御嶽山

3067m

木曽谷に聳える独立峰

王滝口 2012年8月4日

【日帰り】御嶽山 登山 (8月)|王滝口・田の原ルート
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御嶽山はいくつもの火口湖を中心に外輪山がある山で標高3,067mの主峰、剣ヶ峰から、2,959mの摩利支天山 、2,858m継子岳 、2,867m継母岳というように南北に3キロ以上も広がっている台形の山。
遠くから見た印象もどっしりとして存在感がある。

北アルプスの南側に聳え、中央アルプスと混同されることもあるが、木曽谷を間に挟む独立峰として位置している。

篤い信仰の山のため、登山口から仏像や社殿が見られる。
8合目の金剛童子から奥の院、御嶽神社本宮と信仰の様子を見ながらの登山も楽しい。
緑が美しく、その年の気候によっては残雪も見られ、運が良ければライチョウに会える可能性もある。
また8月は花々が見られる季節でもあり、この日は登山道に咲くリンドウが印象深かった。

8月初旬の良く晴れた日で、東から登る太陽を背負うようにして御嶽山の斜面を真っ直ぐに登っていく。
標高が高いことと、背の高い樹木が無く風が流れやすい場所のため、暑すぎず登っていくことができた。

登り
田ノ原
下り
田ノ原
最高標高
3067m
登山口標高
2180m
距離
7.29km
累積標高
888m
888m
平均斜度
10.8度
時季
2012年8月
天気
晴れのち曇り
日程
日帰り
歩行ペース
合計7:00
平均の歩行速度
1.18km/h

歩いたコース

Amazonや書店で買える地図

山と高原地図 御嶽山 小秀山・奥三界岳
山と高原地図 御嶽山 小秀山・奥三界岳
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七合目の王滝口から真っ直ぐに山頂へ続く登山道は、登りが続いてとても疲れました。
樹林帯に囲まれているのも序盤だけで、太陽を背負いながら登るような印象です。
それだけに振り返ったときの眺めはとても良く、うっすらと遠くの山並みまで見渡せるのは気持ちが良かったです。
まっすぐに登るだけにペース配分には気を遣いたいところで、なかなか近づかない稜線と奥社から見える剣ヶ峰の遠さは、我慢我慢という印象でした。
時間に余裕を持って外輪山も歩くと楽しそうです。

使った登山道具

持って行った水の量

王滝口から御嶽山を登山

王滝口は御嶽山の東側に位置し、長野県木曽町木曽福島から王滝村方面へ、国道20号線から473号線を走る。
御岳ロープウェイから王滝口へ向かうこともできるが、さらに御岳ブルーラインを登り終点の駐車場に車を停めることもできる。

御嶽山登山

登る前に里宮へも立ち寄りました。
そこでの石段は368段でした。

御嶽山の7合目にある田の原駐車場は2,180m。
スタートは7時半。
すでにたくさんの車が停まっているけれど、このスカッと晴れた空は幸先が良い。
登山口からは御嶽山の全景が見える。
登山道には遙拝所や大黒天などの社殿が建っている。
さすが御嶽神社の本宮。

今回は御嶽山山頂を目指す。
振り返れば遠くの山が一望。
霞み具合がとっても気持ち良い。

登山口からは御嶽山の全景が見える。

御嶽山登山

あのてっぺんへこれから行くんだ。

仏像が置かれた御嶽山8合目

1時間ほど歩くと、いくつも仏像が置かれた御嶽山8合目に到着。
どれがどれだか覚えていないのだけれど、金剛童子が祀られているそうだ。
昔の修験者たちはこの辺でわらじを履き替えたという。
ここからは御嶽山の山頂を見上げることはできないけれど、本宮の下にある山小屋がだいぶ大きく見え、下には駐車場が小さく見える。

御嶽山登山

駐車場が小さく見える。

まっすぐと山頂へ続いている道を少し横にそれて、御嶽神社の奥之院へ行ってみることに。
こんなに暑い陽気なのに脇には雪が貯まっている。
奥之院には祭神の3柱像。
なにか社殿があるのか?と思っていたけれど、この立派な像だけのよう。

