仙丈ヶ岳 登山(北沢峠)8月 標高3,000mの朝陽を見に行こう

仙丈ヶ岳

北沢峠 2012年8月18〜19日

仙丈ヶ岳 登山

仙丈ヶ岳は高山植物が多く、大きくなだらかな山容から「南アルプスの女王」とも呼ばれている山。
植物は豊富で雷鳥が見られることもある。
主要な登山口のひとつ北沢峠からの登山道上には危険箇所も少なく、日帰りも可能なことから人気のある山のひとつで、3000m峰としては比較的登りやすい。

■天気

初日午前中は晴れ間も差していたが、午後になるにつれて雲が広がり雷鳴が轟くように。
雨の中、小仙丈から仙丈小屋へと向かったが、この日、槍ヶ岳では落雷での事故も起きていた。
夕方からは雲も流れて夕陽を見ることができ、夜には満天の星空が広がった。

■一泊で登る仙丈ヶ岳の見どころ

花が豊富な山ではあるけれど、8月中旬ともなると最盛期を過ぎてしまい、花はあまり期待できない。
山頂まで30分という場所に仙丈小屋があるため、一泊の行程ならば山頂で朝陽を見たいところ。
雲海から昇る朝陽や、陽の光を受けて伊那谷へと落ちる仙丈ヶ岳の影も見もの。

■アクセス

仙丈ヶ岳への登山口になる北沢峠へは車で向かうことができず、伊那市の戸台口から林道バスに乗る。
中央道伊那ICから1時間ほど。
高遠・長谷方面へ向かって県道152号線を走り、国道212号線を南アルプス方面へと向かう。

■行程

  1. 北沢峠
  2. 五合目
  3. 小仙丈ヶ岳
  4. 仙丈小屋
  5. 仙丈ヶ岳山頂
  6. 馬の背
  7. 藪沢
  8. 五合目
  9. 北沢峠

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北沢峠から小仙丈尾根へ仙丈ヶ岳を登る

仙丈ヶ岳へのルートは北沢峠からスタート。
ただし、北沢峠のある南アルプスへはマイカー規制がされているので山梨側の広河原か、伊那市側の戸台口からシャトルバスで行くことになっている。

伊那市にある戸台口駐車場に到着したところでバスが出発したのが見えた。バスは6時の始発から1時間おきにスタートし、7時、8時とバスを逃すと、次は2時間後の10時となる。
この日、見事にバスの時間の確認を漏らし、登山の支度を済ましトイレも済ませて時間を次回のバスの時間を確認したところで次のバスは10時だったことが発覚。予定していたバスを1本逃しただけで2時間も待つことになった。
宿泊を予定していた仙丈小屋には15時までに着くように言われており、10時のバスに乗って北沢峠には11時に到着。そこからスタートして、3時間で登れば1時間の余裕がある予定に組み直した。

  • 伊那のシャトルバス乗り場
    伊那市のシャトルバス乗り場
  • 北沢峠からスタート
    北沢峠からスタート

戸台口からのバスに乗ると長谷の山の中を走る狭い道路を進む。
バスの運転手さんがところどころをガイドしてくれ、その話によると昔はバスではなく森林鉄道だったという。
狭い道路なのに急な山の斜面を登っていくために、その高度感はけっこうなもの。
中央アルプスも見えるばかりか、鋸岳や甲斐駒ヶ岳への眺めも良く、仙丈ヶ岳へ登る前からちょっと登った気にもなる。

北沢峠からの仙丈ヶ岳登山開始

登山口の北沢峠こもれび山荘は、すでに国立公園の中でケータイ電話も圏外。小屋の前に仙丈ヶ岳への登山口があった。
登山口から樹林帯の中をゆっくりと登り始め、20分ほどで一合目と書かれた板が木に括り付けてあるのを見つけた。

  • 20分ほどで1合目
    20分ほどで1合目
  • 五合目は休憩にもちょうど良い
    五合目は休憩にもちょうど良い
  • 五合目から小仙丈まで
    五合目から小仙丈まで
    急登が続く

三合目から四合目まで来たころで、登山前から空に広がっていた雲が下がってきたようだった。
空気も湿気て雨の予兆を感じさせる。雷の大きな音も遠くで聞こえていた。
五合目までくると馬の背ルートと小仙丈ヶ岳ルートの分岐に到達した。
もともとは登山所要時間の短い小仙丈ルートを予定していたが、先だって雷の音も聞こえるためにルートの変更を考えた。
五合目の分岐点でいったん昼食のための休憩を取りながらのルートの検討に入る。
尾根を通ることで雷の標的になるのも避けたいが、様子を見ながらも今回は先を急ぐため当初の予定通り小仙丈へと進んだ。

