鳳凰三山で肉を焼こう

鳳凰三山で肉を焼こう

観音岳 鳳凰三山は南アルプスにある3つの山の総称です。北から地蔵岳・観音岳・薬師岳と並び、最高峰の観音岳は標高2841m。
縦走の稜線は見晴らしが良く、周囲の甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳はもちろん、北岳などの白嶺三山や富士山を眺めながら歩くことのできる気持ちの良い山です。
ルートも豊富で、北側の地蔵岳から目指したり、南の薬師岳から目指したりすることもできます。

地蔵岳直下の山小屋

鳳凰三山での宿泊は、青木鉱泉からのルートであれば鳳凰小屋。夜叉神峠からであれば薬師岳小屋が一般的です。他にも南御室小屋や夜叉神峠小屋などなどありますが、今回は地蔵岳の直下にある鳳凰小屋で肉を焼きました。

松阪牛モモ肉を焼肉で

松阪牛 今回の肉は松阪牛の部位からモモです。A5等級だけを専門的に扱う特選松阪牛やまとさんから。
モモ肉を焼肉用にカットされたものを200g用意しました。約2人分のボリュームです。

アルファ米焼肉ということで、アルファ米を一緒に用意しました。
最近では登山用具の専門店へ行けば、いろいろな携帯食が売られていますが、こちらのメーカーのものは種類も豊富で味も良く、作るのも簡単なのでおすすめです。
個人的には炊き込みご飯が好きなのですが、エビピラフにチャレンジしました。焼肉を焼くまでの間、アルファ米に熱湯を入れて蒸らします。

肉感を味わう「モモ」

松阪牛をはじめ、黒毛和牛というと綺麗な霜降りが想像されますが、モモは赤身の部位なので基本的には霜降りはありません。そのため、脂が少なくヘルシーで噛んで味わう肉という印象があります。
噛みしめながら味わい、じっくりと松阪牛の香りを楽しみます。とはいえ、やはり松阪牛。柔らかく肉汁がしたたります。

松阪牛を焼く

松阪牛は予め冷凍しておき、保冷パックで包んでバックパックに詰め込みます。登っているうちに解凍できるようにという目論みですが、天候や場所によっては解けすぎることもあるかもしれません。間違っても2日目の食事にしないように。

松阪牛を焼くための道具

持ち物 バックパックに詰めてきたのは、登山用のフライパン18cm。コーヒーを飲むためのガスコンロ。味付けように塩コショウ。どちらもミル付きのものです。ワサビもオススメです。
他にはキッチンペーパーを10枚程度。

焼く前の下味

味付け 冷凍状態のお肉が解けてくると、ドリップが出ます。松阪牛でもやはりドリップが出ます。
パッケージを開けた肉は解凍状態なので、キッチンペーパーでしっかりと浮き出た水分を取ります。

水分が取れたら塩コショウで味付け。ステーキのような厚みのある肉では無いので、塩加減に注意しながら降ってください。どちらかというと脂は控えめな部位です。登山で汗をかいた後ですから、塩辛いのも美味しいですが。

味付けをしている間、フライパンを加熱しておきます。十分に温めておかないと火の通りが悪く、松阪牛の美味しさを十分に味わうことができないかもしれません。

肉を焼く

ダイヤモンドカット焼く 両面に塩コショウで味付けをして、フライパンがしっかりと温まったところで焼肉開始。
全面に敷き詰めるのではなく、焼き加減の様子を見ることができるように、余裕を持って敷き詰めるようにします。美味しく焼き上げるためのコツは「返すのは一度だけ」。表面に水分が浮いてきたころに返します。決して何度も返すことの無いように気を配ります。

鳳凰小屋で頂く焼肉

イチボ焼く 肉が焼き上がったら皿に並べて盛りつけます。
焼いている間にアルファ米も蒸し上がっているので、こちらも同じ皿に。やはり焼肉には米がよく合います。ひとくちで食べられるサイズの焼肉なので、箸で掻き込むように食欲を満たしたいところですが、景色を楽しみながら松阪牛を味わいます。

焼肉は道具さえ揃えられれば、手軽に調理ができるのでアウトドアにもオススメです。

今回のお肉

松阪牛やまと

松阪牛やまと
http://www.matsuzaka-steak.com/
松阪牛の中でも最も品質の高いA5等級だけを専門的に扱う通販店
フライパンや保冷剤はホームセンターで購入できます