長田豪史さんに聞きました 駅伝からトレランに転身してレースを転戦中

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長田豪史さんに聞きました

長田豪史さんに聞きました

トレイルランナーの長田豪史さんは、駅伝からトレランに転身して積極的にレースに参加し上位に食い込んでいます。
競技者としてトレランに挑戦していく経緯や、ロードレースと登山の違いなどお話しを伺いました。
(2016.07)

長田豪史さん

どんな経緯でトレランを始めたのですか?

箱根駅伝を目標に大学に入ったのですが、慢性疲労症候群という病気にかかってしまいました。
自分でも体がボロボロで壊れてしまっていることは分かっていて、このまま駅伝を続けられるのかと迷っていました。
駅伝だとチーム競技ということもあり、病気という理由であっても自分だけが別行動を取れず、このまま続けるか治療に専念するかを考え、退部するということを決断しました。

退部したあと、治療に専念するといっても何を目標に努力したら良いのか、スポーツで「勝ちたい」という気持ちを抱えながら3年生の冬に復帰が出来ました。

復帰してからは大きな目標も見つけられなかったので、「目先の大会でひとつひとつ勝っていこう」と決めました。
その練習の一環として、足造りのために山に入る機会が出来ました。
小さな頃に父に連れられて山に入っていたという記憶もあったので。

山の中を走っていたことで、戦略や運動神経、昔やっていたサッカーでの細かい動きが活かせることを発見しました。
トレランを始めてから間もないですが、今では大きな目標があります。

日本山岳耐久レースで6位以内に入ること、トレランで日本代表になること。
目標達成がいつになるか分からないし、バカにされることもあるかもしれませんが、苦しい思いをしてきたので大きな目標で結果を出したいという気持ちです。
親にも喜んでもらいたいですし、悔しい思いもしたので晴らしたいしと思って走ってます。

長田豪史さん

これからはトレランを専門に?

もともとロードを走ってはいましたが、今では自分の気持ちはトレランに変わりました。
箱根駅伝を目指すことができないのは悔しいし、同期が箱根を走っているのは本当に辛かったけれど、この大きな目標を達成できたら少しは思いも晴れるのかなと思います。

もともと走るのは好き?

好きではありましたけど、競技では辛いと思うことが多かったです。
でも勝ちたいということと、親に喜んでもらいたいという2つの気持ちが自分の中では大きいと思います。

陸上からはトレランはどう見えるのですか?

トレランはロードレースとは別ですね。でもトレランもしますが、ロードレースの大会も出る予定です。

自主的に山へ遊びに行こうっていうことは?

高校生の頃は目標に向かっていたので、山のことは頭に無かったです。
とにかく駅伝での目標を目指してました。

山の中に入る中で意識してることはありますか?

危険が無いようにということは前提ですが、レースになると勝ちたい気持ちや、悔しい気持ちの方が先になります。
やはり自分自身を追い込まないと勝てないので。

トレイルランナー同士での交流は?

一緒に練習する人はほとんどいないです。
競技会で会って、声を掛けたりというくらいで。

一般的に一人で練習をするのは難しいと言われていますが、強い気持ちがあればできると思います。
また一人だと体調によってメニューを変えられるので、自分にとってはかえってプラスになっていると思います。

情報収集が難しいのでは?

Facebookと雑誌だけですね

長田豪史さん

トレーニング方法も?

まず自分で考えるのですが、ロードに似たところがあります。でも基本はスピード持久力。スタミナ体力。
試合では技術部分で差を付けられているので、そこは対策していかないと。

足りないと感じる部分は?

これに関してはキリが無いけれど、まずはスピード持久力。速いペースを持続させる力。
ロードのアップダウンでは上位の選手にも付いていくことができるのですが、本格的なトレイルに入ると同じ歩行でも差を付けられてました。登る技術です。
体力は練習で身につけるしかないですが。
雑誌やYouTubeからですが、登りは歩幅を小さく、体の真下におく。それを意識していますが、それでも差を付けられます。

ロードで走れても、山で差を付けられたらレースで勝てないですから。

普段はどんな山に入るのですか?

基本的には出るレースの試走に入ります。
本番のレースを考えながら、山に入ってます。

登山もしますか?

トレランを始めたからか、山に行くことが前より好きになりました。
もともと山は好きでしたが。
競技者として生きていく上ではトレランです。

初めて登山として行ったのは丹沢です。
ひとりで行ったのは蛭ヶ岳で往復26キロくらいでした。
計画も曖昧だったので時間が迫っていることや、走りたくなったこともあって、下りはトレランになりました。

せっかく歩いているのだから、疲れない登り方を覚えようとか競技を意識してます。

これからは北アルプスにも行ってみたいと思ってます。

今後はどんなことがしてみたいですか?

トレランは試合に向けて山を走って行きたいと思います。
登山としては夏の上高地からジャンダルムから穂高連峰を縦走して槍ヶ岳へ。
それから上高地から涸沢、ザイテングラードを登って奥穂高へ行ってから槍ヶ岳。
ということを考えてます。

長田豪史さん

ちなみに・・・1日どれくらい走れるんですか?

ロードでは1日100km以上はいけると思います。山では36キロを4時間で走ったのが最長です。
一番長かった登山は1日14時間歩行を3日間行ったときです。
水上の土合駅から西黒尾根を登って谷川岳、万太郎山へ縦走して平標山から赤湯へ行って。写真を撮ったりしながら14時間でした。
次の日は苗場山で熊に遭ってしまって。秋山郷で一晩越そうとしたら野生動物の気配があって。。。

最終日に秋山郷を一周して鳥甲山に登って栄村の森の宮原まで歩きました。
後半は地図が無くなって道路標示を見ながら歩きました。

この旅を終えたとき、涙が出ました。
今まで悔しさに耐えて一歩一歩進んできたけれど、今までを振り返ったら・・・。
ただそんな弱い自分を捨て、これからも自分の可能性を信じて大自然に挑んで行きたいです。

トレイルランナー長田豪史さんのTwitterはこちら

[URL]https://twitter.com/osada_0354

ページ内の写真は長田さんからご提供頂いたものです