初冬晴天の蓼科へ

蓼科山

2531m

女の神茶屋 2016年12月7日

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蓼科山へは東側の七合目、北側のスズラン峠が主な登山口として使用されている。
北横岳からの縦走や、もっとも高低差の少ない大河原峠など複数の登山口がある中で、冬季はスズラン峠にある女の神茶屋から登ることが多い。

諏訪富士とも呼ばれる円錐形の蓼科山は、登山口からの高低差は少ないものの勾配がきつく、特に女の神茶屋登山口からは積雪の有無を問わず登り坂に苦労する。

歩いたコース

登り
スズラン峠
下り
スズラン峠
最高標高
2531m
登山口標高
1720m
距離
6.23km
累積標高
805m
805m
平均斜度
14.7度
時季
2016年12月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り1:48/下り1:06/合計2:54
平均した歩行速度
2.27km/h

この日のペース

  1. 女の神茶屋
  2. 幸徳平
  3. 蓼科山(1:48)
  4. 幸徳平
  5. 女の神茶屋(2:54)

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山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
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何度か蓼科山に登っていますが、積雪の少ない時季のスズラン峠からの登山道は初めてでした。比較的、人も多く迷いやすい場所も少ないので安心して登ることのできるルートだと思います。
標高も高く冷え込みやすい土地柄からか、朝早い出発は駐車場前の道路もガリガリに氷っていることもあります。この日は暖かな陽気だったおかげで道路の凍結は無く、登山道の雪も下るころには溶けて歩きやすくなっていました。
積雪期よりも、こういった中途半端な積雪の方が滑りやすく転倒に気をつけなければと思います。

持って行った水の量

女の神茶屋登山口から蓼科山へ

スズラン峠の最高地点から300mほど下ったところに駐車場がある。50台ほどは停められそうな広めの駐車場で、最近になって公衆トイレが建てられた。

登山口から入ってすぐに登山道は笹に囲まれる。
積雪は1センチも無いほど。
霜柱が大きく育っている。

10分ほど歩いたところでいよいよ蓼科山の急坂が始まる。
葉の落ちた登山道を九十九折りに登っていくと、左側には朝陽を受けた北横岳が見えてくる。
急坂を登ること10分。
勾配が緩くなり歩きやすく変わった。
周囲は笹が広がった落葉松林。

緩やかな登山道は10分ほど。うっすらと雪をかぶった岩場の急登に差し掛かった。
乾燥した雪のかぶった岩は滑りやすく、ところどころの斜面が凍って足元が悪い。

急登も20分ほど。
登り切ったところで蓼科山南西と書かれた標識が立てられ、標高2,100mを越えたことが分かった。
緩やかな登り坂と下り坂を繰り返しながら進んでいくと、木の合間から目指す蓼科山の山頂が見えた。
すぐそこに見える山頂までは、まだ急な坂道を登っていく。

いったん緩まった勾配の坂道は少しずつ雪が増えていく。さらに5分ほどの急登を過ぎ、幸徳平へ到着した。

登山口から幸徳平までは約1時間。ここから山頂までの急登が続いていく。
登山道の木々を見上げると青空が広がり気持ちが良い。振り返れば諏訪の街を見下ろし、その先には御嶽山や乗鞍岳が見える。
標高を上げていくほどに木々の枝には氷が付き、風が吹くと背中にパラパラと落ちてきた。細かな雪が巻き上がると陽の光でキラキラとするのがキレイだった。

右側を見ると八ヶ岳。その右奥には真っ白になった北岳と甲斐駒ヶ岳が見えた。
足元は乾燥した雪で滑りやすく、岩を縫うようにして急登を登っていく。

幸徳平から35分。樹林帯を抜けた。

蓼科山は強風が多く、山頂に近づくほどに強く吹き付ける。樹林帯を抜けると避けるものが無く西側からの風に吹きさらされながら山頂へと進む。

眺めは良く、八ヶ岳の存在感と南アルプス、北アルプスが白い稜線が印象的な眺めだった。

山頂をすぐそこに見ながら、右に巻いていく。

岩だらけの登山道は風が強く吹き付けるせいで雪が少なく、岩と岩の間には吹きだまりのように雪が溜まっていた。

15分ほどの岩場を過ぎ、蓼科山頂ヒュッテの横に出た。
すぐそこに見える山頂まではなだらかな登り坂。
ゴツゴツとしていた岩場もここにきて歩きやすくなったように感じる。

蓼科山山頂

スズラン峠から登って1時間48分。蓼科山の山頂に到着した。
広く岩だらけの山頂には西から強い風が吹き付ける。
中央付近には蓼科山奥宮の社が建ち、山頂の北西側にケルンと方位を示した標が建てられている。

岩だらけの山頂は、積雪期ではわずかに雪から見える岩を渡るようにした方が歩きやすい。
雪の上に足を下ろすと、そのまま埋まってしまうこともあるので注意がいる。

山頂からは近くの八ヶ岳や浅間山はもとより、北アルプスや御嶽山、秩父の山並みを見ることができる。

蓼科山からの下山

下山路は登りと同じ女の神茶屋の登山口へ。
登りで滑りやすかった登山道は、下りではさらに滑りやすく、安易に足を下ろして転倒しないように注意が必要だった。
標高を下げていくと凍っていた霜柱はすっかり溶け、ドロドロとした様子もなく歩きやすい登山道へと変わっていた。

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