黒姫山は長野県の北部にある二百名山です。
美しい円錐形の山容は富士山にも例えられるほどで、東側の斜面を真っ直ぐに登る表登山道は、移り変わる景色を見ながら標高を上げていくことができます。
表登山道は、黒姫駅からも比較的近いところに登山口があります。
広々とした駐車スペースがあって、長閑な雰囲気です。
季節は10月下旬。
長野県北部の街中では、ちらほらと紅葉が見られるところです。
登山口付近でも、気によっては黄色や赤に変わってました。
30分くらい。
ちょっと登ったような感覚で周りは黄色になりました。
どこもかしこも華やかな色。
樹林帯が豊富な山なので、眺望が期待できるのは稜線に出てからなのですが、かえってそれくらいの方が紅葉がめいっぱい楽しめます。
見上げて木々から零れる日光がまたキラキラで。
どこもかしこも色合いが華やかで。
景色も変わり映えはしないのだけれど、季節をいっぱいに見ているようで、とても楽しい時間でした。
表登山道の序盤、折り返しがあるところでは、紅葉が真っ盛りでした。
徐々に登っていくと、登山道の景色も変わって、紅葉から枯葉になります。
華やかな登山道は寂しげな雰囲気に。
稜線が近づいてくると、いよいよ葉っぱが落ちた白樺も多くなります。
もう冬の準備をしているかのよう。
あの華やかさはどこに・・・
黒姫山といえば火山の雰囲気を残す山頂稜線のお鉢が特徴的なのですが、そこまで登ってくるとうっすらと雪がありました。
木々の影に隠れて残っている雪は、踏みしめるとシャリシャリ音がします。
お鉢の最高地点の山頂が近づくと、一気に景色が開けます。
するとそこには広い雲海がありました。
たしかに登山口では霧っぽい感じだった。