阿弥陀岳

2805m

舟山十字路 2014年6月3日

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登り
御小屋尾根
下り
御小屋尾根
最高標高
2805m
登山口標高
1617m
距離
10.97km
累積標高
1237m
1236m
平均斜度
11.9度
時季
2014年6月
天気
晴れ
日程
日帰り
水の量
水2l 水900ml
歩いた時間
登り3:07/下り1:58/合計5:05
平均歩速
2.27km/h

この日のペース

  1. 舟山十字路
  2. 美濃戸分岐
  3. 阿弥陀岳山頂(3:07)
  4. 美濃戸分岐
  5. 舟山十字路(5:05)

このコースの消費カロリーを計算する

体重を入力すると、このページで紹介しているコースのおおよその消費カロリー(登り+下り)を計算します。

※距離と「登り+下り」の累積標高から計算した目安の値です。
※雪質・気温・荷物の重さ・歩くペースなどにより、実際の消費カロリーは大きく変動します。

南八ヶ岳はどの山も岩の険しい山というイメージがあるのですが、阿弥陀岳はまさにそのイメージ通りで、岩の急坂を楽しめる山でした。この御小屋尾根は登りよりも下りに注意が必要で、直下の細かな石に足を滑らせると、そのまま落下の可能性もありそうです。長いルートを一望すうるような眺めは迫力がありました。

南八ヶ岳の尖峰

南八ヶ岳の南側、赤岳と権現岳の中間に位置する険しい山容の阿弥陀岳。
険しい岩稜の山で、一般的な文三郎尾根から中岳を経由しての登山道でも岩場が続く。
バリエーションルートとして南陵や中央稜が知られ、冬季の遭難が多い山でもある。

舟山十字路から登る阿弥陀岳は、勾配が一気にきつくなる山頂への取り付きから見る西側の景色が良い。
眼下に見える茅野市や南アルプス、遠くに見える中央アルプスや御嶽など、目の前に見える岩稜の険しさと、振り返った景色の爽快さはこのコースの特長。

梅雨に入る前の6月上旬、湿度が高く霞んだ白い空が広がり、思ったような景色が楽しめる天候ではなかった。
その天候の中、緩やかな御小屋尾根の樹林帯や、急勾配からの眺めを楽しむことができた。
阿弥陀岳から見る南八ヶ岳の稜線は、まるで八ヶ岳を俯瞰しているようで、青の少ない灰色の空の下とはいえ特長を楽しめた。

舟山十字路から御小屋尾根を登る

八ヶ岳の西側を走る県道484、八ヶ岳美術館から300mほど北へ進んだところから右にある別荘地へと入っていく。
落葉松に囲まれた狭い舗装路を行き止まりまでまっすぐに進むと、道路の脇に数台が停められるスペースがある。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

実は美濃戸から入ろうと思っていたのだけども。。。

今回は舟山十字路からスタートして御小屋尾根を登る。
舟山十字路から先の車道は、通常は通行止めになっている。
南陵へのスタート地点にもなっており、横に車が10台ほど停められるスペースがある。
端に車を停め、ゲートから御小屋尾根へ向かってスタート。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

バリエーションルートで知られる南陵もココからみたい

笹に囲まれた4mほどの道路を進む。緩やかな坂道が続く。
登山口から20分ほどで、車が通れそうな広い道路は狭い山道に。
落葉松の落ち葉が積もってフカフカとした足元は歩きやすい。
杭が固まって打ち込まれているのが印象的なルートで、ルートを進めると所々に同様に打ち込まれていた。

美濃戸からのルートと合流

美濃戸からのルートとの合流地点へは1時間ほどで到着。
厚い木々の隙間から権現岳が見えるようになり、目指す阿弥陀岳もチラチラと枝の隙間から見えるようになった。
合流地点からは平坦なルートが続き、3度ほど下り坂を繰り返すと足元の落葉松は、徐々に大きな石が転がる様に変わった。

阿弥陀岳が見える

舟山十字路と美濃戸との合流地点から約30分。
不動清水との分岐点に到着。
ここからの登山道は急な勾配に変化する。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

だんだんキツくなってきた

これまでの緩やかな登りから一変して、どんどんと高度を上げていく。
振り向けば歩いてきた尾根が遠く見える。

よじ登るように急坂を上り続け、美濃戸合流地点から1時間ほど過ぎたころ、登山道の脇には残雪が見えるようになった。
阿弥陀岳もグッと近くなり、目指すピークまでももうすぐ。

横目にしてきた権現岳や編笠山はいつの間にか視線と同じくらいになり、高い標高まで上がってきたことが感じられた。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

高くなってきた感がある

樹林帯を抜ける

登山口から2時間30分。
いよいよ樹林帯を抜けてハイマツに囲まれるようになった。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

ハイマツ!
テンションが上がってきた!

目の前には阿弥陀岳。周囲を見渡すと硫黄岳や権現岳。
振り返ればアルプスが見える。
御小屋尾根もずいぶんと低く見える。
樹林帯を抜けたルートは、荒れた尾根歩きになり石がゴツゴツとしている。細かな石が崩れやすく勾配もきついため足元に注意が必要。
右へ左へと九十九折りに折り返しながら急坂を登っていく。
ピークの直下に到達するとロープが張られ、手を突いて這い上がるようにして登る。

急登から摩利支天、阿弥陀岳へ

この狭く急な岩の道を苦労しながら20分ほどで登り切るとピークに到達した。
切り立った岩の上に立つと真下は崖。
中央稜との合流地点にもなっており、「立ち入り禁止」の道標が掲げられている。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

ここはちょっと高い。

狭いルートを山頂へ進み「行場」と書かれた岩をよじ登る。
切り立ったこの岩は摩利支天と呼ばれる核心部で深い崖を見下ろすことができる。
摩利支天を鎖とハシゴで下りると、ハイマツに囲まれた狭いルートを進んで10mほど登ると、ようやく阿弥陀岳の山頂に到着した。

阿弥陀岳山頂

登山口の舟山十字路からは3時間5分ほど。
阿弥陀岳の山頂は広く、石碑や道標が多く建てられている。
近く見える赤岳や権現岳。
深いキレット。

南八ヶ岳のすべてを見渡す風景、険しい山容は大迫力。
上ってきたルートを振り返れば、北アルプスから中央アルプス、南アルプスが近く見えた。

南八ヶ岳・阿弥陀岳登山

印象に残ったのは権現岳からキレットと赤岳への稜線、
これ行けるんじゃないかなっていう感じ。

阿弥陀岳は行者小屋から文三郎尾根、中岳を経由してのルートが一般的で、舟山十字路は下りに使われることも多いよう。
核心部直下のロープは登りよりも下りに重宝した。

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