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夏休みにオススメしたい登山

「夏休みを使って登山にチャレンジしよう」
「普段行けない山へ登ろう」
という人も多いと思います。
夏山シーズン真っ盛りですし、この季節に長期の休みが取れれば、普段よりもたくさん山を楽しめるかも・・・

7月下旬からが夏休みシーズンの始まり

学校や会社によって予定は当然バラバラだと思いますが、海の日以降に夏休みを利用して登山をする人が多くなります。
混み合うことで山を敬遠する人もいますが、逆に考えれば迷ったり困ったときに助けを求めやすいということもあります。
まだ登山を始めて間もない場合や、ちょっと気持ちに不安があるときなどには人の多い山へ行くのもアリです。

たとえば標高の高い山に登らなくても上高地の明神池まで歩いたり、徳澤まで散策するというのも十分に自然を楽しめるルートです。
そこまででしたら人もよく見られますし、高低差も少なく歩くことができるうえに3000m級の山を見上げながらの山岳風景を楽しむことができます。

登山百景に掲載している中から、夏休みにオススメしたい登山記事をピックアップしました。

夏休みにオススメしたい山

筑波山

筑波山

筑波山は首都圏からもアクセスしやすく、高低差も少ない上に登山道上の見どころもあるので、これから登山をしようと考えている人にはお勧めです。
様々なシーズンで楽しめる山なので、夏休みに限らず登山を楽しめますが、ちょっと遠くの山には行きづらい・いきなり登るのは難易度が高いという場合には筑波山から始めてみるのも良いです。

蓼科山

蓼科山

蓼科山は八ヶ岳の北端で標高2,500mを越える山です。
もっとも高低差の低い登山口は大河原峠になりますが七合目からも登りやすいです。
中盤の将軍平にある蓼科荘は休憩にもちょうどよく、山頂を見上げながらゆっくりと足を休めることができます。
山頂付近に山小屋があることも心強いです。
森林限界を超えた登山が楽しめることと、山頂から望む景色の良さが蓼科山のオススメです。

谷川岳

谷川岳

群馬県と新潟県の境に聳える山で、遭難者が世界一多いということでも有名です。
ただそれは一ノ倉沢という険しいクライミングのルートがあるからで、天神平からの一般的な登山道ではそこまで難易度は高くありません。
ロープウェイを使って高い位置からスタートでき、途中からは気持ちの良い尾根を登っていくルートに変わります。
双耳峰と呼ばれるふたつの峰が並ぶ谷川岳からの景色は、上信越の山々を見渡せ、時間を忘れる美しさです。
ただ谷川岳は天候が変わりやすく、また途中の岩場は滑りやすいので、安易な気持ちでは登らない方が良いです。

前穂高岳

前穂高岳

4つの峰が連なる穂高岳連峰のひとつです。標高は3090mで上高地からの高低差は1500mほどになります。
険しい岩場のバリエーションルートもありますが、重太郎新道から登るのが一般的で、岳沢小屋で宿泊することも可能です。
重太郎新道はハシゴと鎖場が連続する険しいルートです。
一気に標高を上げていきながら、明神岳や西穂高岳から奥穂高岳へ続く稜線を見ることができます。
紀美子平からの岩場は注意が必要ですが、体力と経験があれば楽しめるルートです。

野口五郎岳

野口五郎岳

まとまった休みが取れるのならロングルートを楽しむのもオススメです。
北アルプス深部の裏銀座のルート上にある野口五郎岳は山の深さを楽しむにはちょうど良い場所にあります。
ブナ立尾根という北アルプス三大急登のひとつを登り、裏銀座の稜線から景色を眺めながら野口五郎岳へ。
日帰りではきつい距離と高低差ですが、ルート上には山小屋がありますので、行程にあわせて宿泊が可能です。
山頂から見渡す槍ヶ岳や北アルプス深部の眺めは裏銀座だけの特別な眺めです。

夏休みシーズンの天候

7月中は地域によっては梅雨明けしないこともあり、海の日が過ぎてもすっきりしない天気が続くことも。
雨の日だからといって山に登れないこともありませんが、せっかく登るのだから山頂や登山道からの景色も楽しみたいところ。
雨が降れば雨が降ったなりの景色も楽しめますが、それはまた山に慣れ、状況に応じた登山ができるようになってからでも遅くはありません。
天気予報を良く確認し、十分な準備をして天気や気候に備えて登るのが良いです。

夏休みは山を楽しめるシーズン

梅雨が明ければ、夏は晴れの日が続くこともあり深緑がキレイな季節です。
北アルプスなどの標高の高いところでは残雪もあり、青空と深い緑、そして白い雪という風景を楽しむこともできます。

登山の楽しみの反面で、陽射しがキツく気温が高くなりやすいことも頭に入れておかなければなりません。
いくら標高が高いとはいっても、森林限界を歩けば直射日光を受ける状況が続きますし、ふだんよりも多くの汗をかく可能性も高くなります。
連続した時間で水場の無いところを歩くこともあるかと思います。
そんな中での脱水などの体調不良や事故を起こさないためにも、十分な準備と計画を行って登山を楽しんで欲しいと思います。