筑波山

877m

象徴的な巨岩の登山道

白雲橋コース 2016年5月23日

筑波山(白雲橋コース) (5月)|巨岩の並ぶ子供や初心者にもお勧めの登山道
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筑波山は百名山の中で最も標高の低い山で茨城県の北に位置している。
女体山と男体山の山頂が並ぶ双耳峰。
関東平野を一望するかのような象徴的な山容で、信仰の山として麓には筑波神社が建っている。
ケーブルカーやロープウェイといった交通機関があるだけはなく、登山道も歩きやすく整備され、アクセスも良いことから観光客も多く訪れる。

登り
白雲橋コース
下り
御幸ヶ原コース
最高標高
877m
登山口標高
272m
距離
5.21km
累積標高
693m
690m
平均斜度
14.7度
時季
2016年5月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り1:17/下り1:02/合計2:19
平均の歩行速度
2.39km/h

この日のペース

  1. 筑波神社
  2. 白雲橋
  3. 女体山山頂(1:17)
  4. 御幸ヶ原
  5. 男体山山頂
  6. 御幸ヶ原
  7. 筑波神社(2:19)

歩いたコース

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山と高原地図 赤城・皇海・筑波 榛名山
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白雲橋からのコースは急登箇所も多くありましたが、石を見ながら歩くことができたり、景色が見える場所があったりと、山を登る途中に目で楽しめるところが多い印象でした。
つつじヶ丘まではひたすら登り、そこからは岩を見て、景色を見てという印象です。
いろいろなコースがありますが、登るのなら白雲橋かなと思います。

使った登山道具

持って行った水の量

白雲橋から筑波山を登る

複数ある筑波山の登山道から、今回は筑波神社の東側にある白雲橋から登ることに。
白雲橋コースは弁慶の七戻りなど巨岩が多く見られ、登りながらの岩を眺めるのも楽しいコース。

駐車場から土産物屋の並ぶ中を歩き、筑波神社の社地を右へと進むと民家の並ぶ傾斜地に登山口がある。

鳥居を潜ると薄暗い中に階段が続いていく。
周囲をいっぱいの緑に囲まれ登ること10分ほど。
迎場コースと白雲橋コースとの分岐に出た。

迎場コースはロープウェイ駅を経由するコースで歩く距離が長い。
先を見ると迎場コースは石段が続き、進もうとする白雲橋コースは木の根がビッシリと生えている。
この時点では勾配も見るからに違う。
白雲橋コースへと進み、土と木の根の登山道を上っていく。
石が積まれた白蛇弁天を過ぎ、勾配も徐々にきつく変わっていく。

登山道は広く歩きやすい土で、ところどころに大きな石が埋まっている程度。
ちょうど半分を過ぎたころに、いったん勾配が緩くなり、頭上はなんとなく明るく山頂も近い雰囲気になった。
とはいえ看板に書かれた数字はまだ半分。
すぐに傾斜も急勾配に戻り、狭い石のルートを登っていく。

迎場コースとの合流地点になるつつじヶ丘には50分以上掛かっての到着だった。
ちょうどロープウェイ方向の木が開けて眺望があり、ベンチも置かれているので休憩がしやすいポイント。

つつじヶ丘を過ぎてすぐに白雲橋コースで有名な巨岩「弁慶の七戻り」に着いた。
大きな岩が橋のように岩と岩の間に渡っている地点。
ここを潜り抜けて続いていく登山道。
弁慶も7度戻ったという岩で、聖と俗とを分ける門という説もある。
弁慶の七戻りからは登山道上に巨岩が目立つようになり、登る先には壁のように岩がそそり立っていることも。

高天原、母の胎内くぐり、陰陽石と岩を眺めながら通り過ぎていくと、斜面は心なしか勾配も緩くなったようにも感じる。

国割石につくと、それまでの急勾配は終わり平坦な横移動に変わった。
次々と見られる巨岩を見ながら歩いて行く。
いよいよ女体山が近づくと、女体山自体が大きな岩のように再び急な勾配が戻る。
石が段々に並べられている上を階段のように登り女体山へと近づいて行く。

