大きくて穏やかな山容は女王になぞられます。
3000m峰が林立する南アルプスの中でも、一際人気が高く、アクセスの良さからも訪れることの多い山が仙丈ヶ岳です。
山頂直下には山小屋があり、初心者でも比較的登りやすい山のひとつです。
仙丈ヶ岳へは、伊那市から北沢峠までバスに乗って向かいます。
このバスは1時間に1本で、8時のバスを逃すと、次は10時になります。
その8時のバスが目の前で出発して行きました。
9時に着くはずが、11時になってしまいました。
山小屋に泊まる予定なので、行程としては急いでいませんが、思いがけずスロースタート。
ゆっくりとしたスタートだったので、ちょっと登っただけでお腹が空く時間になりました。
五合目の腰を下ろしても良さげなところでお昼ご飯にしました。
そうこうしているうちに雷の音が近づいてきて、雨が当たり始めて。
大騒ぎな天気になってしまいました。
すぐ近くにある甲斐駒ヶ岳もガスで見えなくなるほど、雲が下がってきて天気は荒れています。
雨具を出して小仙丈ヶ岳へと登りますが、帰ることを選択肢に入れても良かったんじゃないかというくらい。
聞いたところでは、この日、北アルプス槍ヶ岳では落雷事故が起きていたとか。
激しく降っていた雨。
なぜか小仙丈ヶ岳ではピタリと止んで、雲がサーッと引いていきます。
あんなに真っ白で何も見えなかったのに、仙丈ヶ岳の山頂まで見えるようになりました。
小屋近くまでやってくると、すっかり雲が上がっていき、甲斐駒ヶ岳への眺望も復活しました。
これは良い天気になる予感。
夜の星も期待できそう。
お世話になった山小屋は「仙丈小屋」。
大きな山小屋ではないですが、とても快適でした。
ただ時季がハイシーズンだったためか、寝床はぎゅーぎゅーで。
隣に寝ていたお兄さんには窮屈な思いをさせたと思います。
夜明け前に目を醒まして行動を開始しました。
仙丈小屋から山頂までは約30分。
朝陽が出るちょっと前に到着して、その時間を待ちました。
山で見る朝陽はとってもキレイ。
下山後、伊那市内でローメンを食べました。
シャトレという盛りの大きなお店で。
朝、仙丈小屋を出発して北沢峠でバスに乗って。
温泉で汗を流したら、ちょうど昼過ぎくらい。
お店にも入りやすい時間帯でした。