常念岳 初冬登山(一ノ沢)11月 雪の常念から北アルプスを眺める

常念岳

一ノ沢登山口 2014年11月22日

初冬の北アルプス常念岳登山

安曇野から見上げることのできる象徴的な常念岳。
山頂からは槍ヶ岳、穂高岳連峰を眺めることができることもあり、来る婦巣の中でも人気のある山のひとつ。
主な登山道は一ノ沢沿いに常念乗越へと続くルートと、蝶ヶ岳への登山口と同じ三股ルート。

行程

  1. 一ノ沢登山口
  2. 大滝ベンチ
  3. 胸突八丁(1:58)
  4. 常念小屋(3:02)
  5. 常念岳(4:03)
  6. 常念小屋(4:45)
  7. 胸突八丁
  8. 大滝ベンチ
  9. 一ノ沢登山口(6:15)
  • 登山口は駐車禁止

    登山口は駐車禁止。

  • ここからスタート

    ここからスタート。

  • 山の神

    山の神。

雪の常念岳へ一ノ沢から登る

夜が明けるのを待ち、標高1,260mの一ノ沢登山口から常念岳へ。6時過ぎ、明るく太陽が出るのを待って登山道へ。前方に見える白い山には日が当たり赤く見える。登山口に入るとしばらくは落ち葉の積もった緩やかな坂道が続く。
登山道には尖った石が転がり、ところどころに大きな岩も。登山開始から10分。鳥居が掛けられた山の神に到着。大池あたりまで登ると登山道の脇には薄く雪が見えるようになった。

  • 大池あたりで雪

    大池あたりで雪。

  • 常念は白い

    常念は白い。

一ノ沢の流れる音を聞きながら、緩やかに登っていく。30分も登った頃には登山道全体が覆われるほどに雪が積もっていた。大滝には約40分ほどで到着。標高は1,600mを越えた。
緩やかに登っているせいか良いペースで高度を上げていく。登山道の雪の合間には厚く氷が張っている。大滝から20分ほどで枯れた沢を渡り、さらに20分歩くと、いよいよ常念乗越を見上げられるようになった。

  • さらに雪

    さらに雪。

  • 大滝に着いた

    大滝に着いた。

  • 氷が張っている

    氷が張っている。

  • 枯れた沢を渡る

    枯れた沢を渡る。

稜線に沿って視線を左に移すと常念岳が朝陽に光っている。
登山口付近と比べて細くなった一ノ沢を渡り、乗越へ向かって登っていく。
夏季なら雪渓が厚く残っている箇所も、新雪が積もり氷が厚く張っている。

  • 乗越が見えた

    乗越が見えた。

  • 左側に常念

    左側に常念。

  • 沢沿いにさらに登る

    沢沿いにさらに登る。

  • 沢沿いにさらに登る

    沢沿いにさらに登る。

  • 胸突八丁ここから

    胸突八丁ここから。

  • 高くて狭い

    高くて狭い。

最初の難所の胸突八丁には、登山口から2時間ほどで到着した。
胸突八丁のとりつきは、狭く急な斜面になっている。雪が積もり滑りやすい斜面を折り返しながら登っていく。
もともと高度感のある場所。加えて雪が積もっているので足元にも気を遣う。

最終の水場は雪に埋もれ、流れは凍っていた。落石ポイントになっている斜面は吹きだまり、厚く新雪が溜まっていた。滑落しやすいトラバース箇所で、よく足元を踏み固めながら進んでいく。

常念乗越手前の折り返しが続く胸突八丁は足にも疲労が溜まる。登山道に積もる雪は寒さのせいで乾燥してフカフカとしている。
目印になる一つ目のベンチは雪の中に。さらに10分ほど登ったところにある第2ベンチも。
3つめのベンチを経由して登山口から3時間ほど。常念乗越に到着した。

