黒姫山 登山(表登山道)10月 紅葉の黒姫山を登る表登山道

黒姫山

表登山道 2017年10月26日

黒姫山 紅葉登山

黒姫山は新潟と長野の県境に近い標高2000mあまりの山。
美しい三角錐の山容は信濃富士と呼ばれ、麓の信濃町や周辺の山々からも特徴的で目立つ。
東西に多くの登山道があり、中には荒廃してしまったコースもあるほど。
火山湖の散策や、火山湖を見下ろしながらの山頂稜線が楽しめるため登山者は多い。

10月の黒姫山は山頂部から徐々に紅葉が下がってくる様子が見られる。
黒姫山の見事な三段紅葉は信濃町から見える美しい景色の一つで、山の華やかな色が麓へと移り変わっていくことで景色を感じることもできる。

山頂への最短距離で東側の斜面を登っていく表登山道は、序盤の緩斜面と終盤の岩場と直登が続く。
中盤の七曲がりで楽しむことのできる樹林帯と、麓から山頂部へ登っていくと季節感の変化を楽しめる。

表登山道からの行程

北しなの線黒姫駅から車で5分ほど。
黒姫牧場方面へと向かう。
登山口には50台ほどが停められそうな駐車スペースがある。

  1. 表登山道登山口
  2. 七曲がり(0:34)
  3. 黒姫乗越分岐(0:47)
  4. 黒姫山山頂(0:57)
  5. 黒姫乗越分岐(0:47)
  6. 黒姫乗越(0:47)
  7. 姫見台(0:47)
  8. 黒姫高原スノーパーク(1:28)
  • 登山口の近くに車を停める

    登山口の近くに車を停める

  • ここから山の中へ

    ここから山の中へ

  • アスファルトから落ち葉の登山道へ

    アスファルトから落ち葉の登山道へ

紅葉の黒姫山へ登る

登山口に車を停め、すぐ近くの登山口から黒姫山へ。 車止めが立てられたアスファルトの細道を真っ直ぐに歩いて行く。
進んで行く先には黒姫山が大きく見え、山頂部は近くも感じる。
5分ほどの細道を過ぎると鐘が釣り下げられているのを見つけた。
熊避けの為の鐘だろうと思いつつ、鳴らすことなく横にある登山道へと入っていく。

アスファルトから土と落ち葉の登山道に変わり、踏みしめると前日までの雨が染み出してくる。
登山道に沿って流れる水はまるで沢のようで、流れのない端を選んでいく。
周囲の木々は黄色や赤が多く、見上げながら楽しんで歩いていく。

  • 落ち葉がいっぱい

    落ち葉がいっぱい

  • 登山道は川のよう

    登山道は川のよう

  • 林道へ出た

    林道へ出た

  • 沢を渡る

    沢を渡る

  • 葉っぱだらけ

    葉っぱだらけ

  • また林道

    また林道

  • ここから登山道へ

    ここから登山道へ

10分あまり歩いたところで林道と合流し、道を横切って再び登山道へ。
このあたりから登山道を流れていた水は無くなり、湿った落ち葉を踏みながら進むと沢を渡渉し、空が見えないほどの多くの木々に囲まれながらの登山道に変わった。
林道から15分ほどで再び林道に合流し、登山道へと入る小さな入口を見つけて中へ。
華やかに色づいた葉が多くなり、青空と黄の葉を見ながらの登山道は楽しい。
視界いっぱいの紅葉を見つつ15分ほどの登り坂で、またまた林道へと出た。

  • 目の前は葉っぱ

    目の前は葉っぱ

  • 鮮やかな登山道

    鮮やかな登山道

登山口から40分ほど。
緩やかに続いた登山道は、林道を境に急な勾配の斜面へと変わる。
厚く木々に囲まれて眺望も無く、ただひたすらに登っていく。
大きな科の木を過ぎると、三合目の夫婦岩。
夫婦岩からは九十九折りの登り坂が始まる。
このコースの特徴的な七曲がりと呼ばれる箇所で、右へ左へと緩やかに登山道が続く。
折り返すたびに標高が上がり、木々が視界の高さに変わっていく。
色づいた葉を下から見上げ、上から見下ろし、様々な角度で楽しみながら九十九折りが続く。

  • この林道から登り坂は急斜面に

    この林道から登り坂は急斜面に

  • 登山道がどこか分からないほど葉っぱ

    登山道がどこか分からないほど葉っぱ

  • 大きな科の木

    大きな科の木

  • 夫婦岩から七曲がり

    夫婦岩から七曲がり

  • 七曲がりは鮮やか

    七曲がりは鮮やか

  • 紅葉を見上げる

    紅葉を見上げる

  • 周りは黄色

    周りは黄色

  • 散った葉も多い

    散った葉も多い

  • 何度も折り返して行く

    何度も折り返して行く

七曲がりは30分ほど。
四合目の七曲がり上に着いた。
表登山道での特長として七曲がりを頭に入れていたため、ここで八合目という気分で、まだ目安の半分も登れていないことに愕然とした気持ちになりながら先を見上げた。
木々の間から見える青空は、稜線が近いようにも見える。
七曲がりが過ぎたら直登に近い斜面がしばらく続いたはずと記憶を辿りながら、登山道に沿って登っていく。
華やかだった紅葉も落ち葉が目立つようになり、どちらかといえば枯木の間に色づく葉を見つける程度。
急斜面から振り返ると麓を覆う雲海が林の中から見ることができた。

