荒船山

1422m

山頂部に広がる平坦な台地

内山峠 2015年12月12日

荒船山 登山(内山峠) (12月)|船にも例えられる山頂台地の広がる山
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長野県と群馬県の境に聳える荒船山は、山頂部が緩やかな傾斜の台地となった特徴的な山容をしている。
その形は船にも例えられ、艫岩の絶壁から景色を見渡すことができ人気が高い。

内山峠から登る荒船山といえば、山頂台地に到達した際に通りかかる艫岩の絶壁。
過去には墜落事故も起きているほどの危険箇所で、手すりの無い岩壁は近づくことも躊躇われる。
浅間山を一望する眺めは素晴らしく、このルートを通ったら立ち寄りたいポイントではあるものの、十分に注意をしたいところ。

登り
内山峠
下り
内山峠
最高標高
1422m
登山口標高
1060m
距離
9.33km
累積標高
653m
653m
平均斜度
8.49度
時季
2015年12月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り1:32/下り1:00/合計2:32
平均の歩行速度
3.66km/h

この日のペース

  1. 内山峠
  2. 艫岩展望台
  3. 経塚山山頂(1:32)
  4. 艫岩展望台
  5. 内山峠(2:32)

歩いたコース

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山と高原地図 西上州 妙義山・荒船山
山と高原地図 西上州 妙義山・荒船山
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雪の少ない暖かな12月なので、霜や雪も無く登ることができました。
内山峠はアクセスしやすく、駐車場も広めでした。
緩やかなアップダウンの続く登山道は、登りも下りも大変でしたが、艫岩から眺める浅間山は最高でした。
平らな台地から最高地点の経塚山へは思いのほか距離がありましたが、暖かな陽気の中で歩くのは気持ちが良かったです。

使った登山道具

持って行った水の量

内山峠から荒船山へ

長野県と岐阜県を結ぶ内山峠。
ちょうど県境にある登山口から荒船山へと登っていく。
駐車場は20台ほどが停められるほどの広さ。
駐車場の横から登山道へと入っていく。

山の斜面を横切るように緩やかな坂が続く登山道。
周りには笹が茂り、熊注意の看板があちらこちらに。
登山口から5分ほど。
登山道が二手に分かれた。

どちらも山頂へと続く登山道で、右側は少し距離の長い巻き道。
左側は登りと下りのある近道。
テープが巻かれているのは左なので、緩い傾斜を登っていく。

登りきったところで一気に下り、分かれていた登山道と合流して再び登り坂に。
木の向こうには艫岩の絶壁が見えてきた。
登りと下りを繰り返し、登山道は階段に変わった。
5分ほどの急斜面を登り、だんだんと遠くに見えていた艫岩が近づいてきた。
右側には遠く荒船山の最高地点、経塚山が木の合間から見えた。

艫岩へ登る

登山口から20分ほど、大きな岩の壁に着いた。
ポタポタと水が滴り落ちその音が響く。
巨岩を巻くように左へ下りることも右へ登ることもできそうな登山道。
テープに従って右へ。

巨岩を巻いていくと経塚山がさらに近くなり緩やかな登りと下りが続いた。

巨岩を背中にして下ると、尾根を歩くように登山道が狭く変わった。
ここからが艫岩への岩場。

陽当たりは良いものの、水が落ち濡れたところも。
水場を過ぎると、ゴツゴツとした足元と、ロープの張られたルートが続いた。
ここが荒船山の核心部。
そう長い区間では無いものの、転べばそれなりの事故に繋がりそうな高さもあり、注意して登っていく。

岩場を登ると、笹の茂る平らな台地に出た。
山というよりも林のような広い場所で、平地といえるほどではないものの、驚くほどに広く平らな場所だった。
林の中を進んでいくと、右側には艫岩の断崖絶壁。
絶壁の先からは地面が無くなり遠くの景色が見える。

岩場を登ってから10分ほど歩いたところで、休憩所と展望台に到着した。
木が開け、浅間山が大きく綺麗な展望台。
手すりもない数百メートルの断崖の上にいると思うと、あまり崖には近づきたくない。
ここで休憩を取る登山者も多く見られた。

荒船山最高地点の経塚山へは1.2キロ。
艫岩の西端から東へと台地を歩いて行く。平らのように見える緩やかな台地を経塚山へと進む。
枝の合間から経塚山の影が見えるよう。
15分ほど歩くと経塚山の取り付きに着いた。
ここは星尾峠との分岐にあたる。
枝には霧が凍り付き、風が吹くたびに急な斜面にパラパラと落ちていた。
陽の光を受けてキラキラと輝く様子が綺麗で、もう少し早い時間帯に登ればと思った。

荒船山山頂

内山峠の登山口から1時間32分。
荒船山の山頂に到着した。
長細い形の山頂部には、祠と標が立てられていた。
全面が木に囲まれているため多くの眺望は見えない。

登りと同じルートを通り登山口へと下っていく。
アップダウンのある登山道だけに、下りとはいえそれなりに登りも続いた。

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