
台風のあとの登山ってどうなの?
要注意!登山前のチェック必須
連休が近づくとだんだんと山に登るテンションが高まりますが、そんな時に気になるのが天気予報です。
1週間以上も前から天候を気にして、毎日のように予報をチェックしている人もいるかと思います。
登山の日が近づくにつれて天気が気になり、少しずつ準備を進めていたところに、台風がやって来る。そんなこともあります。
台風が通過した後は、雨が上がり、青空が広がることもあります。
「これなら予定通り登れるのでは」と思う一方で、山の中が普段と同じ状態に戻っているとは限りません。
台風による強い雨や風は、登山道や沢、斜面、林道などにさまざまな変化を残します。
さらに、山の中の状況は、実際に歩いてみなければ分からないこともあります。
雨の日の登山も、防寒着や雨具があれば良いというわけではありません。水や汗で濡れることによる体温低下や、ぬかるんだ登山道を歩くことによる疲労など、普段とは違う状況を考えておく必要があります。
台風の後も同じです。
「台風が過ぎたから大丈夫」ではなく、「山の状態はどうなっているのか」を考えてから歩く。
登山の天候をtenki.jp登山天気で確認する
登山へ行く計画を立てるときは、日本気象協会の「tenki.jp登山天気」を使って、登る山の天候を確認しています。
「tenki.jp登山天気」は、全国の主要な山について、登山口や山頂付近の天気予報を確認できるサービスです。
一般的な天気予報と比べて、登山する山の標高に合わせて天候を確認できるため、山の計画を立てるときに便利だと感じています。
特に便利なのが、行きたい山を「お気に入り」に登録して、候補にしている山の天気をまとめて確認できるところです。

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登録が無い山は最寄りの山を目安に確認
台風後の登山では、雨が止んでいるかだけを見るのではなく、その後の天候がどう変化するのかも確認しておきたいところです。
ただし、天気予報で分かるのはあくまで「これからの天候」です。
台風によって登山道が崩れていないか、倒木がないか、沢が増水していないかといった、現在の登山道の状態までは分かりません。
天気が良いことと、登山道が安全な状態であることは別の話です。
台風後は天候を確認したうえで、登山道や道路、山小屋などから得られる現地情報もあわせて確認しておきます。
ライトプランなら月額240円、すべての機能が使えるプレミアムプランでは月額550円。
一ヶ月ごとにプランを変更できるため、山へ行く機会が多い時期だけ利用する方法もあります。
台風後に向かった鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳は行程が長く、1泊2日で登ることが多い山ですが、赤岩尾根は日帰りで登られることもある登山道です。
10月のこの日は、台風が過ぎた直後でした。
強い雨や風の後だったため、登山道が荒れていることも想定していましたが、実際に歩いてみると、大きな変化を感じることなく登ることができました。
ところが、山小屋で話を伺うと、台風が過ぎた直後は入山する人が少ないため、登山道の状況を把握しづらいという話があり、注意を促されました。
「実際に歩いてみたら問題なかった」ということと、「安全な状態だった」ということは、必ずしも同じではありません。
台風直後の山では、普段なら得られる登山者からの情報が少なく、状況そのものが分からないこともあります。
また、この日は台風の後に寒気が入り込み、山頂に近づくにつれて雪が積もっていました。
台風後の登山では、雨や風による登山道の変化だけでなく、その後に入ってくる気温や天候の変化にも注意が必要だと感じました。

台風後の登山で考えておきたいこと
台風が通過して雨が上がり、風も弱くなっていると、山も元の状態に戻ったように感じるかもしれません。
しかし、台風による影響は、天気が回復した時点ですべてなくなるわけではありません。
山の中では、次のような変化が起きている可能性があります。
- 台風一過で気温が上がり、蒸し暑くなる
- 前日までの雨で、登山道がぬかるんでいる
- 激しい雨によって砂や土が流され、浮き石が増えている
- 斜面の地盤が緩み、崩れやすくなっている
- 倒木や枝折れによって登山道が歩きづらくなっている
- 沢や渡渉地点の水量が増えている
- 橋や登山道の設備が破損している
- 登山口までの林道や道路が通行できなくなっている
- 台風の期間中に、すでに崩落などの災害が発生している
これらは、どの山でも同じように起こるわけではありません。
沢沿いの道なのか、急な斜面が多いのか、林道を長く歩くのかなど、登山道の特徴によって台風の影響を受ける場所も変わります。
台風後は「何日経ったか」だけで判断しない
台風が過ぎてから何日経ったら登山できるのか。気になるところですが、「○日経てば大丈夫」と一概に決めることはできません。
台風の強さや降った雨の量、山の地形や登山道の状態、その後の天候によって、状況は変わるからです。
大切なのは、台風が通過してからの日数だけを見るのではなく、「その山が今どのような状態なのか」を確認することです。
登山を予定している場合は、自治体や登山道の管理者、山小屋などから最新の情報を確認しておきたいところです。
特に台風直後は、普段なら登山者から得られる情報が少なくなっていることもあります。
「情報がないから問題ない」と考えるのではなく、「状況が分からない」ということも、台風直後の登山を判断するうえでの一つの材料にしておきたいと思います。
台風後の山へ向かう前に確認したいこと
台風後に登山を予定しているなら、天気予報だけではなく、山そのものの情報も確認しておきます。
- 登山口までの道路や林道は通行できるか
- 駐車場や登山口が閉鎖されていないか
- 登山道に通行止めや入山規制がないか
- 山小屋や登山道管理者から最新情報が出ていないか
- 沢や渡渉地点を通るコースではないか
- 崩落や落石、倒木の危険がある場所ではないか
- 台風通過後に、さらに雨が降っていないか
そして、現地に行ってからも、いつも通りに歩けるとは限りません。
登山道の様子がおかしい、沢の水量が多い、斜面が崩れている、倒木で道が分からないなど、普段と違う状況に出会ったら、無理に先へ進まないことも大切です。
台風後の山は、歩いてみなければ分からない
台風の後だからといって、すべての山が危険な状態になるわけではありません。実際に私が台風直後に歩いた鹿島槍ヶ岳では、大きな変化を感じることなく登ることができました。
一方で、山小屋では「台風直後は入る人が少なく、状況が分かりづらい」という話を聞きました。
この経験から感じたのは、台風後の登山で大切なのは、単純に「危険だから行かない」と決めることでも、「晴れたから大丈夫」と考えることでもないということです。
どのような雨が降ったのか。
その山にはどのような登山道があるのか。
現在、現地はどのような状態なのか。
そうした情報を一つずつ確認して、その日の山を判断することが大切なのだと思います。
山は、天気が変われば同じ登山道でも違う表情を見せます。
台風の後も、普段とは違う山の状態を想定し、無理のない計画を立てて歩きたいものです。
主だった山小屋のウェブサイト
・槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/
・穂高岳山荘
http://www.hotakadakesanso.com
・白馬山荘
http://www.hakuba-sanso.co.jp
・北岳 肩の小屋
http://katanokoya.com
・仙丈小屋
https://www.ina-city-kankou.co.jp/yamagoya/senjo/
・八ヶ岳頂上山荘
http://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.html
・石鎚山頂上山荘
https://sanso.ishizuchisan.jp/

