鳳凰三山 登山(ドンドコ沢) 青木鉱泉からの三山縦走(8月)

  1. 鳳凰三山

鳳凰三山

ドンドコ沢 2014年8月7〜8日

三山を縦走する周回ルート

青木鉱泉からの三山縦走

青木鉱泉から登る鳳凰三山へのルートはとにかく長く急で、時間も掛かるし体力も必要という印象通りでした。
滝を見ながら登るルートは定期的にチェックポイントがやってくるので飽きること無く歩いていけると思います。
稜線の眺めは素晴らしいので、この長さと急勾配を克服したらとても楽しいルートです。

この日のコースタイム

  1. 青木鉱泉
  2. 南精進ヶ滝
  3. 白糸滝
  4. 五色滝
  5. 鳳凰小屋(3:50)
  6. 地蔵岳
  7. 鳳凰小屋
  8. 地蔵岳
  9. 観音岳(6:42)
  10. 薬師岳
  11. 青木鉱泉(10:44)
最高標高
2841m
登山口標高
1150m
距離
15.49km
登り
ドンドコ沢
下り
中道
行動時間
登り6:42・下り4:02・合計10:44
累積標高
1946m
1963m
平均斜度
14.6度
歩行速度
1.76km/h
時季
2014年8月
天気
曇り

歩いたルート

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鳳凰三山 登山

南アルプスの鳳凰三山は、地蔵岳、観音岳、薬師岳の3つの総称として呼ばれている。
夜叉神峠や御座石鉱泉からなどルートがある中で、今回は青木鉱泉から登るドンドコ沢から地蔵岳へ登っていく。

ドンドコ沢といえば青木鉱泉から急登の続く長いルートで、その中でもいくつもの滝を見ながら登ることができるのが楽しみのひとつ。
一時間と掛からずに見ることのできる南精進ヶ滝から始まり、白糸滝や五色滝など、次々と現れる滝は目安にもなりやすい。
三山のひとつ地蔵岳は山頂部のオベリスクと地蔵群が特徴的で、そこで見られる鳳凰三山の稜線や甲斐駒ヶ岳は美しい。
最高峰の観音岳からは北岳が間近に見え、薬師岳へと至る緩やかな斜面は富士山を楽しめるポイント。

2日間の行程になったこの日は、雲が多く湿度が高めだった。
2日目は雨がパラパラと当たることもあり、絶好の登山日和とはならなかったものの、陽射しを遮られほどよく涼みながら登ることができた。

鳳凰三山の計画

登山口になる青木鉱泉への最寄りの高速道路は韮崎IC。
市街を抜け県道613号線を青木鉱泉へと向かう。
幅員が狭く、小さな落石や未舗装路の悪路が続き、青木鉱泉では広い駐車場に車を停めることができる。

青木鉱泉(7:00)
鳳凰小屋 宿泊
鳳凰小屋 出発
地蔵岳
観音岳
薬師岳
青木鉱泉

  • 【鳳凰三山】登山百景-青木鉱泉に停める

    青木鉱泉に停める

  • 【鳳凰三山】登山百景-ここからドンドコ沢スタート

    ここからドンドコ沢スタート

  • 【鳳凰三山】登山百景-工事中

    工事中

青木鉱泉からドンドコ沢
鳳凰三山へ登る

ドンドコ沢は、標高1,150mの青木鉱泉から約2,400mの鳳凰小屋まで、約1,250mの高低差を登る。
4つの滝を巡りながら登ることができ、傾斜もある急登ルート。

青木鉱泉をスタートしてからしばらくは広いルートを歩く。
横を流れる小武川では護岸工事が行われ、仮設の橋には登山者用のスペースも設けられている。

  • 【鳳凰三山】登山百景-山の中に入っていく

    山の中に入っていく

  • 【鳳凰三山】登山百景-川が流れてる

    川が流れてる

  • 【鳳凰三山】登山百景-大きな石がたくさん

    大きな石がたくさん

ドンドコ沢ひとつ目の滝「南精進ヶ滝」

40分ほど歩くと、いよいよ登山道は狭く急になっていく。
緑に囲まれた斜面を九十九折りにトラバースしながら、川を越え石を登り高く登っていく。
青木鉱泉から南精進ヶ滝の展望台との分岐までは1時間20分。
東洋大学ワンダーフォーゲル部の案内板が立っていた。
さらに5分ほどで滝に到着。
大きな音を立てて流れ落ちる南精進ヶ滝を一望。次の滝へ向かって再スタート。