後日、この日に槍ヶ岳で落雷があり山頂部で死亡事故があったことを知った。

急登を登り小仙丈へ

背の高い木に囲まれた登山道も、このルートを通るとすぐに森林限界に達したようで岩と背の低い木が並ぶ場所に出た。
身の回りは真っ白にガスっている。かろうじて近くの山の影が見える。
強くなったり弱まったりする雨の中、右手に馬の背ルートの尾根が見えた。

  • 尾根に出た
    尾根に出た
  • 小仙丈からはあと少し
    小仙丈からはあと少し
  • 甲斐駒ヶ岳も見える
    甲斐駒ヶ岳も見える

小仙丈に到達すると、仙丈ヶ岳頂上までの高さは残り300mほど。
視界は全く無い中、気持ちではもう仙丈小屋が見えていた。
さきほどまでガスに覆われて見ることのできなかった眺望が、ここにきて360度のあちこちに小さな雲を引っかけた山が並んでいるのが見えてきた。
雷の音も聞こえない。

小仙丈ヶ岳から先、仙丈ヶ岳へのルートには岩場が幾つかあり気をつける必要のある箇所もいくつか。
とはいえ、狭いところも高度感が凄いところも無いので自然を楽しみながら歩くことができた。
11時にこもれび山荘を出発し、仙丈小屋への到着は14時45分。
途中で約1時間ほどの昼休みをしていたことを考えると、ほぼ予定通りの3時間で到着した。

  • 小屋への分岐点
    小屋への分岐点
  • カールに小屋がある
    カールに小屋がある
  • 仙丈小屋は頂上直下
    仙丈小屋は頂上直下
  • カール
    カール
  • 東側に鋸岳と甲斐駒ヶ岳
    東側に鋸岳と甲斐駒ヶ岳
  • 山頂からの朝陽
    山頂からの朝陽。

仙丈小屋は仙丈ヶ岳山頂まで30分の直下。カールに囲まれるような立地で、東側には甲斐駒ヶ岳や鋸岳、その先には八ヶ岳が見える。建物の前にはベンチが置かれ、景色を楽しむのにはちょうど良い。
夜になれば寝転んで星を眺めることもできた。決して広く大きな小屋ではないが、3000m峰という標高の高さゆえの小屋の立地もあり、景色はとても良かった。

  • 山頂の標
    山頂の標
  • 影が大きい
    影が大きい
  • 馬の背からは仙丈ヶ岳がよく見える
    馬の背からは仙丈ヶ岳がよく見える

仙丈ヶ岳山頂へ

仙丈小屋から頂上へは30分ほど。
頂上から朝陽を眺めるのにも仙丈小屋は近くて便利。
朝陽が昇る直前の暗い中、小屋から山頂へと向かう。
山頂では朝陽を見ようとする人たちが集まり、決して広くはない山頂に人の林ができた。

頂上からは南側に大仙丈ヶ岳。西側には雲海の広がった伊那盆地。
遠く御嶽山や北アルプスへの眺望も良い。富士山も雲海から頭を出していた。

薮沢ルートを下る

下りは馬の背を通って五合目に出る藪沢ルートを通ることに。
仙丈ヶ岳の形がとてもよく見えるルートで、晴れていれば登りで眺望が楽しめそう。
途中、丹渓新道への分岐があるが、今回は馬の背ヒュッテのある藪沢へ。
藪沢ルートはガレガレの小仙丈ヶ岳ルートとは打って変わって植物が豊かな登山道。

ホタルブクロや黄色い花が群生していたり、鹿の食害を防ぐためのネットが広がっていたりした。
時間こそ小仙丈ヶ岳ルートより長く掛かるが、こちらも楽しんで歩けると思う。

  • 植物がたくさん
    植物がたくさん
  • 最盛期を過ぎても花が多い
    最盛期を過ぎても花が多い
  • 盛りは過ぎたけれど綺麗
    盛りは過ぎたけれど綺麗。

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「仙丈ヶ岳 北沢峠」登山ルート

仙丈ヶ岳 北沢峠 登山レビュー

最高地点
3,032.6m
登山口標高
2,032m
距離
11.120km
登り
小仙丈尾根
下り
藪沢
行動時間
6:40
累計高度
2,158m
平均斜度
11.0度
歩行速度
1.64km/h
時期
2012年8月
天気
1日目:曇りときどき雨
2日目:晴れ

8月の仙丈ヶ岳に1泊の行程で登りました。距離も高低差も数字的には大きな山ではないので、出発を早くすれば日帰りも可能ですが、たっぷりと時間を掛けて登って朝陽を堪能する予定でした。
仙丈ヶ岳は高山植物がとってもたくさんあり「南アルプスの女王」とも呼ばれている山です。
北沢峠からの高低差は1,000mをほどでコースタイムは往復6時間ほどかかるとされています。
主要なルートは3・4本あり、その中でもガレガレの道を通る小仙丈ルートが景色も良くオススメな感じでした。
天気が良ければ八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、南アルプスの山々がとてもよく見えます。

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