明覚山

958m

3

この山は偽ピークだらけだ

鎌田山 2020年6月2日

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須坂市の東側に大きく聳える明覚山。
群馬県との境に接する破風岳から尾根を繋ぎ、1000mほど下りたところに山頂がある。
市街地との高低差はおよそ500m。
前衛に坂田山があるため、麓の須坂市から山容の全体を眺めるには市街地から離れなければならない。

深い木々に覆われた緑の濃さ、間近に見える街の景色に近い里山ならではの雰囲気を感じる。
山頂への高低差は大きく無いものの、坂田山まで断続的に続く急登や、「山頂はまだか」と感じさせるようなピークの連続には数字以上の難しさを感じさせる。

ツツジが多く、濃い緑の中に盛りを過ぎてくすんだ朱が多く見られ、盛りに季節に見に来たかったと感じさせる登山道で、深い樹林帯の割には風の通りも良く気持ちの良い尾根道だった。

歩いたルート

コースデータ

里山を歩きたいと思っていて、その中で明覚山が身近な存在であるのと、数年前に登ったきり記憶も定かで無くなってきていることもあり、どこかのタイミングで登っておこうと思っていました。
明覚山は長野県須坂市の東側に聳える山で、標高こそ1000mにも足らない山ではありますが、街を見下ろす大きな山容は特徴的で存在感があります。
全体が厚い樹林帯に覆われているので、眺望が期待できる山ではありませんが、里から近く山の空気を存分に味わえる雰囲気がある山です。

ただ数年振りに訪れた明覚山は、すっかり記憶も失っていたせいか、次々と現れるピークが大変で・・・。
こんなにも登ったり下りたりを繰り返すものかと、悪態が尽きない山行になりました。
意外にもツツジが多かったので、5月の中ごろに来てみたいところでした。

この日のコースタイム

  1. 松の木漏れ日の小径
  2. 鎌田山(0:08)
  3. 和合峠(0:12)
  4. 桃山(0:14)
  5. 古城跡(0:40)
  6. 大谷山(0:48)
  7. 坂田山(1:10)
  8. 明覚山山頂(1:36)
  9. 坂田山(1:57)
  10. 天徳寺(2:33)
最高標高
958m
登山口標高
419m
距離
6.51km
登り
鎌田山
下り
天徳寺
行動時間
登り1:36・下り0:57・合計2:33
累積標高
684m
643m
平均斜度
11.5度
歩行速度
2.55km/h
時季
2020年6月
天気
晴れ

持って行った水の量

  • 水2l
  • 水900ml

使った登山道具

  • ここからスタート

    ここからスタート

明覚山と坂田山の縦走へ

須坂市の東側の景色を形作る象徴的な坂田山。
坂田山からさらに標高の高い群馬県境へ向かって尾根を繋いでいく。
明覚山は坂田山から30分ほど。
高低差も大きくはなく、里山の日帰り縦走もしやすい。

明覚山まで全部のピークを踏んでみようかと思って。

明覚山へ向かう駐車場は、尾根の先端部にあたる鎌田山の麓にある。
ドブと呼ばれる池があり、10台ほどの車が停めることができる。
駐車場のそばには須坂市の文化財に指定されている吉向焼窯跡があり、近所にある保育園の園児達が散歩をしているところをよく見かける。

  • 木のトンネルを潜って登っていく

    木のトンネルを潜って登っていく

最初のピーク鎌田山

駐車場から未舗装の遊歩道歩き、鎌田山を巻くようにして松の木漏れ日の小径へ。
緑に囲まれた歩きやすい坂道が始まる。
登り始めてすぐに臥竜山や田中本家が見えて街の眺めが良い。
明覚山から続く尾根にあるひとつずつのピークを越えていくコースで、最初のピークは神田山。
神田山を越えて緩やかに登ってすぐに鎌田山へ到着。

  • 鎌田山に着いた

    鎌田山に着いた

  • 鎌田山からの眺め

    鎌田山からの眺め

ここまで8分ほど。
厚い樹林帯が続く中で、もっとも見晴らしが良いと言えるピークで、北信地域にある山々が見渡せ、雲が少ない日には北アルプスまで一望できる。
街からの高低差と距離を思えば、公園の丘の上にでも登るような印象でやってくることのできる鎌田山は、このエリアのベストビューポイントともいえる。

ちょっと雲が多かったのが残念

  • 鎌田山を下りる

    鎌田山を下りる

  • 明覚山はあの奥に見えるヤツ

    明覚山はあの奥に見えるヤツ

  • 和合峠へ下りた

    和合峠へ下りた

  • 次に桃山を越える

    次に桃山を越える

鎌田山を下りて和合峠へ

鎌田山を通過していったん坂を下る。
木々の間から小布施町などの北側の眺めがチラリと見え、5分とかからずに和合峠へ出た。
未舗装ながらも車が通れるほどの幅がある和合峠。
ここから坂田山への縦走路へ入るか、未舗装路を通るかの分岐になる。
どちらを通ってもすぐに合流するため時間的にも大きな差はできないが、せっかくピークを踏んでいくコースなので迷わずに縦走路へ入る。
鎌田山の次のピーク、桃山を通過。
こちらもこんもりとした丘のようで、名前が掲げられていなければ気付くこともなさそうなほどだった。

15分ぐらい歩いてジンワリ汗をかいた。
大丈夫か。。。?