奥之院から少し先へ進んで尾根に登ってみる。
これから先には道が無い模様。
それにしてもココから眺める御嶽山の山頂は迫力がある。

御嶽神社本宮から御嶽山頂上へ

御嶽神社の本宮は王滝口の頂上にある。
青い空の下に、この白い鳥居と社殿がとっても気持ちが良い。
ココまで来ると御嶽山山頂の剣ヶ峰が見える。
あともう少し。

剣ヶ峰への途中にある大御火祭場。
いかつい顔の像が立っている。
金属のような質感が気になる。

本宮から頑張って歩いて30分ほど。
頂上奥社に到着。
すぐ下にある小屋にも奥社内にもたくさんの人がいる。
NHKの取材陣も。

御嶽山登山

山頂には2時間くらいいた

御嶽山の山頂から周囲を見渡すと、周りを囲む外輪山を一望できる。
登山前はこれを一周しようかと思っていたけれど、時間的にも体力的にも今回は無理そうだった。
ここをしっかり歩くときは1泊するつもりで来た方が良さそうだ。
今回のような天気だったら、さぞ気持ちが良いのだろう。

登っているときにはよく晴れていたのに、御嶽山山頂では雲がやってきてしまい眺望を楽しんでいられる時間は短かった。
御嶽山の山頂にいられたのは2時間ほど。
そして小屋の屋根に積まれた石を見て風の強さを思った。

御嶽山登山

アップダウンの無い登山道はずっと登りっぱなしのようで、足を休めるスキも無い。

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御嶽山七合目の登山口

御嶽山七合目の登山口

御嶽山へはこの鳥居から登山道へと入っていきました。
何本かある登山口のうち、東側の王滝村から登るルート。
何合目からの登山口でした。

正面に大きく聳えて見える御嶽山を見上げる広い駐車場に車を停め、すぐ横にある登山口から御嶽山を目指します。
登山口にある大きな鳥居が信仰の山だということを感じさせました。

長野県王滝村からは、石像などの信仰の対象物が多く見られ、七合目から登っていくと遙拝所や社殿がいくつも建ち並んでいます。
八合目では石仏群が多く、見晴らしも良いため休憩にはちょうど良い場所でした。

その入口となるこの鳥居は、少し心を落ち着かせてから登るようにと言われているようで、厳かな気持ちにもなります。

下山時には裏側から潜るのにも関わらず、無事に帰ってきたことを迎え入れてくれるかのような印象でした。
七合目から登る際には、この鳥居に少し目をやってから登山道へと入っていきたいと思います。

またいつか山頂へ安全に登ることができる日に。

御嶽神社本宮から見る剣ヶ峰

御嶽神社本宮から見る剣ヶ峰

御嶽山へと登る東側の登山道、王滝村にある7合目からの登山口からは御嶽山が正面に大きく見えます。
その最も高い場所を目指して、登山道が続いているのですが、ようやく登り切ったと思ったところは、実は御嶽神社本宮で、山頂部はさらに先にあります。
「あと少し」と目指していたところが、実は御嶽神社がある場所で、山頂はさらにその先に見えたとき、精神的にもガッカリしますし、体力的にも力が抜けてしまうようです。
御嶽山に限らず、他の山でも「山頂だ」と思って目指していたら、さらにその先が山頂だったことはよくあることなのですが、御嶽山の剣ヶ峰は本宮から見ると遥かに高く遠く見えます。
ここまでに掛かった時間や体力を振り返り、剣ヶ峰の先まで行くことが出来るのかと自問自答する場所でもあると思います。

御嶽神社本宮からは木々もなく、赤茶色のガレ場を登っていきますが、登山道がずっと続き、そこを登る人が上の方では小さく見えるところで、さらに気持ちが沈みます。
一歩ずつ歩みを進めれば、そう遠い場所でも無いのですが、御嶽神社本宮に立って剣ヶ峰を見上げたときには、そんな気持ちになりました。

それまでの登山道で見上げていた姿とは違う御嶽山の山容。
ここからが本番とでも思わされるような様子で、信仰の道のようにも感じます。
煙のようなものも立ち上がり、火山活動の様子が見られる山で、決して簡単には近づけない雰囲気がありました。

下山後に立ち寄った温泉

信州健康ランド

宿泊可能な温浴施設。
広い浴室に数多くの浴槽、タイプの違う複数のサウナが併設されている。
特にプールのように広く温度の低い浴槽や、寝転んで休憩ができる露天スペースは特長的。

休憩室や食事の取れる場所も複数あるためのんびりと長時間を過ごすこともできる。

たくさんのサウナと湯船は満足度が高く、ゆっくりと時間を過ごしたい施設です。
登山後に汗を流すというより、健康ランドをメインで訪れたほうが価格的にも時間的にもコスパが良いと思います。
登山前の宿泊施設としてもアリだと思います。

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