  • 四合目の七曲がり上

    四合目の七曲がり上

  • 勾配がキツくなる

    勾配がキツくなる

  • かなり葉が落ちている

    かなり葉が落ちている

  • 六合目のブナ林帯

    六合目のブナ林帯

  • 笹が目立つようになってきた

    笹が目立つようになってきた

  • 笹は背丈ほど

    笹は背丈ほど

  • 振り返ると雲海が見える

    振り返ると雲海が見える

五合目に気が付かずに四合目から六合目のブナ林帯まで30分ほど。
目の前の木々の間からは青空が見え、目指す山頂稜線はすぐそこにも見える。
六合目辺りから笹も目立つようになり、場所によっては背丈ほどもある笹が茂っている。
葉が枯れ落ちて眺望の良くなった斜面から振り返ると、麓の街を覆う霧が雲海のように広がっていた。
先を見上げれば近くに見えていたはずの稜線は遠く、どこまでも登り坂が続いているようで、さらに高く盛り上がっている峰が見え、それが山頂なのか稜線上に盛り上がった峰のひとつなのかと、なかなか気持ちも盛り上がらない。
落ち葉と湿った土の急斜面を登り、六合目からは5分ほどで七合目のだけかんば帯を過ぎた。

  • 七合目のだけかんば帯

    七合目のだけかんば帯

  • 滑りやすい岩場

    滑りやすい岩場

  • 笹の段差が目立つ

    笹の段差が目立つ

だけかんば帯からは岩が目立つようになり、苔が生している上に前日までの雨で湿り気もあり、とても滑りやすく歩きづらい。
笹はところによって登山道を覆い隠すように繁茂し、藪漕ぎというほどでは無いにしても心細く不安になりそうなほど登山道を隠している。
八合目はヒカリゴケが生える岩の多い地点だった。

高い段差がところどころにあり、岩の隙間が深く口を開けているところも多い。
日影部分には数日前に降った初雪が残り、笹の上を湿らせ、場所によっては水たまりに薄く氷が張っているところもあった。
岩を回り込むように段差を進むと、数メートルの高さの上を歩くこともあり、滑りやすさも重なって神経を使うようなところも何カ所か。

  • 登山道を覆うほどの笹

    登山道を覆うほどの笹

  • 八合目のヒカリゴケ

    八合目のヒカリゴケ

  • 岩は滑りやすい

    岩は滑りやすい

  • 雪が見えてきた

    雪が見えてきた

葉がほとんど落ちてしまい視界が良くなったせいか、上を見上げれば青空が近く、もうすぐ登り坂も終わるといった雰囲気が感じられる。
四合目の上から稜線を待ちに待って登ってきた精神的には、そろそろ山頂に近づきたいところ。
滑りやすい岩の段差を越え、笹の中の登山道を進み、ようやくといった感じで九合目のあおとど帯に到着した。

あおとど帯からは斜面が緩やかに変わり、高かった稜線は視界の高さに変わったように感じた。
緩斜面になった分だけ水分が登山道に溜まりやすいのか、足首まで埋まりそうなぬかるみがあり、しかも落ち葉に隠れているため踏み込むまで分からないというところがあった。
まるで湿地帯のように登山道が沈み、石や木の根に乗れば滑るという難路だった。
九合目からほんの5分ほどで分岐に到達した。

  • 九合目のあおとど帯

    九合目のあおとど帯

  • ぬかるむ

    ぬかるむ

黒姫乗越と山頂を結ぶ分岐点で、ここからは稜線を歩いて行く。
右手側には特徴的な雨飾山の岩の鋭峰と、真っ白になった焼山。
そして真下には火口湖と、黒姫山のもうひとつの峰、御巣鷹山の存在感があった。

稜線は樹林帯に囲まれ、ところどころに薄く雪が残った状態で固く冷たい音がする。
木々の合間から周囲の山々を楽しみながら山頂へと稜線を歩いて行く。
分岐から10分。
黒姫山の山頂に到着した。

  • 稜線の分岐点

    稜線の分岐点

  • 稜線を山頂へ向かう

    稜線を山頂へ向かう

  • 日影に雪が残っている

    日影に雪が残っている

  • 高妻山が見える

    高妻山が見える

  • 遠くに雨飾山

    遠くに雨飾山

  • 山頂はそこ

    山頂はそこ

黒姫山山頂

黒姫山の山頂は眺望が開け、東側と南側の景色が良い。
すぐ近くに聳える飯縄山、街を多う雲海と、その先に八ヶ岳と南アルプスが見えた。
北東にある新潟側は雲が切れ、斑尾山や高社山をはじめ信越の山並みや志賀高原などが見渡せる。
山頂を西側へと回り込むと、戸隠連峰から高妻山、その奥には北アルプスが真っ白な姿で広がる。
北側には妙高山、火打山、焼山と頸城三山がよく見えた。

