万仏山は長野県飯山市にある山です。
標高は1200mちょっと。2時間もあれば余裕を持って登れる山です。
あまり知られていない山ですが、とても魅力的です。
この山へ登りたいと思ったのは2011年。
それ以前から存在は知っていましたが、登ろうと思ってチャレンジをしたのは2011年。
草木の茂った季節で不明瞭だったり、突然の「ガサガサ」音に肝を冷やしたり。
撤退を繰り返しました。
登山口途中までしか進めなかった万仏山ですが、登っている最中にある石仏には興味津々で。
ここに置かれている意味や、歴史はどんなだろう?と思いながら、興味を持ち続けていました。
でも石仏の先にある細尾根は、柔らかな足元と高度感で、ちょっと度胸が無いと・・・
目の前に美味しい物がぶら下がっているような気持ちで、興味だけを持ち続けて数年間。
経験値的にもそろそろ登ることができるのではないかと思い始めたころ。
いつもの土屋と、こんなやり取りを繰り返し。
北アルプスだとか、美ヶ原だとか言いながら、万仏山へ行くことにしました。
登って知ったことですが、石仏や細尾根意外にも見どころがあって。
そのひとつは岩壁でした。
ここを登ろうとか、真下を歩くようなことはありませんが、尾根から谷を挟んで見える特徴的な景色には惹かれました。
3度目。
やっと登ることのできた万仏山は、知っていたとおり眺望はわずかでした。
でも難路を歩いた満足感と、それ以上に思い続けた願いが叶ったような嬉しさでテンションが上がりました。
それほど思い入れの無い土屋も、しっかりと後ろを付いてきてくれました。
あとで知ったことですが、この季節は整備前でロープや鎖も不十分。
5月以降が登りやすく楽しめます。
見られる眺望といえば、飯山市近郊と妙高山くらい。
麓とそう変わらない景色といってしまえばそこまでですが、眺望以上に魅力の詰まった山塊だと思います。
なので、きっとまた来ると思いながら下りました。