  • 【鳳凰三山】登山百景-左が滝。右が山。

    左が滝。右が山

  • 【鳳凰三山】登山百景-川が流れてる

    川が流れてる

鳳凰滝を過ぎて白糸滝

鳳凰三山へのルートは石と急斜面が続く。
緑の深いドンドコ沢は見上げても木の葉がいっぱいで、足元にもたくさんの草木が生えている。
25分ほどで鳳凰滝との分岐に到着。鳳凰滝は通らずに、そのまま上を目指して登っていく。
足元には木の根が生え、ところどころ崩落した箇所も見える。
登ってきた急な斜面も、これまで以上に勾配が増したように急な斜面が続く。
転がる石もだんだんと大きな物が目立つようになり、さらに登ること1時間。白糸滝に到着。

  • 【鳳凰三山】登山百景-登りは続く

    登りは続く

  • 【鳳凰三山】登山百景-緑がいっぱい

    緑がいっぱい

  • 【鳳凰三山】登山百景-鳳凰滝は真っ直ぐ

    鳳凰滝は真っ直ぐ

  • 【鳳凰三山】登山百景-木の根がいっぱい

    木の根がいっぱい

  • 【鳳凰三山】登山百景-右側は崩落

    右側は崩落

  • 【鳳凰三山】登山百景-白糸滝についた

    白糸滝についた

南精進ヶ滝に比べると若干落差も低い白糸滝。滝を落ちた水が岩の間を流れる様子が名前の通り白糸を連想する。

五色滝

白糸滝のあたりからガスに囲まれるようになる。ここまでの慣れなのか急登は若干緩んだようで登りやすい斜面に変わった。
白糸滝から40分ほど。ザックを置いて休憩ができるほどの広さのところで、五色滝との分岐にさしかかる。一旦荷物をデポして五色滝へ。落差約50mという大きな滝。

  • 【鳳凰三山】登山百景-次の滝へ登る

    次の滝へ登る

  • 【鳳凰三山】登山百景-ガスってきた

    ガスってきた

  • 【鳳凰三山】登山百景-左が滝。右は山。

    左が滝。右は山

  • 【鳳凰三山】登山百景-五色滝に着いた

    五色滝に着いた

五色滝を過ぎると、足元の土は段々だと砂礫のようなジャリジャリとした感触がところどころに出てくる。登山道も歩きやすく30分もすると木が開けて目の前には地蔵岳の山頂が見える。
斜面も緩くなり足元の大きな石を渡るように進む。鳳凰小屋は木に囲まれた中に建っていた。青木鉱泉からは3時間50分での到着。
鳳凰小屋は2つの棟からできている小さな山小屋で、テント場は石の持ち込みが禁止されている。平らで寝心地の良いテント場で25張りほどが設置可能。

  • 【鳳凰三山】登山百景-さらに登る

    さらに登る

  • 【鳳凰三山】登山百景-少し傾斜が緩くなった

    少し傾斜が緩くなった

  • 【鳳凰三山】登山百景-地蔵岳の山頂が見える

    地蔵岳の山頂が見える

鳳凰三山ひとつめの山頂「地蔵岳」

鳳凰小屋から地蔵岳へは約1時間。山頂直下の小屋からは、天候が良ければ地蔵岳山頂を眺めることもできる。小屋から再び緑の中に入っていくとすぐに急登が始まる。整備された木段を登り、急登を上がって左側には地蔵岳の特徴的な砂地が見えてきた。

  • 【鳳凰三山】登山百景-鳳凰小屋

    鳳凰小屋

  • 【鳳凰三山】登山百景-地蔵岳への坂道

    地蔵岳への坂道

  • 【鳳凰三山】登山百景-木段がある

    木段がある

  • 【鳳凰三山】登山百景-砂地に変わった

    砂地に変わった

  • 【鳳凰三山】登山百景-けっこうな急登

    けっこうな急登

  • 【鳳凰三山】登山百景-振り返れば観音岳

    振り返れば観音岳

地蔵岳山頂へ

鳳凰小屋から樹林帯を抜けるのは20分ほど。
砂地に出ると山頂のオベリスクはすぐそこに見える。
足元の踏ん張りが効かない砂と、急登でなかなか前に足を進めることができない。
振り返れば隣の観音岳。
なかなか上へと進むことのできない砂地の斜面を登ることさらに30分。
ようやくオベリスク直下に到着。

