スカルパクリスタロの特長は堅めのソール。他のメーカーと比べても明らかに違う硬さが魅力です。
重い荷物、岩場や足場の悪い場所での歩きやすさや疲労の軽減が期待できます。併せて、靴底が狭くできています。土の路面ではさほど強さを感じませんが、岩の間を縫って歩くような場合、ガレガレの岩場を歩くような場合は底の狭さが、足の差し込みを具合良くしてくれます。
ヒモも縛りやすく絞りやすいので、険しい山ほどにラクさを実感します。
この靴で雪道を歩こうとしている人もいますが、基本的には雪の上には向いていません。
靴底の凹凸が冬季用の靴に比べて浅く、そのために非常に滑りやすいです。残雪期だとしても湿気を含んだ雪は滑りやすく、滑落の恐れもあります。またアイゼンも装着できる物が限られます。グリベルなどのベルトで括り付けるタイプで装着ができるものもありますが、やはり雪の上は冬季用の登山靴をお薦めします。
こちらは2011年モデルのSCARPAクリスタロになります。
新しいモデルは色合いも鮮やかになり機能性も向上しました。
これまでの初心者向け登山靴から、少しレベルアップしたい方や、北アルプスの岩稜のような登山靴を歩くのには向いているのではないでしょうか。
5年ほど履き込んでいると、爪先部分が若干痛む感触がありましたが、ソールの感触はとても好きです。
SCARPA(スカルパ) クリスタロGTX SC22090 グレー/パパヤ
SCARPA(スカルパ)
アッパー:HS12ナイロン/スエード
ライニング:ゴアテックス
ソール:ビブラム・モレーン
ラスト:FT(緩やかにターンインしているので、爪先に力が入りやすく岩場の多い縦走に適している)
重量:720g
高山や森林限界地点によくある岩場の多いルートや、長いトレッキング向けのハイエンドトレッキングブーツ。
爪先に力を入れやすくするためにクライミングラストを使用している。
岩場でのグリップ性能が発揮できるように、フラットなクライミングゾーンを備えたソールを採用している。