高山村から万座へ、11月上旬には冬季閉鎖になる万座道路を上る。
くねくねとした道路は標高2000m近くまで続き、眼下には善光寺平から北アルプスまで見渡すことができる。
展望台のように開けた場所から眼下に広がる景色を眺め、木々が茂る場所では、落葉松が鮮やかな色を付けていた。
老ノ倉山は志賀高原の南側に位置し、山頂からは志賀高原はもとより草津白根山への眺望が良い。
標高2020mに対して、万座道路は2000m付近まで開かれているため、登山口から山頂まではわずか。
数分で登ることができる。
道路脇から登る
毛無峠へと万座方面への分岐に登山口がある。
分岐から10mほど離れた道路脇に5台ほどの車が停められるスペースがあり、すぐに登山口へ入ることができる。
一見して藪のようにも見える登山口から、中へと入っていくとすぐに急登が始まる。
登山道の両側には笹が茂り、よく刈り払われて歩きやすくなっていた。
その年によっては整備がされていないこともあるようで、インターネット上にある登山記には藪漕ぎをしたという記述も見られた。
登り坂は急な斜面で、太いロープが張られているものの、木の根が張り出しているところは段差も高い。
すぐに草津白根山方面への眺望が開けた。
振り返ると御飯岳が見え、その三角形がおにぎりのようにも見える。
急登を登っていくほどに眺めは良くなり、御飯岳の南側にある毛無峠や破風岳、四阿山がうっすらと見えた。
明らかに眺望は標高の高い景色であるにもかかわらず、すぐ間近に道路があって車が通っている様子は不思議だった。
刈り払われた笹の間を左右に折り返すと、老ノ倉山の山頂に到着した。
老ノ倉山の山頂
登山口から8分ほどでの山頂到着。
老ノ倉山は周囲に高い山がなく360度の眺望を期待したいところ、西側だけに木が茂って眺めを遮っている。
御飯岳や毛無峠、草津白根山から志賀高原まではとてもよく見え、北アルプスは見ることが難しいといったところだった。
山頂標には標高2020mと、古道復活の会の板が掛けられていた。
周囲の景色を堪能した後、見下ろすと近くにある登山口へ下山をした。