LAD WEATERは、日本とアメリカで共同開発されたアウトドアブランドです。
アウトドア製品というと性能や使用感などの専門性が高く、それに伴って価格も高いというイメージがあるのですが、LAD WEATHERは比較的、手を出しやすい価格設定が魅力的です。
2009年という新しいブランドでもあり、アウトドア向けの多機能と、日常生活でも使えるようなデザインとを併せ持った製品が多く、ウェアなどの衣類からリュック、腕時計まで幅広く製品を販売しています。
LAD WEADTHERからは、様々なアウトドア向けの腕時計が発売されているのですが、その中でも登山向けで最も多機能なセンサーマスター5を試してみました。
センサーマスター5の主な機能としては、天候や高度、方位が分かるほか、歩数や心拍数といった数値、歩いた距離や時間とカロリーが表示されます。
登山向けの腕時計ですが、登山以外でも幅広く使える機能が揃った腕時計という表現が正しいかもしれません。
他にも複数のモデルが発売されていますが、最も多機能でLAD WEATHERの中ではハイエンドモデルといえます。
実際に登山で携帯し、その使用感を確認しましたが、多機能な中でもありがたいと感じたのは気温計でした。
薄さを確保するために体温を拾ってしまう構造のようですが、それでも夏山などでは目安として数値を知ることができるのは良いと思います。
また、腕時計としては他社でもよくある機能なのですが、ストップウォッチとしての機能も操作しやすく、歩いているペースを確認するのにも便利でした。
LAD WEATHERの魅力はなんといっても価格帯です。
他社のアウトドア製品では、ここまで手ごろな価格を表示していないという印象です。
アウトドア向けの腕時計が欲しいと思っている場合の、入門的なものとしては十分に使えるのではないでしょうか。
ここからGPS付きや、スマートウォッチへとステップアップしていくことができる価格帯だと思います。
ただ逆にいえば多機能とはいえ、もうひとつ機能が欲しいというところも否定できないところです。
天気予測が機能として付属していますが、登山では予め天候を確認しておくことは常識ですし、心拍測定も何度も登山に行く人であれば感覚で身につけている思います。
そういった意味でも、ステップアップ向けといえます。
マスターセンサーで感じたのは、ボタンが大きすぎることです。
ボタンが大きいことは操作のしやすさに繋がりますが、逆に誤操作を招くことにもなります。
特にモード切替のAボタンは、装着中に様々なところに触れてしまい、意図せず表示が切り替わってしまうことがありました。
表示が変わるだけで他に変化が無ければ許容もできるのですが、たとえば数値の計測中に機能が停まってしまったり、電池の消耗を抑えたいのに消費電力の多い心拍計測が始まってしまったりということも考えられます。
リュックを背負うときや、衣服を直すときなど、手首がなにかに触れやすい動作で誤操作が起こりました。
その度にどこが変わったのかを確認するのは、登山中では面倒だと感じます。
他社製品でも同様の誤操作はあるかもしれませんが、たとえばPRO TREKではボタン部分がへこんでボディ内に組み込まれていますし、SUUNTOでもここまで大きなボタンは使われていません。
せっかくの機能なので、無駄に動作しないような改良がされると使いやすくなると思います。
とはいえ、やはり他社と比較しても価格の魅力は十二分です。
GPSも地図やコンパスを使えれば必要がないこともありますし、何よりも高価な精密機械を腕に露出しておくことに抵抗がある場合も考えられます。
とりあえずウォーキングやジョギングで使いたいということであれば、難点として挙げた誤操作も少ないと思います。
あえてお薦めするほどの強烈なものではありませんが、アウトドア向けの腕時計を考えているのであれば、候補のひとつとして見てみるのも良いと思います。
最高峰のドイツ製センサー搭載 アウトドアウォッチ
希望小売価格: 52,000円(税込)
価格:16,800円 (税込)