聖山最短の坊平ルート
長野自動車道麻績ICから聖高原へ向かっていく。
曲がりくねった坂道を上り聖湖手前から別荘地へ。
聖湖から狭く曲がりくねった道路を進み、麻績村の集落が近そうな雰囲気で、登山口を見つけることができなくて帰るのかと思い始めたころ、ふと道の脇に登山道と書いた看板を見つけた。
登山道方向には舗装された急坂続いているが、案内図によるとその先に駐車スペースがあるような雰囲気も無く、狭い道路の脇に2台ほどが停められる隙間を見つけ車を停める。
林業のための大型車や除雪車も通る道路のため、車道にハミ出て車を停めるわけにもいかず、落ち葉の積もった路肩に注意して準備を整えた。
しっかり車を停められる場所が無い
登山口からは舗装の急坂が続く。
うっすらと凍結したアスファルトの上には落ち葉。
傾斜地に建てられた別荘を何軒か過ぎながら、看板に沿って聖山方面へ。
ここは別荘地なのかな?
5分ほど登ったところでアスファルトは切れ、細かった道はさらに細くなった。
案内盤の通り駐車スペースは無く、路肩が崩れてしまっているところもあり、車が入り込めるようなところではなかった。
その先からはいよいよ登山道らしい細さになり、丸太で作られた階段を登って山の中へと入っていく。
勾配は緩く歩きやすい。
落ち葉がフカフカと、その下に凍結した土が硬く締まっているのを感じながら登っていく。
深く木々に覆われているため、葉の落ちた枝の隙間から僅かに景色が見える程度。
左側には目指す聖山の山頂と思われる峰が見えた。
登山道に沿ってただただ登っていく。
ときどきガサガサと音が聞こえ、その方向を見るとカモシカが走っていることも。
草食動物とはいえ山で大型野生生物に逢うのは緊張する
山の形状に合わせて大きく曲がり、折り返してさらに高さを増していくと、すぐそこに尾根が近づいていた。
明るく笹が茂った様子が見える。
聖峠
登山口から20分ほどで聖峠に着いた。
三和峠からの合流地点で、ここから尾根に沿って山頂へと登っていく。
天候が良ければ尾根からの北アルプスの眺望を楽しみながら登ることができたはず。
聖峠からは雪が増し、登山道上にはソールを隠す程度にサラサラと積もっていた。
滑り止めが必要なほどでは無いにしても、乾いた雪は滑りやすい。
さらには雪の上を先導するように動物の足跡がつき、蹄のようにも見えるところからカモシカの物かと思えた。
落ち着かない。
まだどこかにカモシカがいるんじゃないかと。
急登と平坦とを繰り返し、尾根を山頂へと向かっていく。
東屋が見え、山頂らしきピークに近づくと、山頂まで0.3キロの看板。
木々の先に鉄塔がいくつも建っているのが見えた。
アレが山頂か。
聖山山頂
登山口から37分、聖山の山頂に到着した。
左右に大きな鉄塔と、木々の開けた山頂。
残念ながら麓の様子しか見えない天候で、晴れていれば遠くまで見渡せるだろうという雰囲気だけを感じられた。
風を避けるものも無く、小雪が舞う中では長居をすることもできず眺望も無いことから、山頂の様子を確かめてそのまま引き返す。
本当は眺めの良い山頂なのだけど今日は仕方がない
聖山からの下山
登山口の坊平へピストンで下りていく。
柔らかな足元は下りにも都合が良く、雪が滑ることも少ない。
笹の間からはタヌキらしき小さな茶色がウロウロとしているのが見え、里山ならではの雰囲気なのかと楽しめた。