登山ブログにはハテナを薦めたい 登山をネタにブログを書くなら何を使う?

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ちょっと前に比べたら、登山をテーマにブログを書いている人が増えました。
ブログに止まらず、動画までアップして、もうアレコレ使って山行の思い出を彩っているように思います。

登山百景は、2012年ごろのプロトタイプから始まりましたが、当時からは考えられないほど登山のブログが存在し、山名で検索をしたら数々の山行が表示されます。
ブログの数が増えたことは、選択肢が増えたことや、たくさんの記録に触れられることなどの良いことが増えた代わりに、思い出を綴ったらたくさんの人に見てもらえるという状況から、自分の山行が見てもらえないという状況に変わりました。

せっかく書いたブログなら、よほど後ろめたいものでもない限り、誰かに見てほしいものだと思います。

もしこれから書くとしたら。
あっちにもこっちにもブログが多くある状況の中で、何を選んだらたくさんの人に見てもらえるのだろう?
そんなことを考えてみたいと思います。

たくさんの人が書いて見ている

ブログは、たくさんの人が書いて見ている

冒頭にも触れましたが、ブログの数は増える一方です。
中には放置されたままのブログもありますが、それらも含めてネット上には様々なページが公開されています。
削除や非公開にされるペースよりも、増えるペースの方が多いのも想像するのが簡単な状況です。

身近で「ブログを書こうと思うのだけど・・・」というお声を頂くこともあるのですが、たいていの場合、
「自分の記事なんて・・・」
とか
「書いても誰も見ない」
と言われることも多くあります。

誰もが見る状況にすることは難しいですが、見つけやすい状況を選ぶことはできると思います。

どこで書いたら良い?

ブログはどこで書いたら良い?

まずは無料でということなら、無料のブログサービスをオススメします。
たとえば、ハテナブログ。
無料なばかりか、コミュニケーションが取りやすいツールも揃っていて、はてなブックマークやコメントがTwitterなどと連携できるのも強みです。
さらにいえば、Googleのオススメ記事に拾われやすかったり、SmartNewsに拾われる可能性があり、ハテナの中だけに止まらず、検索以外の場所からたくさんの人に見てもらえるチャンスがあります。

それ以外では、レンタルサーバーを借りてCMSをインストールし・・・なんていう選択肢もあります。

「ブログで稼いで・・・」みたいな界隈では、WordPressがどうこう・・・という話題も見かけますが、個人的にはブログが楽しめるのであれば何でも良いと思っています。
その先に何かしたいというものがあるのではなければ。
今は高尾山だけど、近々、南アルプスを4座くらい縦走するので!みたいなことでなければ。

先に紹介したハテナブログのような無料のブログサービスは、お金が掛からないということもあり、「これからやってみよう」という場合には最適な選択肢だと思います。
運動靴もあるしリュックもあるから、とりあえず高尾山へ行ってみようかというようなものだと思います。
そこから陣馬山まで足を伸ばそうということがあっても、十分に使い勝手が良く、慣れるほどに手軽に記事を書いていけるのではないかと思います。
また、SNSとの連携も、サービスの中で行えるケースが多く、ややこしいことはまるっと解決みたいな印象もあり、電車やバスの乗り継ぎはややこしいけれど、ツアーに入ってしまえば自動的に登山口みたいな気軽さがあります。

ハテナ以外のブログサービス

ハテナブログを話題に挙げていますが、それ以外のサービスは、正直なところどれも似たようなものという感覚です。
noteでも、tumblerでも。
どれも一長一短で、本人が気に入るのならそれで良いというのが正直なところ。
ソールの柔らかな靴で岩稜帯を歩いてはいけないというルールが存在しないのと同じで、適した使い方はあるにしても、そうしなければならないというわけではないので。

ハテナを推す理由は、先にも書いたとおり、検索以外に見つけてもらえるキッカケが得られる可能性があることです。
またお金を掛けられるようなら、プランを有料のものにすることで、さらに自由度が上がり、かっこよさが増すので、IGNIOからマムートになるような感覚です。