木が開けているところもあるため眺望を見ながらの登り。
鎖が張られた狭い石段を登りきったところで女体山の神社に到着した。

女体山

登山口から1時間17分で女体山へ到着した。
昼近い時間帯だったためかケーブルカーなどで登ってきた人たちと登山者でごった返す山頂部。
記念写真を撮る人たちと景色を見る人たちで混み合っているため、早々に女体山から御幸ヶ原へ向けてスタートした。

女体山山頂からは緩やかに下るルートで歩きやすい反面混みやすく、擦れ違いと道を譲る人たち、それを追い抜く人たちに注意が必要がいる。
10分ほどで御幸ヶ原へ下りると、土産物屋とケーブルカー駅を挟んで男体山が見えた。

男体山

御幸ヶ原を挟んで女体山と向き合う男体山。
土産物屋の脇から山頂へ向けて登ることができる。

岩のゴツゴツとした足元と、こちらも人が多く擦れ違いと先を歩く人に注意をしながら登っていく。
約300mほどの距離なので5分ほどで男体山の山頂に到着。
社殿の裏側に出た。

男体山も女体山に負けず劣らず多くの人が登ってきていたが、景色が眺められるところには手摺もあり、崖剥き出しの女体山とは安心感が違っていた。

下山

下山ルートは男体山から最寄りの御幸ヶ原コースへ。

細かく狭い木段のあるルートで勾配もあるので、躓きに注意が必要。
白雲橋コースのように奇岩を見ることはできないが、大きな杉の夫婦岩や男女川の源流近くなどの見どころはある。
ケーブルカーの線路と並ぶようにしてコースが続いているため、時々機械音を耳にしながら筑波山を下りた。

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ハイキングのように登った筑波山からの眺め

ハイキングのように登った筑波山からの眺め

筑波山は高低差もそう高くはないので、時間もあるし2回登ろうと決めて向かった山です。
おそらく1度登っただけでは何の思いも残らなかったと思います。

ふだんのペースではおそらく午前中のうちに登り降りをしてしまうであろう筑波山を、じっくり1日掛けて楽しむために2度登る計画を立てました。
1度目は筑波山神社の西側から。折り返して2度目は東側から。思いがけず急な登り坂で、そう長い距離では無かったのですが大変だなと思いました。

それでも山頂の女体山から眺める景色は、見慣れない関東の風景が広がり、初めて見る霞ヶ浦にちょっとした感動を覚えました。

ハイキング気分で登った筑波山

通常は時間に余裕のある行程ならば、ゆっくりと時間を掛けて歩き、山頂でもノンビリとすることを計画します。でも今回は高低差も距離も少なめなので、運動量を補うつもりもあり1日2度の筑波山登山にしました。
1度であれば登山とはいえハイキングのような遠足気分で登ることができたと思います。
巨岩などの見どころの多い山ですし、疲れたら山頂からロープウェイで下山することもできます。良い意味で観光地化した山を楽しめると思います。

少し運動量を増やすこともできるし、気軽に登ることもできるというのは、普段から身近に感じることの山ということだと思います。

下山後に立ち寄った温泉

筑波山温泉 つくば湯

ロープウェイに近い筑波山温泉にある日帰り温泉。食事や宿泊ができるほか、家族風呂もありゆっくりと温泉を楽しめる。温泉は内湯と露天風呂。登山口からも近く筑波神社からは10分と掛からずに歩いて行くこともできる。

登山口から近いので、汗をかいた後にすぐに立ち寄ることができました。運が良ければ建物正面の駐車場が空いてます。日帰り温泉としてはちょっと高めの1100円の入館料です。温泉は地下なので、階段を下りて浴室へ向かいます。内湯が少しぬるくて、露天風呂が熱い印象でした。

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