白雲橋から筑波山を登る
複数ある筑波山の登山道から、今回は筑波神社の東側にある白雲橋から登ることに。
白雲橋コースは弁慶の七戻りなど巨岩が多く見られ、登りながらの岩を眺めるのも楽しいコース。
駐車場から土産物屋の並ぶ中を歩き、筑波神社の社地を右へと進むと民家の並ぶ傾斜地に登山口がある。
鳥居を潜ると薄暗い中に階段が続いていく。
周囲をいっぱいの緑に囲まれ登ること10分ほど。
迎場コースと白雲橋コースとの分岐に出た。
迎場コースはロープウェイ駅を経由するコースで歩く距離が長い。
先を見ると迎場コースは石段が続き、進もうとする白雲橋コースは木の根がビッシリと生えている。
この時点では勾配も見るからに違う。
白雲橋コースへと進み、土と木の根の登山道を上っていく。
石が積まれた白蛇弁天を過ぎ、勾配も徐々にきつく変わっていく。
登山道は広く歩きやすい土で、ところどころに大きな石が埋まっている程度。
ちょうど半分を過ぎたころに、いったん勾配が緩くなり、頭上はなんとなく明るく山頂も近い雰囲気になった。
とはいえ看板に書かれた数字はまだ半分。
すぐに傾斜も急勾配に戻り、狭い石のルートを登っていく。
迎場コースとの合流地点になるつつじヶ丘には50分以上掛かっての到着だった。
ちょうどロープウェイ方向の木が開けて眺望があり、ベンチも置かれているので休憩がしやすいポイント。
つつじヶ丘を過ぎてすぐに白雲橋コースで有名な巨岩「弁慶の七戻り」に着いた。
大きな岩が橋のように岩と岩の間に渡っている地点。
ここを潜り抜けて続いていく登山道。
弁慶も7度戻ったという岩で、聖と俗とを分ける門という説もある。
弁慶の七戻りからは登山道上に巨岩が目立つようになり、登る先には壁のように岩がそそり立っていることも。
高天原、母の胎内くぐり、陰陽石と岩を眺めながら通り過ぎていくと、斜面は心なしか勾配も緩くなったようにも感じる。
国割石につくと、それまでの急勾配は終わり平坦な横移動に変わった。
次々と見られる巨岩を見ながら歩いて行く。
いよいよ女体山が近づくと、女体山自体が大きな岩のように再び急な勾配が戻る。
石が段々に並べられている上を階段のように登り女体山へと近づいて行く。
木が開けているところもあるため眺望を見ながらの登り。
鎖が張られた狭い石段を登りきったところで女体山の神社に到着した。
女体山
登山口から1時間17分で女体山へ到着した。
昼近い時間帯だったためかケーブルカーなどで登ってきた人たちと登山者でごった返す山頂部。
記念写真を撮る人たちと景色を見る人たちで混み合っているため、早々に女体山から御幸ヶ原へ向けてスタートした。
女体山山頂からは緩やかに下るルートで歩きやすい反面混みやすく、擦れ違いと道を譲る人たち、それを追い抜く人たちに注意が必要がいる。
10分ほどで御幸ヶ原へ下りると、土産物屋とケーブルカー駅を挟んで男体山が見えた。
男体山
御幸ヶ原を挟んで女体山と向き合う男体山。
土産物屋の脇から山頂へ向けて登ることができる。
岩のゴツゴツとした足元と、こちらも人が多く擦れ違いと先を歩く人に注意をしながら登っていく。
約300mほどの距離なので5分ほどで男体山の山頂に到着。
社殿の裏側に出た。
男体山も女体山に負けず劣らず多くの人が登ってきていたが、景色が眺められるところには手摺もあり、崖剥き出しの女体山とは安心感が違っていた。
下山
下山ルートは男体山から最寄りの御幸ヶ原コースへ。
細かく狭い木段のあるルートで勾配もあるので、躓きに注意が必要。
白雲橋コースのように奇岩を見ることはできないが、大きな杉の夫婦岩や男女川の源流近くなどの見どころはある。
ケーブルカーの線路と並ぶようにしてコースが続いているため、時々機械音を耳にしながら筑波山を下りた。