鹿島槍ヶ岳 登山(赤岩尾根)10月 日帰りで登る急登ルート

鹿島槍ヶ岳

赤岩尾根ルート 2014年10月15日

鹿島槍ヶ岳 登山

後立山連峰の南部に位置する鹿島槍ヶ岳は標高2,800mの双耳峰。
北には五竜岳へ八峰キレットが続き、南側は冷乗越を通って爺ヶ岳へと続いている。
険しい岩稜の山で、稜線からは立山連峰をはじめとした北アルプス北部の山々を望むことができる。

爺ヶ岳から縦走する柏原新道や、五竜岳から八峰キレットを通る登山ルートがある中で、今回は急な斜面が続く赤岩尾根から登る。

前日までに台風が過ぎ、寒気が南下してきた10月中旬。
木の葉も散り3000m近い峰では雪が降った初冬の雰囲気が漂う。
紅葉の登山口から標高を上げていくほどに寒風が吹く陽気だった。

行程

大町市街地から扇沢へと向かう国道45号線。
大町温泉郷付近から爺ヶ岳スキー場へ向かって国道325号線へと入っていく。
左手に爺ヶ岳の山壁を見上げながら進み、HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場への分岐を過ぎ、林道の通行止めゲート前に大谷原の駐車場がある。

  1. 大谷原
  2. 西俣出合(0:40)
  3. 高千穂平(2:00)
  4. 冷池山荘(3:10)
  5. 布引山
  6. 鹿島槍ヶ岳南峰(4:40)
  7. 布引山
  8. 冷池山荘
  9. 高千穂平
  10. 西俣出合
  11. 大谷原(7:46)
  • 大谷原に停める
    大谷原に停める。
  • 目指す稜線が見える
    目指す稜線が見える。
  • しばらくは林道歩き
    しばらくは林道歩き。

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赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳への登山

鹿島槍ヶ岳への登山口は大谷原。
鹿島槍スキー場を過ぎ、車で林道を進んでいくと川の横に車が停められるスペースがある。
登山届けが提出できるポストもあり、見上げると目指す稜線が見える。
気温が下がって冠雪した北アルプスの稜線。朝陽がその山肌を赤く染める時間に、大谷原から鹿島槍ヶ岳を目指して登山を始めた。

この付近は熊が出没する場所でもあり、薄暗い中での登山口到着は若干の不安を感じる。

大谷原から西俣出合へ

登山口から40分ほどは緩やかな林道が続く。
護岸工事のための許可車両だけが通ることができる林道で、朝早い時間帯は車の通りも無く広く歩きやすい。
緩やかなに高度を上げつつ赤岩尾根へ。
赤岩尾根の取り付きになる西俣出合では砂防ダムの下を潜る。人が通れる程度のトンネルが設けられている。
明かりの見えるトンネルとはいえ生温かな空気に狭い空間は居心地が良いものでは無かった。

  • 林道終点のダム
    林道終点のダム。
  • ダムの下を潜っていく
    ダムの下を潜っていく。
  • 赤岩尾根の登山口
    赤岩尾根の登山口。

赤岩尾根へ

空気の冷たい時間帯ではトンネルの中は生暖かく湿度が高い。30mほどの短いトンネルで、ここからいよいよ登山道へと入っていく。
大きな石と木の葉の散った登山道を5分ほど水平に進むと、折り返しながら急登が始まる。
ところどころに木段や鉄のハシゴが用意され、転倒しそうなところでは網も取り付けられている。とはいっても、斜面は急で登るのには苦労する。目の前には爺ヶ岳の南峰。斜面の紅葉を見ながら登山道を登っていく。

樹林帯に囲まれて大きな石やハシゴを登り続ける。
近く大きく見える爺ヶ岳に対して、鹿島槍ヶ岳はなかなか山容が見えず、急登がなおさら遠い存在のように感じる。

  • 紅葉がちょうど良い
    紅葉がちょうど良い。
  • 濡れた木の葉と石が滑る
    濡れた木の葉と石が滑る。
  • ところどころ狭い
    ところどころ狭い。
  • ハシゴが多い
    ハシゴが多い。
  • 鹿島槍ヶ岳が見えた
    鹿島槍ヶ岳が見えた。
  • 爺ヶ岳はよく見える
    爺ヶ岳はよく見える。

鹿島槍ヶ岳を望む高千穂平から赤岩尾根のトラバース

大谷原から約2時間。ようやく頭上の木の葉が明るくなり尾根に出る気配がし出すと高千穂平に到着した。標高は2,000mを越えたほど。
狭く切り立った尾根の中で、高千穂平は休憩も出来そうな平な場所になっていた。鹿島槍ヶ岳と布引山を見渡すことができる。そして冷乗越からの稜線歩きを真横から眺めるため、その距離がとても長いものに見える。

