爺ヶ岳で肉を焼こう

爺ヶ岳で肉を焼こう

爺ヶ岳 爺ヶ岳は後立山南部に位置する2,670mの山。三つの峰を持ち、最高峰は本峰。
一般的には扇沢から柏原新道を上り、爺ヶ岳南峰を経由して、中峰へ向かい、鹿島槍ヶ岳へと通じる北峰へというルートになります。南峰の直下には種池山荘、北側の鹿島槍ヶ岳には冷池山荘があり、長い行程でもいざとなれば山小屋のお世話になることもできます。

今回は南峰側の種池山荘で松阪牛を焼くことにしました。

今回の肉は松阪牛

松阪牛 用意した松阪牛は、A5等級だけを扱う特選松阪牛やまとさんから。
ランプと芯芯のふたつの部位をステーキで頂きました。サイズは150g。通常は1〜2人分のサイズです。

人気の赤身からステーキ向きの「ランプ」

ランプは松阪牛の腰付近の部位です。赤身ならではの脂肪の少なさと柔らかさが特徴です。いろいろな部位がある中でもステーキにテキしているそうで、ナイフでカットしたときのジワッと溢れ出る肉汁は食欲をそそります。赤身肉ですが綺麗な霜降りが見られるのも特徴です。

柔らかな赤身「芯芯」

モモ肉の中心部分にある部位です。こちらも柔らかさに定評のある部位です。その柔らかさから、赤身ということを忘れてしまいそうですが、赤身特有の濃すぎない脂に食べやすさがあります。中心部分だけあってこちらも稀少なものだそうです。

松阪牛を焼く

松阪牛は冷凍のものを保冷パックに入れて登ります。登っている間に解凍できるという算段です。
必ず初日のお昼ご飯にしてください。間違っても登山2日目に予定をしないように。

松阪牛を焼く道具を準備

持ち物 山小屋とはいえ、調理道具を借りるわけにはいきませんので、もちろん担いで登ります。
ステーキを焼くのはフライパンで構いません。ガスコンロと、フライパンが載せられるだけの台座を準備します。味付けには粗挽きのコショウと塩。噛みしめた時のガリっという食感が旨味をそそるので、できればミルが付いたものがおすすめ。

下味を付ける

味付け 解凍した松阪牛は少し汁が染み出ていますので、キッチンペーパー等で水気を取ります。少し放置して表面が乾いた頃を見計らって塩コショウで味を付けます。
松阪牛は脂が強めなので、少し味が濃いと思われるくらいに振りかけた方が美味しく食べられます。

煙が上がり始めるまで、しっかりとフライパンを加熱。ここで遠慮してしまうと火の通りがイマイチになり、折角の松阪牛の旨味が半減してしまうので注意です。

焼く

焼く 両面に塩コショウをしフライパンの加熱が十分にできたら肉を乗せます。
今回は150gと厚めのカットなので、しっかりと火を通すのがお好みでしたら、表面を焦がしてしまわないように注意。
ステーキの断面を見ながら、松阪牛の焼き加減をチェックします。今回はミディアムなのでおおよそ2/3まで色が白くなったところで返します。

焼き加減 焼肉店などで何度も肉を返しているところを目にしますが、美味しく焼くには返すのは1度だけです。表面がカリッと焼ける状態がベスト。半分ほど火が通っていますので、あとで焼く面は短めにします。

種池山荘で松阪牛を頂く

食べる 松阪牛が焼けたら、ワサビを付けて頂きます。塩コショウはお好みで追加してもOK。スーパーなどで出回っている牛肉よりも脂が多い松阪牛なので、味の濃いソースは必要ありません。擦りワサビを付けて楽しみます。

今回のお肉

松阪牛やまと

松阪牛やまと
http://www.matsuzaka-steak.com/
フライパンや保冷剤はホームセンターで購入できます