常念岳 登山(一ノ沢)6月 一番良い場所から槍・穂高を見に行こう

常念岳

一ノ沢ルート 2013年6月23日

常念岳 登山

北アルプス南部にある百名山、常念山脈の主峰にあたる。
安曇野から眺められることや、整った山容からシンボル的な存在として親しまれている。山頂からは槍ヶ岳や穂高岳をはじめとした北アルプス、御嶽山や中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳など360度のパノラマが望める。

大天井岳や蝶ヶ岳からなど、北アルプスの縦走ルートにもなっているので、いくつか常念岳へ入るコースがある中で、今回は安曇野市の一ノ沢ルートから。
標高1,200mあまりの登山口から高低差1,700mを登る。

常念岳は槍ヶ岳や穂高岳を眺めるには絶好の山。
安曇野を象徴する山でありながら、山頂から見る穂高岳連峰や大キレット、槍ヶ岳は山頂までの疲労感が吹き飛ぶほど。
常念乗越に出た瞬間に目の前に広がる景色と、山頂までの急な登り坂から見られる眺めを楽しみながら登る。

梅雨の合間のせいか湿度が高く、安曇野では靄が広がり、その上には青空。
登山口から常念乗越が見上げられるような天候で、歩く後ろを雲が追いかけてくるような空だった。

行程

中央道安曇野ICから豊科方面へ。
千国街道から県道495号線を国営アルプスあずみの公園へと進み、県道25号線との合流地点からあづみのカントリークラブへと向かう。
一ノ沢の駐車場は林道を数キロ登った先にある。

  1. 一ノ沢 駐車場
  2. 常念乗越(3:07)
  3. 常念岳 山頂(4:11)
  4. 常念乗越
  5. 一ノ沢 駐車場(6:47)
  • 駐車場には車がいっぱい

    駐車場には車がいっぱい。

  • 行く先にモルゲンロート

    行く先にモルゲンロート。

  • ここから登山道

    ここから登山道。

一ノ沢から常念岳へ登山

シーズンには駐車場が混み合うので、日帰りの場合は朝早くに駐車場に入る。
駐車場と登山口は1.1キロほど離れており、ここから先の駐車は禁止。
とはいっても、道路脇にスペースがあるため、実際には駐車場よりも登山口に近い道路の端に停める車も多い。

  • 緑がいっぱい

    緑がいっぱい。

  • 山の神

    山の神。

  • 古池は水が綺麗

    古池は水が綺麗。

朝4時半、駐車場からは朝陽に照らされて橙色になった山を眺めながら登山口へ向かう。
15分ほどで登山口へ到着。登山届けもここで提出ができる。
ここから常念小屋までは5.7キロ。沢を左手にザーザーと水量が多い沢を見ながら木々の中へ入っていく。
登山口から500mほどで、山の神に到達。小さな鳥居と祠が置かれている。
緩やかな登り坂が続く。

  • 一ノ沢は激流

    一ノ沢は激流。

  • 木の向こうに稜線

    木の向こうに稜線。

  • 何度か沢を渡る

    何度か沢を渡る。

常念乗越へ向かって登り続ける

駐車場から約1時間ほど、常念乗越らしき稜線が見える。左へ上っていく稜線は常念岳の山頂へ続くのだろう。そう思って眺める稜線は、数字ほどの高低差は感じず、すぐ近くに小屋があるような気もしてくる。

1時間半ほどで笠原沢に到着。登山口からは650mほど登ってきた地点になる。
激しくながれていた沢は細く静かに。
振り返ると安曇野は雲海が覆っていた。
時間と共に雲海が上がってくることも考えられるので、それまでに常念乗越に到着したい。

  • 雲海が広がっている

    雲海が広がっている。

  • 細くなった沢

    細くなった沢。

  • 水が流れている

    水が流れている。

胸突八丁手前の雪渓

沢に掛けられた橋を渡ると、登山道には雪解け水が流れ込んで川のようになっている。この辺りから雪の上を歩くこともしばしば。
胸突八丁の手前300mほどは、大きな雪渓を登るルートになっていた。
この時季の雪なので、固く締まっていて埋まることは無い反面、踏み抜きそうで恐い。
雪渓の半ばから胸突八丁の急登に入っていく。狭く崖の際を歩くようなルートからもう一度雪渓に入り、50mほどトラバースすると最終の水場に到着。
この時点で2,200を越え、常念小屋までは残り200mほど。
一定区間ごとにベンチが置いてある胸突八丁も、さほど急登というほど急斜面ではなく、ところどころに残っている雪に気をつければ難なく登り切れる。

