笹ヶ峰から火打山へ登る
笹ヶ峰への最寄りのインターチェンジは上信越自動車道妙高高原IC。
妙高杉の原スキー場へ向けて国道18号線から県道39号線へと入っていく。
舗装された林道は進むほどにカーブが多く、幅が狭いところも見られるが、キャンプ場があるためか車の通行はしやすい。
笹ヶ峰キャンプ場にあるビジターセンターへ車を停め、すぐ近くにある登山口から山へと入って行く。
登山口の横には30台ほどの駐車スペースがあり、道を挟んだ反対側には50台ほどが停められる。
登山道へと入ると整備された木道が続く。
緩やかに登っていく登山道。周りには緑がいっぱいに生い茂る。
スタートから30分ほどで黒沢橋を渡り、徐々に急な勾配に変わっていく。
標高も上がり、木の隙間からは白馬三山がチラホラと見えた。
上りはじめから一時間ほどで急登にさしかかる。
十二曲がりと書かた急登を、右へ左へと折り返しながら登っていく。
北アルプスは後立山が見渡せる。
15分ほどの急坂を登るといったん勾配は緩まり落ち着いて歩けそうな雰囲気に変わると、
またすぐに大きな岩と急な勾配が始まる。
緩やかな傾斜と岩の急登を繰り返しながら上へと登っていく。
だんだんと木の間から明るい光が差し込むようになっていく。
再び木道が整備された登山道を上っていくと登り始めてから一時間半ほどで突然木が開けた。
黒沢池と高谷池との分岐を過ぎて火打山へと進む。
登山道は右手に見える黒沢岳を巻き、細かくアップダウンを繰り返す。
左側に火打山と焼山。
高谷池ヒュッテも見えるようになってきた。
高谷池から天狗の庭へ
2時間20分ほどで高谷池ヒュッテに到着。
西側には湿地が広がりその先には火打山が大きく聳えた景色の良いところに建っていた。
正面のベンチでは休憩も可能で、少し離れたところにテン場もある。
湿地を迂回するように右へと登山道を進むと湿地を前にした高谷池ヒュッテが見える。
高谷池を過ぎると、少しばかりの登りがあり、その上からは天狗の庭と呼ばれる湿地が見える。
花の季節にはリンドウやワタスゲがいっぱいに咲くようだ。
池には火打山が逆さに映る。
木道も整備されているために歩きやすく、足を停めて景色を楽しむことができる。
火打山の山頂へ
天狗の庭を過ぎると、再び登り坂が続く。
登りやすく階段状に整備された登山道。
山頂が近くなるとトリカブトが多く見えるようになってきた。
高度を上げて振り返れば、高谷池が小さく見える。
妙高山はすぐそこに。
高く見えた火打山も、天狗の庭からは40分ほどで山頂に到着。
直下の登山道にもとくに危険な場所もなく、整備されているため安全に歩くことができた。
火打山の山頂付近は背の高い植物もなく周囲を見渡すことができる。
西側には焼山が見え、南側には高妻山や戸隠連峰周辺の山並みが広がっている。
天候に恵まれれば日本海を眺めることもできる。
高谷池から黒沢池
火打山へは高谷池から山頂へと直行するルートと、黒沢池を経由するルートがある。
少し距離が伸びるものの、広く湿地が広がる黒沢池も花が鮮やかで景色の良いところなので、余裕があればおすすめなルート。
妙高山からの縦走路にもなっている。
途中には黒沢池ヒュッテもあるので宿泊や休憩もできる。