二度上峠から登る浅間隠山
北軽井沢から榛名町方面へと続く国道54号線、二度上峠に浅間隠山への登山口がある。
登山口の脇はカーブになっているためか、道路が少しだけ広い。
白線から出ないようにここに駐車することができる。
坂道を少し登ったところには10台ほどが停められる駐車場もある。
登山道へと入っていくと緩やかな登り坂で、まるで水の涸れた小川のようなガレガレとした状態だった。
決して良いとはいえない足元に注意しながら進むと、徐々に勾配がきつく九十九折りの登山道に変化した。
ガレガレとした石はなくなり、かわりに火山灰のような砂状の足元に変わった。
登り始めて10分も経たないころ、九十九折りの坂道が終わって尾根に出た。
わらび平キャンプ場口からの分岐で右にも左にも印が付いている。
木には黄色いペンキで「2」という番号と山頂が示されていた。
右側には木の葉の間から山頂が見え隠れする。
最寄りの登山口とはいえ、ここから見る山頂は遠く高い。
分岐からさらに5分ほど進むと「3」と山頂への矢印。
ここから鞍部へと緩やかな下りが続く。
緑に囲まれ、登山道のまわりの木にはペンキの標が目立つ。
鞍部を下り終えると北軽井沢へと下る分岐に到達。
ここから山頂への急な登り坂が続く。
右へ左へと九十九折りに登っていく登山道と、それを縫うように直登する急登ルートが入り交じっている。
正しくは九十九折りに登るルートで、場所によっては植生保護のために立ち入らないようにとの看板が取り付けられていた。
九十九折りが終わると一度は緩まった勾配が、一度に急登に変わる。
周りには背丈ほどの笹が茂り登山道を覆っている。
高低差の割にはまさかの急登に苦労しながら徐々に標高を上げていく。
濃い緑に囲まれているおかげで、眺望を見ることができないものの、確実に山頂が近づいてきているのが視線の先の明るさから感じられる。
いよいよ急登も終わり山頂かと思ったところで、浅間隠山と書かれた看板があった。
目の前に見える山頂らしい丸みは浅間隠山の南側の峰。
山頂はそこから5分ほどの尾根を緩く登っていく。
山頂が近づくにつれて一気に木が開けて眺望が広がる。
すぐ間近に見える浅間山。雲が多いため、その山容の全ては見えない物の、大きさと存在感を感じる。
浅間隠山山頂
登山口から53分。
山頂に到着。
天候に恵まれれば、木の開けた山頂からは浅間山。
振り返れば榛名山が見えるという。
長野県と群馬県の県境に聳える奇形の山々を見渡すことができる。
下山は登りと同じルートをピストンで。
苦労した急登も下りは早く35分ほどで登山口へ戻ることができた。