木曽駒ヶ岳といえば、千畳敷カールの景色を思い浮かべる人も多いのではないかと思います。
それくらいに中央アルプスの代表的な景色のひとつで、登山に興味が無くてもチラッとは見たことがある人もいると思います。
でも、この岩山が木曽駒ヶ岳なのではなくて、これは宝剣岳。
千畳敷カールまでは、ロープウェイに乗るのが一般的です。
お金はかかりますが、時間も体力も温存できて、手軽に木曽駒ヶ岳が楽しめます。
このときもたくさんの人。
9月の初めの週。
まだ暑いのだけど、千畳敷カールでは秋の景色になっていました。
1ヶ月もすれば紅葉で賑わうのだろうな。
千畳敷カールを宝剣岳へ向かって少し登っただけで、東の空に雲海が広がっていました。
そういえば前日、この雲海の下で雨に打たれていました。
南アルプスの鳳凰山へ行く予定で、天候のせいで予定を曲げての木曽駒ヶ岳でした。
稜線に出ると、すぐそこに縦走路がありました。
いよいよここからスリルのある登山道がスタート。
冬は遠慮してね的な看板がありました。
この瞬間のためにヘルメットも持ってきた!
宝剣岳の反対側、南には空木岳の大きな存在感がありました。
木曽駒ヶ岳より標高は低いけれど、存在としては向こうの方が大きい気がする。
それもこれもロープウェイでのアクセスの良さからじゃないかと。
高いし狭いし、失敗のできない岩場のルート。
そんな宝剣岳も意外と早く着いてしまいました。
気を遣ったし体力も使ったのだけど。
着いてみればひと安心。
尖った岩の宝剣岳に比べて、木曽駒ヶ岳の丸くて穏やかなこと。
あんなに遠くにあったら、千畳敷カールからは見えないのも当たり前だろう。
麓の駒ヶ根市からだって見えないと思います。
見えるかもしれないけれど・・・
木曽駒ヶ岳へ向かいます。
中岳を越えて、登り返して、すぐに着く感じ。
そんな短い行程の中でも、しっかり存在感を示してくれるのが宝剣岳。
雲が流れて姿を消しながらも、しっかりと尖った形をアピールしてました。
さすがは中央アルプスの人気の山。
山頂は賑わっていました。
丸く広い山頂なので、人が多くても腰を下ろす場所には、そう困らなかったです。
昼寝ができそうなくらい。