山頂には石造の小さな祠と鉄板の看板があり、石が多く埋まった山頂部は休憩もしやすい。
眼下の雲海を眺めながら、山頂での時間を過ごした。

  • 山頂に着いた

    山頂に着いた

  • 石の祠が置いてある

    石の祠が置いてある

  • 東側は雲海

    東側は雲海

  • 飯縄山

    飯縄山

  • 東側に高妻山

    東側に高妻山

  • 山頂部を眺める

    山頂部を眺める

  • 頸城三山が並んでいる

    頸城三山が並んでいる

黒姫高原スノーパークへの下山

黒姫山の山頂からは、九合目の分岐へと稜線を戻っていく。
登りとは違った角度で見える景色も良く、火口湖を見下ろしながら分岐点へ。
表登山道ではなく黒姫乗越方面へと進み、まずは数メートルの高さを登る。

山頂から稜線沿いに下りていく登山道は、細い木々が茂り、視界はあまり良くない。
ときどき隙間から妙高山が見え、焼山を見渡す。
はっきりとした登山道ではあるけれどマーキングも少なめで、間違って石の上や木の中に入ってしまいそうなところも。
分岐から25分ほどで黒姫乗越に到着。
ここからは越見尾根沿いの急登を下り、一気に標高を下げていく。

  • 分岐に戻ってきた

    分岐に戻ってきた

  • 木がいっぱい

    木がいっぱい

  • 木を避けながら下りていく

    木を避けながら下りていく

  • 妙高山が見えた

    妙高山が見えた

  • 黒姫乗越

    黒姫乗越

  • 一気に下る

    一気に下る

  • 越見尾根

    越見尾根

表登山道の終盤も急登だと感じたが、こちらも急勾配で滑りやすく登りに使いたくはないと思いながら段差を下りていった。
黒姫乗越から15分ほどで越見尾根の開始地点を過ぎた。
ここからは勾配を緩めて斜面をトラバースしたり、岩場を過ぎたりする登山道に変わる。
越見尾根ほどの急な勾配はなく、湿って滑りやすいことに気をつける程度。
20分ほどで姫見台のケルンに到着し、ここを過ぎると一気に眺望が開ける。

  • 斜面を横切るように続く

    斜面を横切るように続く

  • 姫見台

    姫見台

  • 歩きやすくなった

    歩きやすくなった

穏やかで落ち葉の積もったフカフカとした登山道で、東側の景色も開けて見える。
すぐにスキー場の上部に出て、まだ街を覆っている雲海が見え、斑尾山と野尻湖を見下ろす。
九十九折りの下り坂は相変わらず滑りやすく、真下に見えるスキー場施設は遥か遠くにも感じる。
なかなかゲレンデに出ないもどかしさを感じながら20分。
ようやく黒姫高原スノーパークの上部に出た。

  • スキー場に近づいて見晴しが良い

    スキー場に近づいて見晴しが良い

  • ゲレンデを下りる

    ゲレンデを下りる

  • 妙高山を見上げる

    妙高山を見上げる

ゲレンデに出ると遮るものが無く景色が良い。
視界が良いからか、スキー場の上部から最下部まで下りることにかなりの高低差を感じ、変化の少ないゲレンデを黙々と下りていった。
左側には妙高山を見上げ、振り返れば下りてきたばかりの黒姫山。
下山路とはいえ眺めも良くかなり良いスポットではあった。

  • ゲレンデを振り返る

    ゲレンデを振り返る

  • 紅葉の中を歩く

    紅葉の中を歩く

  • ゲレンデ内の道に出た

    ゲレンデ内の道に出た

  • 駐車場まで下りてきた

    駐車場まで下りてきた

「黒姫山 表登山道」登山ルート

黒姫山 表登山道 登山レビュー

最高地点
2,053m
登山口標高
700m
距離
11.681km
登り
表登山道
下り
小泉山道
行動時間
登り2:48
下り1:42
合計4:30
累計高度
2,531m
平均斜度
12.2度
歩行速度
2.6km
時期
2017年10月
天気
晴れ

黒姫山は身近な山のひとつで、その姿を見ながら成長してきました。
登山をするようになると有名な山や珍しい景色が見られる山へ行きたくなり、黒姫山は身近すぎるからか登る機会がありませんでした。
黒姫山の主要な登山道は山頂稜線を楽しむことのできる西新道だと思いますが、やはり表登山道はいつか登らなければならない黒姫山の定番コースなのではないかと思いました。
2015年のグレートトラバース2で田中陽希さんが登られたルートです。

紅葉の盛りは過ぎてしまっていたので、上へと登るほど落ち葉が積もり寒々とした景色になりました。
登り坂がキツく、滑りやすい岩場のルートですが、季節感のある良い登山道だと思います。

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