高山村を見下ろす中倉山
長野県高山村にある中倉山。
村が発行しているトレッキングマップに掲載されるほどの手軽さで、林道から近い位置から1キロ足らずの行程で山頂に登ることができる。
標高は1600mを越える高地でありながら、間近にさらに標高の高い志賀高原があるため、その高さを感じることができないばかりか存在すらも感じない。
ただ中倉山があるということを知ってさえいれば、険しい岩壁が聳えていたり、濃い緑が覆う山肌に目を向けることができる。
市街地から志賀高原の間近にある山田牧場へ。
中倉山との高低差は100mほど、目と鼻の先に山頂がある。
中倉山なんて今までまったく気が付かなかった
山田牧場から林道を志賀高原方面へと向かい、林道鎌田入線との分岐付近に車を停める。
急カーブの路肩には車を停められるスペースがあり、鎌田入線に入ったところにも車が停められる程度の広さがあった。
近くには志賀高原特有の「遭難注意」の看板が建ち、厚い藪にはこのエリア独特の雰囲気がある。
志賀高原といえば「遭難注意」の看板
鉄柵のような扉が傾いて置かれているところから中倉山へ向かって歩いていく。
林道から緩やかに下っていく登山道は歩きやすく整備されており、並んで歩くことができるほどの広さ。
さすがは村のトレッキングマップで紹介されるほどだと感心しつつ、厚い緑を楽しみながら進んで行く。
まさかこんなに歩きやすくなっているとは
緩やかに下ったあとは緩やかな登りに差し掛かり、登山口から10分ほどで急激な登り坂に変わった。
そこまでの緩やかさに比べると、激坂と呼べるほどの傾斜角度。
階段が整備されているために歩きやすさはあるものの、緩みきった気持ちと穏やかな心拍が一気に跳ね上がるような登りだった。
登りが厳しい
まわりは緑が厚いおかげで、特に見える眺望もなく、ただ息を切らせて激坂を登る。
5分ほど登るといったんなだらかになり、ほっとするのも束の間、また急激な登りに差し掛かる。
ただ木々の間からは空が見え、山頂部が近いことが伺えた。
中倉山山頂
林道から14分
林道から入って14分ほど、中倉山の山頂に着いた。
事前に知ってはいたものの、東側以外には眺望がない。
間近に見える志賀高原の笠ヶ岳、尾根を繋ぐ坊寺山が大きく見え、横手山などが僅かに見える程度だった。
それ以外には木々が茂っているために何も見ることができず、もし木が無かったら善光寺平が一望できて、その向こうには北アルプスが広がるのだろうと想像をした。
噂どおりの眺望。。。というか見える物が少ない
下山
中倉山からの下山は同じ道を戻る。
山頂直下の急激な登りは下りでもなかなかの角度で、置かれている階段の柱につま先を引っかけてしまいそうだった。
山頂までの登りと同じように、下りも短時間で林道へ戻ることができた。
お手軽でした