聖山

1447m

坊平登山口 2017年12月8日

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登り
坊平登山口
下り
坊平登山口
最高標高
1447m
登山口標高
1106m
距離
3.72km
累積標高
374m
376m
平均斜度
11.0度
時季
2017年12月
天気
曇り時々雪
日程
日帰り
水の量
水900ml
歩いた時間
登り0:37/下り0:24/合計1:01
平均歩速
3.66km/h

この日のペース

  1. 坊平登山口
  2. 聖峠(0:20)
  3. 聖山 山頂(0:37)
  4. 坊平登山口(1:01)

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※距離と「登り+下り」の累積標高から計算した目安の値です。
※雪質・気温・荷物の重さ・歩くペースなどにより、実際の消費カロリーは大きく変動します。

聖高原といえば姥捨山から近く、長野自動車道やJR信越本線でも地名を目にすることがあると思います。
その主峰である聖山といえば、聖高原は知っていても聖山があることは知らないという程度の知名度ではないでしょうか。
信州百名山に数えられてはいますが、街から近い割には奥まった位置にあり、アクセスも良くはない山という印象です。
実際、訪れてみましたが近隣に別荘はあるものの、車道は狭く登りやすいとは言えない雰囲気でした。
登山口からの高低差は高くなく危険箇所も無いため、歩くのには苦労はしませんが、やはり地味といえます。
ただ信州百名山に選定された歴史的な経緯や山容は、登ったあとに周囲からこの山を見渡して、ようやく良さが分かるのではないかと期待しています。

枯枝の聖高原

長野市街地の南側、聖高原の最高峰で標高1447mの聖山。
標高はそう高くはないものの、周辺にこれ以上に高い山がないことと鉄塔がいくつも建つことなど、聖山を知っていればその存在を見つけることは難しくない。
信州百名山に数えられる山ではあるが、里山でどちらかといえば地味な印象もあるが、信仰の山となっていたことを知ると興味深い。

山頂部だけが木々がなく、北アルプスへの眺望が素晴らしい。
高低差が高くないことも季節を問わず登りやすい山と言える。
ただ登るとすれば積雪の多い地域ということもあり、初夏から秋にかけての季節がベスト。

本格的な雪が降る前の季節。
葉も落ちうっすらと積もった雪の登山道は動物の足跡が多く残り、標高の高い山とは違う自然を感じる。
聖山の魅力ともいえる尾根上からの眺望は、深い雪雲に覆われて望むことはできない。
悪天候で登るほどの山ではないと思いながらも、冬の始まりを感じるには十分すぎる雰囲気と、手軽に山に入ることのできる楽しさが感じられる。

聖山最短の坊平ルート

長野自動車道麻績ICから聖高原へ向かっていく。
曲がりくねった坂道を上り聖湖手前から別荘地へ。

聖湖から狭く曲がりくねった道路を進み、麻績村の集落が近そうな雰囲気で、登山口を見つけることができなくて帰るのかと思い始めたころ、ふと道の脇に登山道と書いた看板を見つけた。

登山道方向には舗装された急坂続いているが、案内図によるとその先に駐車スペースがあるような雰囲気も無く、狭い道路の脇に2台ほどが停められる隙間を見つけ車を停める。
林業のための大型車や除雪車も通る道路のため、車道にハミ出て車を停めるわけにもいかず、落ち葉の積もった路肩に注意して準備を整えた。

聖山登山

しっかり車を停められる場所が無い

登山口からは舗装の急坂が続く。
うっすらと凍結したアスファルトの上には落ち葉。
傾斜地に建てられた別荘を何軒か過ぎながら、看板に沿って聖山方面へ。

聖山登山

ここは別荘地なのかな?

5分ほど登ったところでアスファルトは切れ、細かった道はさらに細くなった。
案内盤の通り駐車スペースは無く、路肩が崩れてしまっているところもあり、車が入り込めるようなところではなかった。

その先からはいよいよ登山道らしい細さになり、丸太で作られた階段を登って山の中へと入っていく。
勾配は緩く歩きやすい。
落ち葉がフカフカと、その下に凍結した土が硬く締まっているのを感じながら登っていく。
深く木々に覆われているため、葉の落ちた枝の隙間から僅かに景色が見える程度。
左側には目指す聖山の山頂と思われる峰が見えた。

登山道に沿ってただただ登っていく。
ときどきガサガサと音が聞こえ、その方向を見るとカモシカが走っていることも。

聖山登山

草食動物とはいえ山で大型野生生物に逢うのは緊張する

山の形状に合わせて大きく曲がり、折り返してさらに高さを増していくと、すぐそこに尾根が近づいていた。
明るく笹が茂った様子が見える。

聖峠

登山口から20分ほどで聖峠に着いた。
三和峠からの合流地点で、ここから尾根に沿って山頂へと登っていく。
天候が良ければ尾根からの北アルプスの眺望を楽しみながら登ることができたはず。

聖峠からは雪が増し、登山道上にはソールを隠す程度にサラサラと積もっていた。
滑り止めが必要なほどでは無いにしても、乾いた雪は滑りやすい。
さらには雪の上を先導するように動物の足跡がつき、蹄のようにも見えるところからカモシカの物かと思えた。

聖山登山

落ち着かない。
まだどこかにカモシカがいるんじゃないかと。

急登と平坦とを繰り返し、尾根を山頂へと向かっていく。

東屋が見え、山頂らしきピークに近づくと、山頂まで0.3キロの看板。
木々の先に鉄塔がいくつも建っているのが見えた。

聖山登山

アレが山頂か。

聖山山頂

登山口から37分、聖山の山頂に到着した。
左右に大きな鉄塔と、木々の開けた山頂。
残念ながら麓の様子しか見えない天候で、晴れていれば遠くまで見渡せるだろうという雰囲気だけを感じられた。
風を避けるものも無く、小雪が舞う中では長居をすることもできず眺望も無いことから、山頂の様子を確かめてそのまま引き返す。

聖山登山

本当は眺めの良い山頂なのだけど今日は仕方がない

聖山からの下山

登山口の坊平へピストンで下りていく。
柔らかな足元は下りにも都合が良く、雪が滑ることも少ない。
笹の間からはタヌキらしき小さな茶色がウロウロとしているのが見え、里山ならではの雰囲気なのかと楽しめた。

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