もともとスクリュー式のポールをよく使っていました。
こちらのポールは3段階に折りたたんで収納するタイプですが、スクリュー式のようにシャフトを内蔵するタイプでは無いので、その分だけ軽く使えるようです。
手に握って振った感じや、携帯した感じでも軽く思われました。
素材に使っているカーボンは丈夫で変形にも強いとされていますが、丈夫という反面で割れやすいと言われているようです。
登山用品店での話では、カーボン素材を使ったポールの修理依頼で、ヘコミや折れ曲がりは無いと聞いていますが、使う道具の特性は頭に入れておいても良いと思います。
長さの調節は110〜130センチ。
グリップ下にあるツマミを回して調節が可能です。
3段階に分かれた各所はそれぞれ連結してから引き延ばすことでロックができます。
使い慣れないとロックの仕方が分かりづらいですが、適度な力で引っ張れば良いと思えば簡単です。
折りたたみのポールではあまり見られないのですが、このモデルでは突いた際の衝撃を吸収するように作られています。
ただスクリュー式と比べて、衝撃の吸収やバネの反発は弱く感じました。
使っていて違和感を感じるようなことはありませんでしたが、もしかしたら人によっては物足りなさがあるかもしれません。
ショックレスは、ねじ込み式のシャフトモデルではお馴染みになっていますが、構造上、今まで折りたたみ式では実装できなかったようです。
このモデルでは石突の上部にあるダイナミックサスペンションという仕組みで衝撃を吸収します。
ポールを選ぶときはグリップを重視しています。
通常時に握る場所と、状況に合わせて短く持ち変えられる場所と。
グリップでLEKI特有なのは最上部が丸くなっているため、T型と同じような用途で握ることができる点です。
下りでのストックワークに重宝しています。
ペイントが落ちにくい工夫もされているようで、擦れやすい道具なのでキレイに扱えるのは嬉しいです。
LEKIは愛用しているメーカーですが、カーボンモデルは軽く扱いやすいです。
使用中に木に引っかけることも少なくなるよう、ひとつひとつの接合部分がコンパクトに作られているところも注目したいところです。
ただ折りたたみ式の短所としては、降ったときにガクガクとした感触が出てしまうので、それを嫌ってシャフト式にする人もいるようです。
ストックなんて登山道に突くためだけの役割だから、何を使っても同じと考える人も多いと思います。
ただ使い方によっては、登り坂を進むための推進力を得ることができ、下り坂での負担を軽減することもできます。
登山の場合、数時間は使うことも考えられ、手元で前後させるために遠心力も掛かって、ストックそのものの重量よりも重く感じます。
できることなら負担を軽くできるように、ストックも軽くしたいところです。
また、折りたたみ式なら体重をかけても重みでサイズが縮んでしまうようなこともなく、使い勝手もとても良いです。
LEKI(レキ) 登山 トレッキングポール ダブル マイクロバリオ カーボンAS ブラック
レキ(LEKI)
金属に比べて軽く強度の高いカーボンを使用したLEKIのトレッキング用ポール。
LEKIから発売している折りたたみ式のマイクロシリーズのハイエンドモデルで、折りたたみ式にしては珍しく衝撃を吸収する仕様で、長さの調整もスピーディに行えるシステムを採用している。
軽いだけではなく折りたたみ時の長さも抑えているため、トレラン用のポールとしても携行できる。