所在地:長野県小谷村・新潟県糸魚川市
標高:1963m
日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山・越後百山
日本海側から見上げれば、高くそびえる壁のような雨飾山。
内陸側から見れば奥深く静かな山。
その山頂はふたつの峰に分かれている。
北峰に近づくと無数の岩が転がる荒々しい風景の中に、ひっそりと佇む石仏の姿が見える。
まるで長い年月、この山の歴史を見守ってきたかのようだ。
一方わずかに標高の高い南峰には、三角点が静かに置かれている。
雨飾山の頂に立つと周囲360度の大パノラマが広がる。
北には紺碧の日本海が水平線を染め、西には後立山連峰の白い峰々が並び立つ。
東へと視線を移せば戸隠連峰のギザギザとした稜線、黒姫山の優美な姿、そして、間近に迫る頸城山塊の焼山がその雄姿を現す。
しかし、この絶景を拝むためには容易ではない道のりが待ち受けている。
山頂へと続く道は水分を含んで滑りやすくなった粘土質の急斜面。
比較的、短い登山時間という情報に油断していると足元を掬われ、思わぬ苦戦を強いられる。
雨飾山の主な登山道
雨飾高原キャンプ場
大網
その他の登山道
- 小谷温泉
- 雨飾温泉
- 金山縦走
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雨飾山への主な登山口は、長野側の雨飾高原キャンプ場と新潟側の雨飾山荘になります。
どちらも急登のある登山道ですが、とても人気があり、歩きやすいコースといえます。
特に雨飾高原キャンプ場からはブナ林が美しく、序盤は緩やかに標高を上げながら周りの木々を楽しむことができます。
中判の荒菅沢からは急登が続き、このコースの一番の難所といえますが、登り切ったところで開ける笹平は、雨飾山の特徴ともいえる眺望です。
積雪期でも登られることはありますが、雪崩の危険性も高く積雪量も多い土地なので、冬季は難易度が非常に高い山です。
登山適期
雨飾山が賑わうのは紅葉のシーズンです。
天気の良い週末になると登山口へ入るのも大変になるどころか、聞いた話しでは山頂へ登るにも行列で、場合によっては上ることもできないとか。
梅雨明け直前ぐらいでも花が豊富で、ブナの樹林帯や植物を楽しむことができる山です。
雨飾山の立ち寄り情報
雨飾山周辺は温泉が豊富で、小谷村側にも、糸魚川市側にも登山口から近い場所に温泉があります。
なかでもおすすめは小谷温泉。
山田館の露天風呂は開放感がバツグンで気持ち良く汗を流すことができます。
温泉下の道路を走る車と目が合いそうなほど開放的で、小谷温泉の自然を満喫することができます。
難点はおすすめできる食事処に巡り会っていないことです。
白馬村や海沿いに出れば・・・と考えてしまうところです。

小谷温泉 山田館
- 所在地
- 長野県小谷村中土18836
- 営業時間
- 10:00〜15:00
- 電話番号
- 0261-85-1221
- 備考
- 内湯:500円
展望風呂:700円

下里瀬温泉 サンテ・イン・おたり
- 所在地
- 長野県北安曇野郡小谷村大字中小谷丙2504-9
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休館日
- 不定休
- 電話番号
- 0261-82-2228
- 備考
- 大人600円

道の駅おたり 深山の湯
- 所在地
- 長野県北安曇郡小谷村北小谷1861-1
- 営業時間
- 10時~21時(最終入館受付20時30分)
- 休館日
- 年中無休
- 電話番号
- 0261-72-7989
- 備考
- 大人600円

雨飾荘
- 所在地
- 長野県北安曇郡小谷村大字中土18926-1
- 営業時間
- 4月下旬〜11月上旬
- 電話番号
- 0261-85-1607
- 備考
- 入浴:600円
入浴・休憩:1,000円
宿泊可能
雨飾山周辺の見どころ
雨飾山へ行こう
雨飾高原キャンプ場
電車で行く
- JR大糸線南小谷下車
- おたり村営バス「雨飾高原行き」終点「雨飾高原」下車
- 長小学校 下車
- 徒歩 約1時間
車で行く
- 長野自動車道 上田菅平IC
- 安曇野ICから国道147号大町・国道148号を白馬方面
- 北陸道 糸魚川IC
- 国道148号 白馬・小谷村方面
雨飾山荘
電車で行く
- 北陸新幹線 糸魚川駅
- 糸魚川バス 別所行き
- 山口バス亭 徒歩約2時間
車で行く
- 北陸道 糸魚川IC
- 国道148号 白馬・小谷村方面
- 根知谷入口 県道225号