  • 夏なら最終水場

    夏なら最終水場。

  • 吹きだまりをトラバース

    吹きだまりをトラバース。

  • ひとつめのベンチ

    ひとつめのベンチ。

  • ふたつめのベンチ

    ふたつめのベンチ。

  • みっつめのベンチ

    みっつめのベンチ。

常念岳と横通岳の鞍部になる常念乗越は、一ノ沢から登ってくると正面に槍ヶ岳と穂高岳の稜線が見える。
それまで樹林帯に囲まれながら常念岳を見上げてきたルートが、一度に視界が開けて、思わず声を上げてしまうような絶景に出会うことができる。
常念小屋はこの絶景が楽しめる鞍部に建っているので、小屋が開いている時季には休憩にもちょうど良い。11月にもなると冬季小屋のみが使用可能。

  • 常念が近くなった

    常念が近くなった。

  • 槍ヶ岳どーん

    槍ヶ岳どーん。

  • ここから急登ガレ場

    ここから急登ガレ場。

常念乗越から常念岳へは約400m。ガレ場の急登が続く。
穂高岳方面からの強い風が吹きつけるため、全体的に積雪は深くないものの、凍り付いた岩は硬く締まり、岩と岩の隙間には雪が吹き溜まる。ところどころで膝下まで足が埋まり、場所によってはソールほどだったり、まったく雪が無かったりといった状態だった。
もともとペンキで付けられていた目印は雪に覆われて見えなくなっているところも多く、先を見上げながらルートを探っていく。
高度を上げるごとに風は強く吹き付け、時には体を持って行かれるのでは無いかと思うほどに強く吹いていた。風の強さと共に体感温度も下がる。
風と雪の吹きだまりに気をつけながら、1時間で三股との分岐点に到着。

  • 槍ヶ岳を見ながら登る

    槍ヶ岳を見ながら登る。

  • 岩の間に雪が吹き溜まり

    岩の間に雪が吹き溜まり。

  • 景色は良いけど風が強い

    景色は良いけど風が強い。

  • 振り返ると絶景

    振り返ると絶景。

  • 三股との分岐

    三股との分岐。

  • 山頂に到着

    山頂に到着。

登山口から4時間3分。常念乗越から1時間10分ほどで常念岳の山頂に到着した。
乗越からは風が強く寒さに苦労した。

山頂からは穂高岳と槍ヶ岳。裏銀座の稜線や大天井岳、後立山、南側には乗鞍岳や御嶽山がハッキリと見えた。
南アルプスの向こうには、薄く霞んだ富士山。東に目を移すと浅間山と長野県北部の山並みがよく見えた。

安曇野から象徴的に見える常念岳。その山頂から眼下に見える安曇野は広く、まだ秋の景色だった。

  • 槍ヶ岳と穂高岳の稜線

    槍ヶ岳と穂高岳の稜線。

  • 穂高岳

    穂高岳。

  • 槍ヶ岳

    槍ヶ岳。

  • 北側の眺め

    北側の眺め。

  • 後立山と妙高方面

    後立山と妙高方面。

  • うっすら富士山

    うっすら富士山。

  • 安曇野と浅間山

    安曇野と浅間山。

  • 槍ヶ岳と穂高岳

    槍ヶ岳と穂高岳

「常念岳 一ノ沢」登山ルート

常念岳 一ノ沢 登山レビュー

最高標高
1,382m
登山口標高
1,260m
距離
12.268km
登り
一ノ沢
下り
一ノ沢
行動時間
登り4:03
下り2:12
合計6:15
累積標高
(+)1547m
(-)1532m
平均斜度
14.1度
歩行速度
2.07km/h
時期
2014年11月
天気
晴れ

真っ白になった槍ヶ岳と穂高岳を見たかったので、まだ雪の少ない時季に天候を狙って登りました。
本格的な冬になると一ノ沢登山口へと続く道路が閉鎖されるので、道路状況をよく確認しておいた方が良いです。
とくに危険な箇所は無いのですが、雪のために夏とは違った状況になっている場所も多いので、登ったことのあるルートでも注意が必要です。

常念岳へ登る一ノ沢の登山道は日帰りルートとしては少し長めで高低差もしっかりある印象です。
雪があって下りやすい状況だったとはいえ、2時間で下山ができたのは驚きで、以来、常念岳は歩き応えと親しみの持てる山になりました。
常念岳へは、もし忘れ物やトラブルがあっても焦らず、また行くことができるだろうという安心感を持って登っています。

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