  • 【鳳凰三山】登山百景-急登終了

    急登終了

  • 【鳳凰三山】登山百景-オベリスクはそこ

    オベリスクはそこ

  • 【鳳凰三山】登山百景-地蔵岳山頂

    地蔵岳山頂

  • 【鳳凰三山】登山百景-賽の河原は地蔵だらけ

    賽の河原は地蔵だらけ

  • 【鳳凰三山】登山百景-地蔵とオベリスク

    地蔵とオベリスク

賽の河原と呼ばれるオベリスクの下には地蔵が南側の空を向いて立っていた。

高く立ち上がったオベリスクは、地蔵仏とも呼ばれる大きな尖塔系の岩。
ふたつの岩から構成されているオベリスクは、古くは大日如来として崇拝されたこともあるそうだ。
高さは18mの岩まで這い上がるようにして登っていく。
オベリスクの裏側にはロープが垂らされているので、上まで登ることもできる。

  • 【鳳凰三山】登山百景-オベリスクに登る

    オベリスクに登る

  • 【鳳凰三山】登山百景-途中に地蔵がある

    途中に地蔵がある

  • 【鳳凰三山】登山百景-オベリスクはすぐそこ

    オベリスクはすぐそこ

  • 【鳳凰三山】登山百景-オベリスクの途中から下を見る

    オベリスクの途中から下を見る

  • 【鳳凰三山】登山百景-雲の合間に北岳

    雲の合間に北岳

  • 【鳳凰三山】登山百景-仙丈ヶ岳

    仙丈ヶ岳

夕暮れの時間を迎えた地蔵岳は、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳と南アルプスの高峰を見渡すことができる。
見下ろせば北杜市の街も雲の合間から見ることができた。

暗くなる前に幕営地の鳳凰小屋へ戻ることに。

鳳凰小屋から地蔵岳、鳳凰三山最高峰の観音岳へ

オベリスクから少し離れた賽の河原では、大小様々な地蔵が立ち並ぶ。
年代の古そうなものからまだ新しいものまで様々。
子宝祈願の謂われのある地蔵岳は、地蔵をひとつ持ち帰り、子宝に恵まれたときにはふたつにして返すという話がある。

賽の河原から観音岳へ向かい、ひとつ目のピークになる赤抜沢ノ頭からはさらに近く北岳を眺められた。
深い谷を挟んで高く聳える北岳と、その北側奥には仙丈ヶ岳が広がっている。

  • 【鳳凰三山】登山百景-赤抜沢ノ頭

    赤抜沢ノ頭

  • 【鳳凰三山】登山百景-岩が立ち上がっている

    岩が立ち上がっている

  • 【鳳凰三山】登山百景-こんな花がいっぱい

    こんな花がいっぱい

観音岳

地蔵岳からの鳳凰三山縦走は、富士山と3000m級の高峰を眺めながら稜線を歩いていく。
赤抜沢ノ頭から鳳凰小屋との分岐になる鞍部へ高度を下げていく。
大きな花崗岩と砂地のルートを下って鞍部へ。視界の下に見えていた樹林帯へ戻り、ふたたび徐々に高度を上げていく。
アップダウンの大きなルートは足の疲労も大きく、なかなかに手応えがある。
真っ白なザレ場を登り振り返るとオベリスクが見える。
北岳を眺めながら観音岳を目指す。山頂に近づくにつれて、稜線には巨岩が目立つようになってくる。
山頂付近に立つと、薬師岳とその向こうに富士山を眺めることができた。

  • 【鳳凰三山】登山百景-鳳凰小屋との分岐

    鳳凰小屋との分岐

  • 【鳳凰三山】登山百景-白い斜面を登ってく

    白い斜面を登ってく

  • 【鳳凰三山】登山百景-オベリスクが後ろに見える

    オベリスクが後ろに見える

観音岳山頂

地蔵岳から1時間20分。観音岳の山頂に到着した。
たくさんの岩が固まって作られた山頂。
岩の上に登って360度の眺望を楽しむ。
南アルプスの峰々に加えて、その奥には中央アルプス、富士山や八ヶ岳も。

