白馬岳
所在地:長野県北安曇郡白馬村・富山県黒部市・下新川郡朝日町
標高:2932m
日本百名山・花の百名山・新・花の百名山・新日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・越後百山・富山の百山
北アルプス北部の後立山連峰の主峰。
長野県と富山県に跨がる山。
特徴的な形を持ち、富山側はなだらかな傾斜が続くが、長野側は険しい岩壁となっている。
山頂を含む南北700mの間は県境が設定されていない。
白馬からの猿倉ルートは、日本三大雪渓に数えられる白馬大雪渓があり、その上部からは多くの高山植物が咲き乱れるお花畑が目を楽しませてくれる。山頂近くには白馬山荘があり、日本最大の収容人数を誇っている。
白馬岳といえば後立山で最も標高が高く、長野側の険しさと富山側の丸味を帯びた山容とが特徴的な山です。
一般的な登山ルートは長野県白馬村から。猿倉から白馬大雪渓を登るルートが賑わいます。
また栂池高原からロープウェイを使い、白馬大池を経由して白馬岳を目指すルートもあり、行程の長い富山側の祖母谷からのルートは、どちらかというと玄人好みです。
あまり登山の経験がない方でしたら、まずは白馬大雪渓や栂池高原から登るルートがオススメです。
たくさんの人が歩くルートで整備されやすく、道迷いの心配も少なく登ることができます。
大雪渓は雪の斜面を数キロにわたって歩くことになるので、初心者とはいっても登山経験を積んでから登るのが良いと思います。
高低差も距離も長い白馬岳への登山コースですが、日帰りも十分に可能です。
もっとも日帰りに適した登山ルートは猿倉から大雪渓を登るルート。
まっすぐに白馬岳へと向かうことができ、何よりも下山のコースタイムを大きく巻きやすいのも大雪渓の特長です。
雪上の急斜面を登るのは苦労しますが、逆に下りでは滑落に気をつければかなりの速度で下りられるはず。
狭い場所や高い場所は少なく、比較的登りやすく、技術的な難易度はそう高くないと感じます。
ただし、長い行程と高低差は体力が必要ですし、複数日の行程でも負担は大きくなります。
標高も2900mを越え、気候も厳しくなります。
栂池高原
大雪渓
国土地理院
白馬岳といえばやはり豊富な高山植物です。
大雪渓の上部から山頂付近まで咲く花々は険しさと対照的で、とても美しい景色が見られます。
おすすめしたいのは梅雨明けから7月下旬までの約3週間ほど。
時期としては短いですが、大雪渓に残るたっぷりの雪を楽しめ、またたくさんの花を見ることのできる季節です。
冬季になると登山口までの道路が閉鎖になるほか、雪崩の危険性もあり、難易度も非常に高くなるので、やはり一般的には初夏を楽しみたいところです。
白馬岳の山小屋といえば山頂直下にある白馬山荘です。
ホテルか?と思うほどに大きな窓から、杓子岳を間近に眺め、ビーフシチューやワインが楽しめます。
少し下ったところには頂上宿舎があり、テント泊ならばここから山頂と星空を楽しめます。
白馬岳と杓子岳の間にある山小屋なので、三山縦走にも適した立地だと思います。
ちょっと足を伸ばすのなら天狗山荘もオススメです。
登山口の猿倉には駐車場が広く設けられています。
白馬村内の駐車場に車を停め、バスやタクシーで猿倉へ向かい、白馬尻小屋で一泊してから白馬岳へ向かうのも楽しそうな行程です。
白馬八方温泉 八方の湯
白馬八方温泉 おびなたの湯
白馬塩の道温泉 倉下の湯
白馬大池山荘
白馬尻小屋
村営猿倉荘
白馬岳頂上宿舎
白馬山荘