カシオ プロトレックスマートWSD-F30-RG

プロトレックスマート

カシオのプロトレックといえば、登山を楽しむ人ならば知らない人はいないほどに有名なブランドです。
G-SHOCKが丈夫なタウンユースなら、プロトレックは本格的な登山向きといったところでしょうか。
そこまでの機能はいらないと思いつつも、一度は本格的な登山向きの腕時計を身につけて、山へ向かってみたいものです。

プロトレックスマート

カシオのプロトレック

数々のモデルがあるプロトレックですが、2016年にOSを搭載したスマートウォッチを発売しました。
これまでの多機能なプロトレックに加えて、なんといってもアプリが稼働することが魅力的で、たとえばYAMAPなどの登山には欠かせない専用のアプリを使いながら登山をすることができます。
従来の機能でも一般登山者にとっては十分であったものが、アプリを使うことによって、より身近で安全に使うことができるようになった印象でした。

プロトレックスマート
プロトレックスマート

プロトレックの良さは、なんといっても側面のボタン

腕時計をする際、その操作性を大切にしています。
特に登山中はザックを下ろしたり背負ったりという動作が多く、従来の腕時計では誤ってボタンを押してしまうことがありました。
思いがけずボタンを押してしまうことは、不必要な機能を稼働させてしまうことになり、場合によっては電池の消耗を早くしてしまうようなことも考えられました。
そのため、行動中に間違った動作をしないことが第一で、プロトレックはその心配が全くないものでした。

主に使っていた機能

プロトレックスマートでは、主にYAMAPとストップウォッチを使っていました。
特にYAMAPはスタート・一時停止・停止の3パターンだけの操作で簡単な上、予め地図をダウンロードして入れておけるという便利さでした。
ただYAMAPはiPhoneとの同期が上手くいかないことが多く、少し操作に慣れが必要でした。

多機能とはいえ、普段から必要としていない機能が多かったためか、時刻を知るということ以外では、この2点のみで、スマートウォッチとしての良さは感じていません。

プロトレックスマート

個人的な部分で致命的にダメだった点

なんといっても、画面をタッチして操作する点がダメでした。
スマートウォッチなので当然のように画面を指先でタッチしてアプリを起動し、設定などの変更をします。

プロトレックスマート

この操作がグローブをしなければならない場面ではとても不便でした。
たとえば冬の気温が低いとき、時計の操作のために素手を晒すなどは極力控えたいところです。
仮にグローブがタッチパネル対応だとしても、プロトレックの小さな文字盤を操作することは難しく、やはり素手の指先で操作する必要がありました。

重要視していた側面のボタンが完璧だっただけに、スマートウォッチは向かないという判断をしたのもこの点でした。

プロトレックスマート

心配していたバッテリー持ち

バッテリーはやはり短めでした。
日帰りならともかく、1泊以上は難しいだろうという印象です。
特にスマホはみるみるうちにバッテリーが減っていき、登山口へ着く前にかなり消費することが想像できました。
これはプロトレック側を機内モードにしておくことで、かなり軽減でき、まったく問題なく使えるレベルでした。
ただ通知などの機能も止めることになるので、良し悪しといったところだと思います。

スマートウォッチは高価なので自分に合った使い方をしたい

プロトレックスマートを実際に身につけて、いくつかの山へ行きましたが、やはりタッチでしか操作ができない点で、どうしても不便さを感じてしまいました。
悪天候時や冬山での使用を考えると、やはり物足りなく、ここまでのものは必要無いという印象を持ちました。
アプリや通信を使うことがなければ、必ずしもプロトレックではなく、同じカシオのG-SHOCKでも十分だと思います。