腰を下ろすには十分なスペースもあるので、景色を楽しむには絶好の場所。
この眺望を見ると足の疲労も忘れる。

  • 【鳳凰三山】登山百景-山頂に着いた

    山頂に着いた

  • 【鳳凰三山】登山百景-地蔵岳と甲斐駒ヶ岳

    地蔵岳と甲斐駒ヶ岳

  • 【鳳凰三山】登山百景-北岳

    北岳

  • 【鳳凰三山】登山百景-薬師岳と富士山

    薬師岳と富士山

  • 【鳳凰三山】登山百景-八ヶ岳は雲の中

    八ヶ岳は雲の中

薬師岳

観音岳から薬師岳へは鞍部も浅く、歩きやすい稜線が続く。
鳳凰三山縦走の醍醐味ともいえる眺めの良い稜線で、白嶺三山や南アルプス深南部へも思いを馳せる。

  • 【鳳凰三山】登山百景-薬師岳へ向かう

    薬師岳へ向かう

  • 【鳳凰三山】登山百景-白嶺三山を眺めながら歩く

    白嶺三山を眺めながら歩く

  • 【鳳凰三山】登山百景-薬師岳の山頂

    薬師岳の山頂

薬師岳山頂

鞍部へ緩やかに下り、山頂へ向かって緩やかに登る。
山頂の標は白嶺三山を見渡すように建てられていた。
観音岳からは25分ほどでの到着だった。
薬師岳は広い砂地の山頂で、ここからが青木鉱泉と夜叉神峠への分岐になっている。

  • 【鳳凰三山】登山百景-山頂に着いた

    山頂に着いた

  • 【鳳凰三山】登山百景-観音岳はアレ

    観音岳はアレ

  • 【鳳凰三山】登山百景-ここから降りる

    ここから降りる

鳳凰三山の下山は中道ルート

薬師岳からの下山は、青木鉱泉へ続く中道ルート。
高低差は1700m近くもあり、長く急な斜面の続くルートになっている。
薬師岳直下は段差の大きな岩を降りる箇所が多い。
樹林帯へ入るのも早いため、稜線のような眺望はすぐに無くなってしまう。
細い木の間を縫うように下山ルートが続く。
約30分ほど下ると御座石という巨岩に到着。
薬師岳への登りに使った場合は1時間半ほど掛かるという。

  • 【鳳凰三山】登山百景-木の間を縫って歩く

    木の間を縫って歩く

  • 【鳳凰三山】登山百景-大きな岩

    大きな岩

  • 【鳳凰三山】登山百景-かなり降りる

    かなり降りる

  • 【鳳凰三山】登山百景-どんどん降りる

    どんどん降りる

  • 【鳳凰三山】登山百景-周りが笹に変わった

    周りが笹に変わった

  • 【鳳凰三山】登山百景-九十九折りでかなり降りる

    九十九折りでかなり降りる

急な下り斜面が延々と続く。
標高2000mを切ると、細い木や苔が繁っていたルートは、背の低い笹が広がるように変わった。
斜面の勾配は変わらず、どんどんと下がっていくこと2時間半。
車が通ることのできる広い道路に到着。
さらに30分ほど車道を歩いて青木鉱泉へ到着した。

  • 【鳳凰三山】登山百景-中道終了

    中道終了

  • 【鳳凰三山】登山百景-車道を青木鉱泉へ

    車道を青木鉱泉へ

  • 【鳳凰三山】登山百景-近道を通る

    近道を通る

下山後に立ち寄った温泉

南アルプス釜無川温泉 むかわの湯

青木鉱泉から30分ほどのところにある温泉です。鳳凰三山からの下山後の温泉は、御座石鉱泉かこの温泉が最寄りです。

お世話になった山小屋

鳳凰小屋

鳳凰三山地蔵岳の直下にある山小屋。山頂のオベリスクまでは約1時間。水も豊富で草花に囲まれた場所にある。

持っていった道具

鳳凰三山周辺の山

同じ時季に登った山

鳳凰三山立ち寄り情報