無料サービス以外の選択肢

ブログのサービスは、使い勝手の好みで選んだら良いと思いますが、無料以外のものも同じことが言えます。
ただ有料で同じお金を掛けるのなら、既存のサービスではなくレンタルサーバーを借りるという選択肢もあります。

ブログを公開する際のCMSとして主流になっているWordPressもそうですし、YouTubeなどで宣伝が激しいWIXでも良いと思います。
日本国内のシェアでいえば、ダントツがWordPress、そこに続くのがDrupalやJoomlaになります。

ちなみに、「CMS」はホームページなどのウェブサイトを作るためのシステムです。
実はブログもCMSの一部で、日記のことを指すわけではありません。
利点はなんといっても制作やカスタマイズの手軽さ。
専門の言語を操作する部分もあるので、ちょっと工夫が必要ですが、間違いが起きにくいのが良いところです。

リュックに入れたはずの地図が、実は違う山域だったみたいなことはグッと減ります。

WordPressがここまでシェアを伸ばした理由のひとつに、システムそのものが無料であることが挙げられます。
レンタルサーバーの費用のみで、CMS入りのサイトが持てるという手軽さが長所です。
またカスタマイズも簡単で、無料のプラグインが多く、ハウツーを公開しているブログも多くあるので、拡張性が高いです。

ちなみに登山百景は・・・

無料のブログサービスや、主流のWordPressがある中で、登山百景はMovable Typeを使用しています。
15年以上前に国内で主流になっていたCMSなのですが、ライセンスが高く、個人ではなかなか手が出せません。
また開発元のアメリカ法人が無くなってしまったこともあり、日本でのシェアは目も当てられないくらいに少なくなりました。
いまや天保山のようなものです。

そんな中で、このシステムを使用しているのは、もともとがMovable Typeだったことに加え、バージョン7から採用されたコンテンツタイプという独自の方式が非常に良くできていて、記事の管理に適しているということがあります。
まったく知識の無い人でも、カスタマイズさえしてしまえば、手軽で自分の都合の良いような記事を創り上げることができます。

一度登った山なら、次は気楽に登山口へ行けるようなものです。

それぞれに知っておきたいところ

それぞれに知っておきたいところ

無料のブログサービスも、お金を掛けたレンタルサーバーも、それぞれに良いところとそうでないところがあります。
無料のものは、無料だけに縛られるところが多く、自由度が非常に低いです。
逆にいえば身を任せれば良いので、その中でブログを書ければ良いという人にはお勧めできるのですが。
「もっと」を求めるとしたら、融通の利かないところが気になると思います。

ハテナブログについても、検索以外で各方面への表示が期待できるといっても、約束ができるものではないですし、「うまくいけば」というぐらいです。

WordPressなどのCMSを使ってのブログの場合は、見てもらうための施策はすべて自分でがんばることになります。
無料ブログサービスというゴンドラが真横にある中、がんばって真下を歩いているような、北八ヶ岳ロープウェイのような状況です。
それでも、無料サービスにありがちな「もう辞めるのでデータ消えます」というケースが非常に少なく、大切に創り上げていくような雰囲気があります。
レンタルでありながら、自分の持ち物のような感覚に近いかもしれません。
一眼カメラを24回払いで買ったようなものです。

検索で表示されるための施策も、SNSで人気者になるのも、Googleのオススメ記事になるのも、全て自力ということになります。
状況によっては富士山を海岸から登るようなものかもしれません。

あえて薦めるのはハテナ

これからブログをやってみようと思われているのでしたら、ハテナがオススメです。
そこで記事が書けることを確認して、「もっと・・・」となったときに、お金を掛ける方法を検討してはどうでしょうか?

最初からお金を掛けて大きくしていく方が、いずれは良い方法ですが、これから始めるという中で、いきなり革の登山靴は買いづらいと思いますので、まずは「富士山が登れます」という程度のものからスタートしてはどうでしょうか。

ちなみに。
ハテナを使っている登山ブログといえば

WordPressなどを使用している登山のサイトは、山のようにあります。