荒倉山へ登る前、いつものヘンタイと、次の山の相談をしていました。
候補に挙がったのは万仏山。
相談している中で天候の話題になり、北上するよりは長野市以南の方が天候が持ちそうだということになりました。
なんだかんだと相談をして行き先に決めたのは荒倉山。
鬼女紅葉伝説で知られる山です。
荒倉山は長野市の南側、戸隠連峰や虫倉山が近くにあります。
以前は鬼無里村でしたが、長野市と合併して、今は戸隠と同じように長野市内の山になります。
いくつもの峰が集まっている山体ぜんぶを荒倉山と呼び、最高地点は砂鉢山です。
集落から近くて、標高は1500m足らず。
里山と呼べる山ですが、その登山道は細尾根の上を伝っていくような、なかなかの緊張感のある場所でした。
峰が集まった山なので、長くは無い行程の中にもアップダウンを繰り返します。
その中のひとつは鎖が架けられた崖のような斜面で、木の根に捕まるようにして登っていくくらいの急斜面でした。
木々に阻まれて眺めはあまり良くないのですが、一部、眺望の良いところがありました。
そこからは間近に見える戸隠連峰と、その奥に見える高妻山、妙高山。
こういった角度で見ることも少なく、なかなかに興味深かったです。
角度のキツい斜面をトラバース。
右はきっと里まで続く谷で、木の枝を伝うようにして歩いていきます。
登山道はわりと踏まれているので、見失うことも歩く場所に迷うことも少ない感じでした。
登ったり下りたりを繰り返しながら、尾根を伝っていくと、登山道のいろいろな表情が見られるようで。
ただ基本的には細く、両側は谷になっていました。
鬼無里村といえば鬼女紅葉伝説。
これにつきると思います。
紅葉が済んでいたという岩屋もあり、登山口からそう離れていないので、ついでに立ち寄りました。
なかなかの物々しさ。