  • 雪渓踏み抜き注意

    雪渓踏み抜き注意。

  • ここからちょっと急

    ここからちょっと急。

  • 最終水場

    最終水場。

  • そんなに急な勾配じゃない

    そんなに急な勾配じゃない。

  • あっちの方が常念岳

    あっちの方が常念岳。

  • 出た

    出た。

常念乗越から常念岳へ

だんだんと近くなる稜線は、樹林帯が終わりハイマツが見えるようになると常念岳の山容に変わった。
ふとルートが開け、登り坂が終わると目の前には槍ヶ岳とその稜線が広がる。
手前には常念小屋。

  • 槍ヶ岳が見える

    槍ヶ岳が見える。

  • 常念小屋は絶景

    常念小屋は絶景。

  • 山頂を目指す

    山頂を目指す。

  • 岩ガレガレ

    岩ガレガレ。

  • あれは山頂じゃない

    あれは山頂じゃない。

ここまで駐車場からは3時間7分ほど。
山頂も近く見えるので、残り400mを一気に登ることに。
それまでの樹林帯のしっとりとした土の感触から、大小の岩が転がるガレガレのルートに変わった。
このあたりから雷鳥の姿が見えることもあるようだ。

常念岳山頂の絶景

駐車場から1,300mの常念乗越、さらに400m登る常念岳山頂。
この400mの高低差がジワジワと疲労感を増幅させる。
ましてや浮き石や転がりやすい小石があるガレ場は足元が悪く、近いようでなかなか近づいてこない山頂。
常念小屋から山頂だと思って見えていた山は、山頂へと続く稜線でしかなく、山頂はさらにその奥。
とはいえ、槍ヶ岳や振り返れば燕岳や白馬方面の山並み、安曇野に広がる雲海と頭を出している八ヶ岳という絶景。
進まない足を止めて景色で気を紛らわし、遠くならない小屋の屋根と近づかない山頂にガマンの時間が続く。

  • 振り返ると燕と大天井

    振り返ると燕と大天井。

  • 雲海が上がってきた

    雲海が上がってきた。

  • 槍は見えっぱなし

    槍は見えっぱなし。

そうしてようやく辿り着いた山頂。
小屋からは1時間ほど。登りの全行程で4時間11分だった。
いくつもの岩が固まって出来た山頂は、思っていたより広くて、ゆっくりと腰掛けて景色が堪能できる。
槍ヶ岳や穂高岳、その脇に控えるジャンダルム。
乗鞍岳や御嶽山、中央アルプス、白馬方面も見える。

  • 到着!

    到着!

  • 山頂に祠

    山頂に祠

  • 槍から北

    槍から北

  • 穂高から槍

    穂高から槍

  • 穂高連峰

    穂高連峰

  • 槍ヶ岳

    槍ヶ岳

案の定、安曇野から上がってきたガスで、景色が見える時間は40分ほどで終了。
真下に常念小屋の屋根を見下ろしながら、1時間ガマンして登ってきたガレ場を40分で降りる。

下山に掛かった時間は2時間40分。
一ノ沢ルートの往復時間は6時間50分ほどだった。

  • 山がいっぱい

    山がいっぱい

  • 小屋があんなに下に

    小屋があんなに下に。

「常念岳 一ノ沢ルート」登山ルート

常念岳 一ノ沢ルート 登山レビュー

最高地点
2,857m
登山口標高
1,238m
距離
14.547km
登り
一ノ沢
下り
一ノ沢
行動時間
登り4:11
下り2:36
合計6:47
累積標高
(+)1623m
(-)1632m
平均斜度
12.6度
歩行速度
2.24km/h
時期
2013年6月
天気
晴れ

安曇野や松本から見える常念岳は、とてもカッコ良くて、通りかかる度にあの山の頂に立ちたいと思っていました。
初めての常念岳でしたが、雲の多い天気だったのでまさか槍ヶ岳や穂高岳、その周辺の山々までも堪能できるとは思ってもおらず、ラッキーでした。
日帰りピストンでしたが、高低差もあるので小屋で1泊して翌朝モルゲンロートを楽しむのが良いと思います。
駐車場は午前を過ぎると空き始めるので、小屋泊が出来るのならゆっくりとスタートするのも手です。

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