どこへ行こうか・・・
いつもの土屋とそんな相談をして、思いつきのまま有明山へ行くことにしました。
朝早くに集合をして、穂高温泉へ着いた頃には、すでに通行制限が始まってました。
穂高温泉で車を停めたまま、中房温泉へ向かうためのタクシーを待ちます。
ただ何もしないままに時間が過ぎていくなか、土屋と相談をしました。
有明山へ行くのだけど、帰りのタクシー代を払うの嫌だよね?と。
結果、中房温泉まではタクシーに乗るけれど、下山は表参道を下りて歩いて駐車場へ戻ってこようと。
中房温泉から有明山へ。
裏参道を登ります。
序盤はなかなかの急登、ところによりアップダウンや高度感を感じるトラバースなど。
意外と花が多い印象でした。
残雪があるかもしれないけれど、6月に来たら楽しいかもしれない。
でも雪があったら難易度が高そうな急登。
彼にとって登山は4月以来でした。
4月は三股からの常念岳。
彼の凄いところは久しぶりでもしっかりからだが動いて体力があるところ。
知っていたけれど。
有明山の山頂にはピカピカの鳥居が置いてあります。
とにかく存在感があって、安曇野の眺めが最高でした。
北アルプスの山並みはそうでもなかったです。
山頂の木陰でお湯を沸かしてひと休みの予定でした。
でも大きなアブがいて、それどころじゃなくて。
アブはハチと違って、止まっていると噛まれます。
なので、じっとしていればどこかへ行くということはありません。
自分たちが移動をしても、追いかけてくることもあります。
山頂から穂高温泉へ下りようなんて思っていたけれど。
これがなかなか大変な登山道で。
急登だし、鎖場はあるし、道は不明瞭なところもあるし。
挙げ句には道に迷うし。
難路でしたが、見応えのある滝があって良かったです。
沢沿いに歩くのも、楽しかった。
そこまでの難路が酷すぎたというのもありますが、そこまで下りて安心感がありました。
ようやく表参道の登山口まで下りてきて。
ここでやっとひと安心。
あとはロードを歩いて帰るだけなのだけど。
アスファルトが意外と長くて。
地味に大変でした。
表参道を下りていて、ひたすら頭に浮かんだのは、この斜面を滑走して安曇野へ向かって飛び立っていくイメージでした。
飛べるわけもないのですが。
ただ高いところからフワッとできるんじゃないかという。
そんな思いは、このあとの奥穂高岳へ続いていったのかもしれません。