紅葉のブナ林

雨飾山

1963m

小谷温泉 2013年10月15日

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長野県小谷村と新潟県糸魚川市の境にある雨飾山は、「雨を飾る」というキレイな山名も相まってか登山者に人気がある。
その昔、山頂に雨乞いのための祭壇を飾ったことが由来となっており、双耳峰となっている山頂は北峰に石仏が祀られ、南峰に三角点が置かれている。
冬は山スキーを楽しむ登山者もいるそうで、新緑や紅葉の季節など四季を通じて人気があり、それだけに登山道は混み合うこともある。

小谷温泉から登山口のあるキャンプ場まで狭い車道が続くが、登山の最盛期になれば自動車の縦列駐車が並び、時には団体を乗せた大きなバスまでもが入ってくる。
聞くところでは、山頂近くの笹平まで行き、その混み様を見て下山する登山者もいたとか。

歩いたコース

登り
雨飾高原キャンプ場
下り
雨飾高原キャンプ場
最高標高
1963m
登山口標高
1150m
距離
8.05km
累積標高
1002m
1005m
平均斜度
14.0度
時季
2013年10月
天気
曇り
日程
日帰り
歩いた時間
登り2:31/下り2:34/合計5:05
平均した歩行速度
1.69km/h

この日のペース

  1. 雨飾高原キャンプ場
  2. 荒菅沢
  3. 雨飾山(2:31)
  4. 荒菅沢
  5. 雨飾高原キャンプ場(2:34)

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山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山・信越トレイル
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山名がとてもキレイで、景色も良く人気がある山です。それだけにとても混んでいました。連休など平地でも混雑する日は、この山も混雑するような印象があります。片道3時間ほどを見込めば余裕を持って登頂できますが、頂上近くの笹平まで続く急登は苦労します。

持って行った水の量

混雑する雨飾山キャンプ場から登る

紅葉で混み合う10月の朝6時。
登山口のキャンプ場に車を停めて登山開始。
平日でも車が多く、前日からキャンプを張っている登山者も。

粘土質の登山道は湿気があってズルズルに滑る。
登山口からさっそく始まった下り坂が思いのほか滑り、これからの行く先の心配が募る。

しばらく整備された木道が続き、横には小川が流れ、目を凝らさなくても魚が泳いでいるのが見える。

粘土質の足元が滑る登山道

やがてルートは、木道から木の根がびっしりと生えた斜面に。
ただでさえ濡れてズルズルとする足元。木の根が躓きやすい。
そして何よりも急斜面。緩やかな道ばかりで無いことは分かっていても、いきなりこうも急勾配が続くのだろうかと。

周囲は紅葉が始まったようなブナ林。
まだ青空の見える朝の空を見上げて、林の中を歩くのは気持ちが良い。
肌寒くて着込んだ服を脱いで軽装に。
まずは中間地点の荒菅沢を目指す。

中間地点の荒菅沢から岩壁を見上げる

荒菅沢はパンフレットにも使われるような、とても景色の良いところで、見上げるとゴツゴツとした険しい岩壁と足元に流れる沢、周囲を覆う緑が気持ちが良い。
登山口からは約1時間半ほど。ほぼ半分まで来た勘定になる。

荒菅沢からの急登

目標とするコースタイムは3時間。荒菅沢からはさらに急登が続く。
沢から再び木のトンネルの中へ。
ロープが括り付けられた滑りやすい急登をガツガツと進む。
木に囲まれているだけに、なかなか見通しも悪い。
何分か登り続けて景色が開けたときには、沢からだいぶ登ってきた様子が分かり、行く先も近づいてきていた。

荒菅沢から見上げた岩壁は、すでに目線の高さになって振り返ると周りを囲む山々も眺めることが出来る。
遠く霞んで乙妻山と高妻山、黒姫山などの戸隠連峰、焼山が近く見える。

笹平から山頂へ

木のトンネルを上っているうちに雲が厚く広がっていたようで、目指す先があっという間に西側から流れてきた雲の中に入ってしまった。
感じることの無かった風も急に強く。

尾根歩きになったルートは、岩がゴツゴツとしてハシゴやロープが張られた場所もいくつか続く。
ゴツゴツの急登を登り切ると、笹が一面に広がった場所に出た。
笹平というその名の通り一面の笹。
天気良ければ、ここから雨飾山の山頂が見える。

雨飾山山頂へ

笹平は新潟側からの登山道の合流地点にもなっている。
緩い坂道が続く笹平を過ぎると荒菅沢を見下ろす地点に。
ここからまた少し登り山頂に到着。

双耳峰とはいえ、谷川岳や鹿島槍ヶ岳のような規模の大きなものではなく、わずか20mか30mかほど。
北側の峰には石仏が並び、山頂になる南側の峰には三角点がある。

登山開始から約2時間半ほどで登頂完了。
風が強く寒いのだけれど、ガスっていた天候は上がって、灰色の空ながらも日本海が見える。
歩いてきた登山道を振り返れば、女性の顔に見えるという笹平のルート。確
かに、鼻の高い女性に見える。
雪をかぶった白馬連峰と、戸隠連峰。
火打山の尖った山容も見えた。

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使った登山道具

下山後に立ち寄った温泉

雨飾荘

小谷温泉から妙高高原へと続く分岐点にある温泉宿。小谷温泉の中でも最上部にある温泉施設で、キャンプ場、登山口からも近い。温泉は源泉掛け流しで、施設内の露天風呂と、施設から3分ほど歩いた先にも露天風呂が用意されている。

緑に囲まれたとても気持ちの良いところでした。
建物は新しいようなのですが古い落ち着いた印象が残る感じで、温泉だけではなく、長い時間、滞在していたい気持ちになりました。
とくにブナ林に囲まれた露天風呂は、とても気持ちが良さそうで、人気があるそうです。

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