大山

中国地方の最高峰で、鳥取を代表する山のひとつ。
標高1729mの火山で伯耆大山や伯耆富士とも呼ばれる。
大山は主峰の剣ヶ峰から弥山や、鳥ヶ峰、船上山などの外輪山を含んだ総称で、東西に40キロ、南北に35キロという広い裾野を誇る。
稜線から大きく山体が崩れ現在では主峰の剣ヶ峰へと通じる稜線上の登山ルートは立ち入り禁止になっている。
そのため夏山登山道の弥山が最高地点とされている。
麓には大神山神社や大山寺といった大山を崇める山岳信仰の場もある。

中国地方の屋根「大山」。
大山とは一つの山の名ではない。
主峰の剣ヶ峰を筆頭に、弥山、鳥ヶ峰、船上山といった個性豊かな山々が連なり、東西40km、南北35kmという広大な裾野を広げる山塊の総称なのだ。

標高1729mの堂々たる姿は、まるで天空を突き刺す巨大な槍だ。
「伯耆富士」とも呼ばれた優美な姿からは想像もつかないが、この山は実は活火山。

かつて剣ヶ峰へと続く稜線は、登山者たちを魅了する絶景ルートだった。
しかし自然の力は時に残酷で、度重なる崩落により、そのルートは今や立ち入り禁止。
自然の猛威を前に、人間の力はあまりにも無力だ。
現在、人が足を踏み入れることのできる最高地点は弥山。
そこから望む景色もまた、息をのむ美しさだが。。。

大山の麓には、古くからこの山を崇め、畏怖してきた人々の足跡が残る。
大神山神社や大山寺。
そこは単なる観光地ではない。
自然の力、そして歴史の重みを肌で感じることができる場所だ。

大山は美しい。
しかしその美しさの裏には、常に自然の力が潜んでいることを忘れてはならない。