篭ノ塔山へは、高峰高原から歩くことにしました。
標高2000m近いところに林道があって、北側にある湯の丸山や池ノ平から登ることもできます。
今回は水ノ塔山との縦走ということで。
10年近く前から遊んでいるバスケットボールの先輩。
そしてときどき髪を切ってくださる方。
僕が語るからなのか、テレビなどの影響からなのか、登山をするようになって。
もともと山へ入る人だし、足腰も強い人なので、そこそこ歩けてしまう。
篭ノ塔山と浅間山は目と鼻の先。
外輪山の向こうに連なる山並みの中にあるのが篭ノ塔山。
だからといって浅間山の全体像が見渡せるほどの眺望ではありませんが、でも間近に存在感を感じることができます。
どちらかといえば、篭ノ塔山も水ノ塔山も地味な存在だと思うのです。
信州百名山のひとつではありながらも、全国区の山ではない印象です。
でも紛れもない2000m峰で、その眺望は八ヶ岳に例えるなら横岳ぐらいだと思うのです。
篭ノ塔山と水ノ塔山を渡り歩こうと思ったら、やはりこの地点は見逃せないと思います。
この縦走路の最も盛り上がる場所。
ハイライト。
崩れた尾根。
雲が多いから、そんなに眺望も期待はできませんが。
篭ノ塔山は近づくほどに地味な風貌です。
樹林帯のこんもりとした丘。
そんなふうに見えないこともない。
篭ノ塔山といっても、東と西があります。
どっちが本当の山頂?という問答もなく、両方行ってこそ登頂だろうという・・・
それぐらいの距離感です。
下りて登り返す必要はありますが。
一度登った山を下りて、登り返すのは面倒ですが。
でも篭ノ塔山は西も東も行った方が良いです。
そう大きな変化もありませんが。
でも微妙な角度の変化が楽しい眺望です。
東篭ノ塔山に戻ってくると、そこには夏らしい空が広がっていました。
ゴンゴンに流れてくる巨大な雲。
爽やかな青空。
山頂標の存在感。
篭ノ塔山から30分ほど下りると林道に出ます。
ここからさらに30分歩いて高峰高原へ戻る予定でした。
整備された登山道を下りながら、駐車場の手前まで来ると、なんだか得も言われぬ満足感に包まれて。
もう山はココで終わりにしようと思えました。
そうすることはなかったのですが、でも、終わりの場所にはちょうど良いのかも。と。