常念岳から登って蝶ヶ岳へ行って下りる。
そんな計画を立てました。
周回コースなので、登山口は三股です。
常念岳へ登ると見える蝶ヶ岳への稜線。
距離もさることながら、間にある3つのピークがとても大変なコースで。
槍穂高を眺め続けながら歩くことのできる好展望ではありますが・・・
常念岳へ登る途中、森林限界へ抜けると蝶ヶ岳が見えました。
近いような遠いような。。。
本当に行く?なんて思いながら見てました。
前常念から常念岳へと続く稜線。
平坦なようで地味に登っている稜線は、きっと体力に余裕があったら天国のような場所だと思います。
標高2500m以上の眺めを両側に見ながら常念岳山頂へ。
最初の目的地、常念岳へ着きました。
ここでもそれなりの満足感。
眺めも良い。最高。
でも今日は蝶ヶ岳も行こうと決めていた。。。
なのに。。。
手持ちの水が少なかった。。。
とココで気が付いた。
持ってきた水は900mlでした。
ふだん3Lぐらい持ち、余らせて下山するようにしているのですが。
常念岳までの消費量を考えて、蝶ヶ岳まで行けるだろうと。。。
なかなかに着かない蝶ヶ岳。
常念岳から下りて登って下りて登って、近づいているのだけど実感の無い蝶ヶ岳。
あそこに見える尖ったものは蝶槍だから、蝶ヶ岳はまだ先なんだ。
常念岳から3度目の登り返し。
もう何の感情も持ちません。
登らなければ目的地に着かないどころか、家にも帰れない。
水ももう無い。
なんとか蝶槍まで登り、そこから蝶ヶ岳への距離が意外と長いことに愕然としながら、平坦だから・・・と気持ちを奮い立たせて歩く。
水が欲しかった・・・
目の前をライチョウが飛んで過ぎていきますが、もうカラカラで余裕が無くて。
ようやく蝶ヶ岳が間近に見えました。
山頂へ行く前に、山小屋で水を………
お金が掛かるけれど背に腹は代えられない。
でもココで重大な事実。
小銭が無い。。。