笠ヶ岳
所在地:岐阜県高山市
標高:2897m
日本百名山・新・花の百名山・信州百山・ぎふ百山
なだらかな稜線に笠を被ったような山頂部を持つ。
稜線の北側は双六岳へと繋がり、南側は錫杖岳へと繋がる。
主な登山道は急登として知られる笠新道と、行程時間10時間を越えるクリヤ谷と、北アルプス屈指の難コースとなっている。
稜線からの眺めは素晴らしく、槍ヶ岳、穂高岳連峰をはじめとして北アルプス奥部の山々や、西側には白山を見渡すことができる。
新・花の百名山にも数えられるように、杓子平から上部にはたくさんの花々が咲き登山道の景色を彩っている。
笠ヶ岳というと北アルプス南部のどこからでも眺められるほど特徴的で入口とも言える場所に聳える山なのですが、その登山道は長く、高低差も大きなものになっています。
新穂高の真上に聳える身近さでありながらも、笠新道のように大きく迂回をするように登山道が開かれているため、一般的には日帰りが難しく行程の長い山になります。
クリヤ谷
新穂高の手前にある槍見から笠ヶ岳へと登る登山道で、もっとも高低差の大きなコースになります。
序盤には沢を渡る渡渉があり、ガレ場や笹の茂った場所もあるため、天候や状況によっては難易度も高くなります。
ただクリヤ谷から見る錫杖岳は槍ヶ岳や穂高岳といった北アルプスの華々しさとは違った迫力と美しさがあり、笠ヶ岳への登山道を堪能している気分に浸れます。
笠新道
新穂高から笠ヶ岳へ登る場合は、笠新道を登ることが一般的です。
沢の西側を歩く左俣へ入り、林道を歩くこ約1時間。
急登として知られる笠新道の入口に到着します。
ここから1500m近い高低差を一気に登っていきます。
弓折岳縦走路
最も長い複数日程向きになります。
途中には山小屋もあり、休憩や宿泊がしやすく、急登を回り込むように歩くことができるため、時間が確保できるのなら歩きやすいコースだと思います。
初夏には花が豊富に咲く場所で、さらに笠ヶ岳への特徴的な稜線を堪能できる眼福のコースです。
クリヤ谷
笠新道
国土地理院
笠ヶ岳への登山口は、主には岐阜県の新穂高からになります。
主要な左俣の登山道でも、クリヤ谷でも登山口には日帰り温泉があり、汗を流すことができます。
新穂高から高山方面へは道なりに温泉地があるため、好みや状況に応じて選ぶことができると思います。
オススメは新穂高ロープウェイの近くにある中崎温泉奥飛騨の湯です。
若干高めの温度と、開放的な露天風呂が楽しめます。
新穂高温泉 ニューホタカ
新穂高温泉 ひがくの湯
中崎温泉 奥飛騨の湯
笠ヶ岳山荘