一ノ沢から
中央道安曇野ICから豊科方面へ。
千国街道から県道495号線を国営アルプスあずみの公園へと進み、県道25号線との合流地点からあづみのカントリークラブへと向かう。
一ノ沢の駐車場は林道を数キロ登った先にある。
前日から駐車場に泊まり込み・・・
シーズンには駐車場が混み合うので、日帰りの場合は朝早くに駐車場に入る。
駐車場と登山口は1.1キロほど離れており、ここから先の駐車は禁止。
とはいっても、道路脇にスペースがあるため、実際には駐車場よりも登山口に近い道路の端に停める車も多い。
まわりで車のドアが閉まる音がして気が逸る
朝4時半
駐車場からは朝陽に照らされて橙色になった山を眺めながら登山口へ向かう。
15分ほどで登山口へ到着。登山届けもここで提出ができる。
ここから常念小屋までは5.7キロ。
沢を左手にザーザーと水量が多い沢を見ながら木々の中へ入っていく。
登山口から500mほどで、山の神に到着。
小さな鳥居と祠が置かれている。
緩やかな登り坂が続く。
歩きやすい登山道なのだけど初常念で緊張感
常念乗越へ向かって登り続ける
駐車場から約1時間
駐車場から約1時間ほど、常念乗越らしき稜線が見える。
左へ上っていく稜線は常念岳の山頂へ続くのだろう。
そう思って眺める稜線は、数字ほどの高低差は感じず、すぐ近くに小屋があるような気もしてくる。
意外と近い?
おお・・・雲が
1時間半 登山口からは650m
1時間半ほどで笠原沢に到着。
登山口からは650mほど登ってきた地点になる。
激しくながれていた沢は細く静かに。
振り返ると安曇野は雲海が覆っていた。
時間と共に雲海が上がってくることも考えられるので、それまでに常念乗越に到着したい。
雪渓にはおどろかないけれど、なんだかアルプスへきたっていうことで特別感がある気がする
胸突八丁手前の雪渓
沢に掛けられた橋を渡ると、登山道には雪解け水が流れ込んで川のようになっている。この辺りから雪の上を歩くこともしばしば。
胸突八丁の手前300mほどは、大きな雪渓を登るルートになっていた。
この時季の雪なので、固く締まっていて埋まることは無い反面、踏み抜きそうで恐い。
雪渓の半ばから胸突八丁の急登に入っていく。
登山道を整備されている方々がいらした
狭く崖の際を歩くようなルートからもう一度雪渓に入り、50mほどトラバースすると最終の水場に到着。
常念小屋まで残り200m
この時点で2,200を越え、常念小屋までは残り200mほど。
一定区間ごとにベンチが置いてある胸突八丁も、さほど急登というほど急斜面ではなく、ところどころに残っている雪に気をつければ難なく登り切れる。
登りは急じゃないのだけど疲労感が出てくるあたり
常念乗越から常念岳へ
だんだんと近くなる稜線は、樹林帯が終わりハイマツが見えるようになると常念岳の山容に変わった。
ふとルートが開け、登り坂が終わると目の前には槍ヶ岳とその稜線が広がる。
手前には常念小屋。
ここは良い・・・
駐車場から3時間7分
ここまで駐車場からは3時間7分ほど。
山頂も近く見えるので、残り400mを一気に登ることに。
山頂がすぐそこなんじゃないかと
それまでの樹林帯のしっとりとした土の感触から、大小の岩が転がるガレガレのルートに変わった。
このあたりから雷鳥の姿が見えることもあるようだ。
常念岳山頂の絶景
駐車場から1,300mの常念乗越、さらに400m登る常念岳山頂。
この400mの高低差がジワジワと疲労感を増幅させる。
近いと思ったらなかなか着かない
浮き石や転がりやすい小石があるガレ場は足元が悪く、近いようでなかなか近づいてこない山頂。
常念小屋から山頂だと思って見えていた山は、山頂へと続く稜線でしかなく、山頂はさらにその奥。
山頂はまだか?
槍ヶ岳や振り返れば燕岳や白馬方面の山並み、安曇野に広がる雲海と頭を出している八ヶ岳という絶景。
進まない足を止めて景色で気を紛らわし、遠くならない小屋の屋根と近づかない山頂にガマンの時間が続く。
まだか?
登りの行程4時間11分
そうしてようやく辿り着いた山頂。
小屋からは1時間ほど。登りの全行程で4時間11分だった。
意外と早く着いた。正直なところ。
いくつもの岩が固まって出来た山頂は、思っていたより広くて、ゆっくりと腰掛けて景色が堪能できる。
槍ヶ岳や穂高岳、その脇に控えるジャンダルム。
乗鞍岳や御嶽山、中央アルプス、白馬方面も見える。
早く帰って仕事しようか?とか思った
案の定、安曇野から上がってきたガスで、景色が見える時間は40分ほどで終了。
真下に常念小屋の屋根を見下ろしながら、1時間ガマンして登ってきたガレ場を40分で降りる。
下りるのは簡単だ
下山は2時間40分
下山に掛かった時間は2時間40分。
一ノ沢ルートの往復時間は6時間50分ほどだった。
意外と早く下りてこられた