雪の白馬岳

白馬岳

2932m

大雪渓 2015年5月10日

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白馬岳は、日本の北アルプスの後立山連峰に位置する最高峰の一つであり、その美しい姿は多くの登山家や自然愛好家を魅了している。
富山県と長野県にまたがっており、長野県側の白馬村からは白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の三峰が一望でき、白馬三山と呼ばれている。

主な登山ルートは、長野県側の栂池高原から白馬大池を経由するルートと、猿倉から大雪渓を登っていくルートがある。
特に、猿倉ルートは日本三大雪渓の一つである白馬大雪渓があるため、多くの高山植物の花々が咲き乱れ、美しい景色が広がっている。
また、山頂近くには白馬山荘があり、日本最大の収容人数を誇っている。

白馬岳の最大の魅力は、その豊かな自然にある。
雄大な山々や広大な大雪渓を見渡せる場所から、静かで美しい花々が咲く場所まで、自然の美しさをたっぷりと味わえる。
特に、大雪渓からの眺めは絶景であり、積雪期の白と青が広がる景色を十分に堪能できる。
また、杓子岳の眺望も格別であり、頂上からは北アルプスの山々や日本海を一望することができる。

この日、晴れの予報の中、登山口から強い風が吹き付ける。
雲は多い中でも天候が荒れる様子もなく、大雪渓を登り稜線に出ると日本海側から強い風が吹き付ける。
ときどきしゃがみ込んで耐風姿勢を取りながら山頂を目指した。

歩いたコース

登り
大雪渓
下り
大雪渓
最高標高
2932m
登山口標高
1250m
距離
12.43km
累積標高
1685m
1696m
平均斜度
15.9度
時季
2015年5月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り4:15/下り1:28/合計5:43
平均した歩行速度
2.31km/h

この日のペース

  1. 猿倉登山口
  2. 大雪渓(0:45)
  3. 白馬山荘(4:00)
  4. 白馬岳山頂(4:15)
  5. 白馬山荘
  6. 猿倉(5:43)

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白馬岳へ登る猿倉からのルートは、とても高低差がある登山ルートなのですが、まっすぐに登っていくせいかあまり感じられません。
大雪渓は広さのせいか、すぐ近くに稜線があるように見えるのですが、なかなかに到着しなくて先を行く登山者が小さな点のように見えました。
雪の急登は、登っている最中は精一杯でしたが、登ってみればなかなか登り甲斐がありました。

持って行った水の量

ゴールデンウィークの白馬岳へ登る

白馬村を八方から国道322号線を猿倉へと向かう。
4月下旬まで積雪のため通行止めになっている区間で、事前に通行状況を確認しておく必要がある。
猿倉荘までバスの乗り入れはゴールデンウィーク期間と7月から。
広い駐車場があり、この季節ではまだ空きも多い。

白馬岳への登山ルートとしてよく知られているのが、猿倉から白馬尻を通って白馬岳へと登る大雪渓ルート。
標高1,250mに位置する猿倉荘から登山を開始。
上空には雲が流れており、時折強い風が吹き付ける天候。
登山口から雪が残り、残雪のザクザクとした感触を踏みしめながら登っていく。

登山道には雪が残っているものの左右の樹木には緑が茂り春らしい雰囲気。
雪の積もった登山道は沢側への傾斜になっているので歩きづらい。
トラバースをするようにして登山道を進んでいく。

白馬大雪渓を登る

登山口から45分ほど。大雪渓に出た。
ここから雪渓の上を真っ直ぐに登っていく。
同じように上を目指す登山者のほとんどがスキーを履いていたのが印象的だった。

猿倉から吹き付けていた強い風は、遮るものが無い雪渓部分でさらに強く吹き付けるようになった。
白馬尻小屋のあたりまで登ってくると、右側に主稜線への急斜面が見える。
白馬岳の直下に到達するクラシックルートで冬季だけ登山可能だという。

大雪渓の上はザクザクとした水分を含んだ雪で、登山靴のグリップも効きづらい。
爪先を差し込むようにして上へと登っていく。
遠くからは平らな斜面に見える大雪渓も、実際に登ると波のように急斜面と緩斜面を繰り返す。
徐々に斜面がきつくなり、左側には杓子岳の険しい山肌が迫ってきた。

杓子岳の直下あたりまで登ってくると、右側の斜面からは雪崩が起こった後が見える。
ゴツゴツと足元の雪が岩場のように塊になって固く締まっている。
雪の急斜面にステップを切って登っていくのも、このゴツゴツとした足元の雪を登っていくのもさほど大変さに変わりもなく、ひたすらに真っ直ぐと上を目指して登っていく。