  • ここから登山道らしい道へ

    ここから登山道らしい道へ

和合峠口から坂田山へ

桃山から下りると再び未舗装路と合流した。
ここまで登山開始から15分ほど。
周りを囲む緑も徐々に深くなり坂田山へ近づいて行く。

  • 電柵を開けて山の中へ

    電柵を開けて山の中へ

山の周囲に張られた電柵のゲートを開け、さらに登山道へと入っていくと、それまでの丘を越えるような穏やかさから、急登が連続するように変わった。
ところどころに、登山道の様子を示した掲示板や標が立てられていた。
中には熊避けの鈴が掛けられたものもみられる。
急な登り坂と、緩やかな斜面とを繰り返していく。
足元には落ち葉が積もった柔らかな土でもろく、足を滑らせやすいようなところもあった。
膝に優しい柔らかな土も、指に力を込めて登るには厳しい。

ちょっと急登が厳しいかも。

キツいって書いてあるし
またキツいって・・・
またひとつ越えるのか・・・
まだキツいって・・・
  • 序盤は緩斜面

    序盤は緩斜面

  • 落ち葉の多い急斜面が続く

    落ち葉の多い急斜面が続く

  • 急斜面のあとは緩斜面

    急斜面のあとは緩斜面

  • 古城跡に着いた

    古城跡に着いた

40分ほどで古城跡に着いた。
古城跡はこのコースの象徴的なもののひとつ。
建てられていた看板には、標高678mほどで戦国時代の支城のひとつであろうと書かれていた。
北側の麓には古城温泉があり、そう大きな規模の城ではなくてもこのあたりを代表的なもののように思える。

古城跡までは・・・とチェックポイントのようにも思ってた

  • 古城跡を過ぎたら急斜面

    古城跡を過ぎたら急斜面

  • ずっと木がいっぱい

    ずっと木がいっぱい

  • 大谷山に着いた

    大谷山に着いた

  • 細い尾根っぽい登山道

    細い尾根っぽい登山道

もうちょっと登ったら景色が良いって

古城跡を過ぎてからも登山道の様子は変わらず、急斜面と緩斜面を繰り返して標高を上げていく。
8分ほど登って着いた大谷山は、登山道上に「景色が良い」と案内されていたピークのひとつ。
茂っている木々の間から街が見える。
木々が茂った細い尾根状になっているピークで、行動範囲が狭く緑が多いせいか「景色が良い」という印象は受けなかった。
ただ風が吹き込むため快適な場所だった。

  • 大谷山を過ぎたところの眺めが良い場所

    大谷山を過ぎたところの眺めが良い場所

期待したほどじゃない。正直なところ。

大谷山を過ぎると、左側には明覚山の山頂が見えてくる。
木々の間にチラリと見える程度でも、確実に山頂の高さに近づいたことが感じられる。
ただ登山道は大きく右へと巻いているため、距離的にはなかなかに近づかない。

  • 柏木平の峰を越える

    柏木平の峰を越える

  • 登ったので下りる

    登ったので下りる

  • 下りたら登る

    下りたら登る

  • ツツジも少し残っていた

    ツツジも少し残っていた

  • 坂田山手前の鎖場その1

    坂田山手前の鎖場その1

  • 鎖場のを過ぎたらなだらか

    鎖場のを過ぎたらなだらか

  • なだらかの次は鎖場その2

    なだらかの次は鎖場その2

  • すぐそこに空

    すぐそこに空

尾根づたいに柏木平の峰へ登り、いったん下って登り返す。
坂田山へ続く3つの鎖場のひとつで、明覚山への縦走路では核心部といえる。
歩きやすく整備され鎖とロープが張られているため足元も手元もしっかりしていた。
ただ見た目に岩の細尾根で、それまでの穏やかさと比べて緊張感が高く思える。
段差も高く、もうじき坂田山の山頂に着くとはいえ、ここでの腿上げはなかなかに厳しい。

久しぶりの鎖はキツい

  • 坂田山はそこ

    坂田山はそこ

3つのうち2つの鎖場を過ぎると、右側の景色が開けた。
木々が伐採されて開けた眺望。
すぐそこにある坂田山の山頂へ鎖場が続いていく。
登山口からは1時間10分ほどだった。

着いた

  • 坂田山に着いた

    坂田山に着いた

  • 坂田山の祠

    坂田山の祠

  • 祠の右側は天徳寺への下山路

    祠の右側は天徳寺への下山路

  • 坂田山からの眺め

    坂田山からの眺め

坂田山山頂

坂田山は須坂市のどこからでも眺められるような位置にあり、山頂からは街が一望できる。
雲が多かったため遠くの眺望は無かったが、すっきりと晴れていれば後立山が見渡せる。
小さな祠が西向きに置かれ、登山道は明覚山へと続くコースと、麓の天徳寺へと下りるコースへと分岐している。