高千穂平を過ぎるとこれまでの木に囲まれた急登から、狭い斜面をトラバースするような登山ルートに変わる。赤岩尾根という名前の通り赤い石の壁で、時々頭上から拳ほどの石が落ちてくる。足元は一人が通れる程度。できるだけ立ち止まることの無いように素早く通り過ぎる。

  • 高千穂平に到着
    高千穂平に到着。
  • 高千穂平は広い
    高千穂平は広い。
  • 鹿島槍ヶ岳がよく見えるようになった
    鹿島槍ヶ岳がよく見えるようになった。
  • 赤岩尾根の核心部へ
    赤岩尾根の核心部へ。
  • 冷池山荘が見える
    冷池山荘が見える。
  • ハシゴがちょっと怖い
    ハシゴがちょっと怖い。
  • 赤岩尾根は落石注意
    赤岩尾根は落石注意。

冷池山荘を過ぎて布引山へ

赤岩尾根の急勾配の登山ルートを登り切って稜線に出ると、広大なアルプスの景色が広がっていた。正面には剱岳と立山。鹿島槍ヶ岳は大きく近く見え、種池の先には針木岳があった。
冷池山荘へは乗越を下る。大谷原からは3時間10分ほどでの到着だった。

  • ようやく稜線に出た
    ようやく稜線に出た。
  • 立山と剱岳
    立山と剱岳。
  • 針木岳も遠くに見える
    針木岳も遠くに見える。
  • 鹿島槍ヶ岳と冷池山荘
    鹿島槍ヶ岳と冷池山荘。

冷乗越からはしばらく平坦で緩やかなアップダウンの登山ルートを進む。
背の高い木は減り風当たりが強い。布引山の斜面に差し掛かるとますます風は強くなる。
代わりに爺ヶ岳の3つの峰や、遠く槍ヶ岳を見渡すことが出来た。
ハイマツに囲まれた布引山へ右・左へと九十九折りに登り冷池山荘から約1時間ほど。布引山の山頂に到着。
ここまでくると高かった鹿島槍ヶ岳も近く見える。すでに見晴らしも良く、雲の合間から安曇野の屋根がキラキラ光っている。

  • 冷池山荘のテント場
    冷池山荘のテント場。
  • アップダウンの少ない稜線
    アップダウンの少ない稜線。
  • まずは布引山
    まずは布引山。
  • 布引山への登りが手強い
    布引山への登りが手強い。
  • 雷鳥がいた
    雷鳥がいた。
  • 布引山に到着
    布引山に到着。
  • 鹿島槍ヶ岳に雲がかかってしまった
    鹿島槍ヶ岳に雲がかかってしまった。

鹿島槍ヶ岳に到着

布引山からはハイマツも減り、登山ルートはすっかりガレガレに変わって歩きづらい。
遠くからは尖って見える鹿島槍ヶ岳も直下に来ると丸く見える。
急登を登り続けているので、山頂に近づくころには疲労感があるものの、すぐそこにある頂には気持ちが高ぶる。

大谷原から4時間40分の登山で鹿島槍ヶ岳の南峰に到着。
北峰よりも標高が高いため、南峰が鹿島槍ヶ岳の山頂になっている。
残念ながら到着直前で雲に覆われてしまったため山頂からの眺望はなかったものの、天候に恵まれれば後立山と槍ヶ岳、穂高岳、立山といった北アルプスの主要な高峰が堪能できる。

  • 最後の登り坂
    最後の登り坂。
  • 鹿島槍ヶ岳に到着
    鹿島槍ヶ岳に到着。
  • 鹿島槍ヶ岳山頂
    鹿島槍ヶ岳山頂。
  • 山頂は広い
    山頂は広い。

下山ルートは登りと同じ赤岩尾根。
登るときには容易だった狭いトラバースは、下りでは全く別のルートのようになるので要注意。
ハシゴや段差の大きな岩場など、赤岩尾根には急登ならではの下山の難しさがあった。

「鹿島槍ヶ岳 赤岩尾根ルート」登山ルート

鹿島槍ヶ岳 赤岩尾根ルート 登山レビュー

最高標高
2,889m
登山口標高
1,085m
距離
18.545km
登り
大谷原
下り
大谷原
行動時間
登り4:40
下り3:06
合計7:46
累積標高
(+)2033m
(-)2048m
平均斜度
12.4度
歩行速度
2.51km/h
時期
2014年10月
天気
曇り

赤岩尾根は急登が続く手強いルートでした。
距離の割にあまり時間が掛からなかった印象です。
目指す稜線を見上げることができたり、登山口が眼下に見えたりするので体力が必要ですが安心感がありました。
とても眺めの良い山なので、天候の良いときにじっくりと時間を掛けて登るのがお勧めです。
テント場や稜線からの立山連峰はとても良い景色でした。

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