岩室からの急斜面

白馬尻から見える大雪渓の上部、岩室付近まで来ると斜面は一層の急勾配になった。
ここが大雪渓ルートの最難関箇所で垂直に近く感じる雪の斜面を登っていく。
振り返るとこれまで上ってきた大雪渓がまるで平地だったかのように緩やかに見え、いかにも岩室から高度を上げていると感じられる。

岩室から稜線が間近に見えてくると、いよいよこの急斜面をトラバースする。
夏道でもトラバースを行う登山ルートになっているが、さすがに残雪期の急斜面はさらに角度がきつい。
加えて稜線が近くなってさらに風が強く吹き付ける。
風の様子を伺いながら体勢を崩さないようにトラバースして行く。

急斜面を斜めに渡りきったところでいったん角度が緩まるように見えるものの、実際にそこに立つと疲労の溜まった足では多少の緩やかさでは辛さに変わりは無く、なかなかに重い足で白馬岳へ登っていく。

夏であればこのあたりから花畑が広がる場所も、ただただ雪が舞う急斜面。
ときどき上からは細かな雪がパラパラと落ちてきて顔に当たると痛い。
夏であれば登山ルート上にある村営頂上宿舎を左手に見ながら、雪渓の斜面を真っ直ぐに白馬岳を目指して登っていく。

白馬山荘への登山ルート

白馬岳の稜線と同じ高さまで登った頃、目の前に白馬山荘が見えた。
1,000人以上収容の大きな山小屋。
そこまで登れば山頂まではすぐ。
振り返ると杓子岳と白馬鑓ヶ岳が見える。

白馬岳の稜線に出ると強風が吹き付ける。
ときどき足を止めて風に耐えながら姿勢を保つ。
登山道上には雪はほとんど無く、ガレ場の上にうっすらと粉雪がかぶっている程度。
サラサラと乾燥していて滑りやすい。

登山開始から約4時間。白馬山荘に到着した。
ここでいったん足を停めて、ふたたび白馬岳山頂を目指して登山再開。
風は白馬山荘の下の稜線ほどではなかった。
うっすらと雪のかぶった山頂への登山道を登り、白馬山荘から約15分、白馬岳山頂に到着した。

白馬岳山頂

白馬岳の山頂からは北アルプスの山々を南側に望み、北側には雲海が広がっていた。
山頂から景色を楽しみ、相変わらずの強風で寒いので白馬山荘へ。
休憩をして下山することにした。

白馬岳からの下山ルート

下山ルートは登ってきた大雪渓をピストン。
登るときに苦労した急斜面も下るとなると簡単で早く、どんどんと高度を下げていった。

登りでは注意を払った急斜面のトラバースも、ピッケルを刺して真っ直ぐに降りていく。
締まっていた雪も溶けて柔らかい。
大雪渓のところどころクレパスがあるので、注意しながら下ること1時間半。
猿倉に到着した。

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使った登山道具

下山後に立ち寄った温泉

白馬八方温泉 八方の湯

2014年の年末にオープンした施設。温泉街の入口に位置しているため、八方尾根スキー場のゴンドラアダムからも近く、露天風呂からは山並みの眺望を楽しむことができる。畳敷きの休憩所や軽食を取ることができ、隣には温泉を利用したラーメン屋もある。

下山後に早めに温泉に入れるので便利です。
ただ新しい施設のためか時間帯によっては、もの凄くたくさんの人で混み合っていました。
キレイで駐車場も広くとても入りやすい温泉でした。道の反対側にはモンベルもありました。

お世話になった山小屋

白馬山荘

白馬岳直下にある国内最大級の山小屋。
収容人数は800人。
大きな建物と広いテラス、ガラス張りのレストランがあり、とても3000m近い場所の山小屋とは思えないほどの豪華さがある。
個室は畳張りの部屋とベッドルームがあり、テント場は無い。
レストランには限定品のバッジやTシャツなどと合わせてガスコンロなどの実用的なものも売られている。

大雪渓からのルートでは、かならずこの白馬山荘を通ります。登山中に見上げると山頂を隠すかのように大きく存在感がありました。
広々として山頂に近く、眺めも良いので、白馬岳ではここに泊まるのが良いのだろうと思いました。ここで売っているTシャツやバッジは、他の小屋では買えないので、興味があればゲットした方が良いです。

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