  • ここから明覚山へ

    ここから明覚山へ

こんなに下りたっけ・・・

明覚山へ向けて、いったん坂田山を下りる。
下り坂はところどころに岩が露出し、細い尾根の左右には緑が深く続いていく。
この高さまで登った坂田山を下り明覚山へと登り返すと思うと、惜しいという気持ちが積もる気持ちが募る。
高低差の少ない里山とはいえ、アップダウンを繰り返して登っていくのは、道半ばの坂田山まででもキツかった。

  • 坂田山を下りる

    坂田山を下りる

  • 下りたらまた登る

    下りたらまた登る

  • ツツジがちょいちょいある

    ツツジがちょいちょいある

  • 登る

    登る

明覚山への登山道

坂田山から明覚山へも、それまでの登山道のようにピークを繰り返して山頂へと近づいて行く。
周囲には盛りの過ぎたツツジが、色褪せた状態で残っているのが見え、こちらもピークの時季に見たかったと思えた。
山頂部への眺望が全くないことや、そもそも山頂が木々に覆われていることもあり、いったいいくつのピークを越えたら明覚山へ着くのかと、登り坂を越えるたびに気持ちが浮き沈みする。
この坂の先が山頂なはずと、登り切った先には下り坂が見え、いったいいくつの悪態をついたのかも分からない。

アレが山頂か!と言って違うパターン。

  • 登ったら山頂のような三角点

    登ったら山頂のような三角点

  • 山頂はまだ先

    山頂はまだ先

気分を落ち着けて周りを見渡せば、梅雨前の柔らかな緑が美しく、陽の光に透ける葉脈にも目を奪われる。
ただ腿を上げているときには、そこまでの余裕もなかった。

明覚山から20分ほど登り下りを繰り返したところで三角点を見つけた。
遠目に見て、山頂に着いたと思い、近づいて見ると「あと10分」の文字。
どこまでも近づかない山頂だった。

アレが山頂か!

三角点があったピークを下りて、緩やかな登り坂と巨岩が目の前に見えてきた。
岩の間をすり抜けるようにして登り、緩斜面を過ぎると小さなピークが見えてきた。
何度も山頂かと思ってきたピークが終わり、ようやく本物の山頂だった。

  • 巨岩の間を登っていく

    巨岩の間を登っていく

  • ここを登る

    ここを登る

  • 登っても着かない

    登っても着かない

  • まだ登る

    まだ登る

明覚山山頂

鎌田山から山へ入り1時間36分。
時間や高低差などの数字以上の疲労を感じながらの到着だった。

やっと・・・・

  • 山頂着いた

    山頂着いた

  • 明覚山の山頂

    明覚山の山頂

  • 山頂には祠

    山頂には祠

  • 何も見えない

    何も見えない

  • 北側にはチラッと街が見える

    北側にはチラッと街が見える

案の定、眺望は無い。

目を凝らせば、葉の間に麓の集落が見える程度。
山頂に建てられた祠は集落の方を向き、足元は転げ落ちそうなほどの急斜面が下まで続いていた。
セミなどの虫の声が大きく響くなかで腰を下ろしてしばらく休み下山することにした。

景色が見たいわけじゃなくて、ただココに来たかった

  • 山頂の先にも道がある

    山頂の先にも道がある

下山

明覚山を下りるコースは、山頂からさらに進んで峠の林道へ出るということも選択肢にはあった。
高山村か豊丘地区へと下りるコースで、どちらにしてもそこから鎌田山へ戻るにはロードを長く歩く必要がある。
今回は明覚山から坂田山へ戻り、坂田山からは天徳寺へ下りると計画でいた。

  • 帰る

    帰る

  • 坂田山への登り返し

    坂田山への登り返し

  • 坂田山に着いた

    坂田山に着いた

早く街に下りたい気もしてた

山頂で休憩を取ったからか登ることに慣れたのか、坂田山へと戻るアップダウンは簡単で、足取りも軽く下りて登り返す。
30分ほど掛けて登ってきた坂田山と明覚山の間は下山では20分ほど。
坂田山まで戻ってすっかり陽が高くなった街を見下ろした。
山頂から左手側へと進み天徳寺方面へ。

あれ。意外と楽じゃない?

  • 天徳寺の方へ下りる

    天徳寺の方へ下りる

  • とても歩きやすい

    とても歩きやすい

鎌田山からの登山道に比べて斜面がなだらかで、危険な場所も無く歩きやすい。
ツツジもこちら側の方が多かった。

緩やかな登りと下りを繰り返し、斜面を折り返しながら山を囲む電柵まで下りてきた。
登山口には寺があり、境内を過ぎて石段を下りると、ようやく街に戻ってきた。

  • 電柵まで戻ってきた

    電柵まで戻ってきた

  • お寺の境内を過ぎる

    お寺の境内を過ぎる

前回から体を動かさない時間が長すぎたように思う

明覚山の登山記事

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