唐松岳へゴンドラを使って登る
ゴンドラを利用するには、八方尾根スキー場の白樺ゲレンデからゴンドラ「アダム」に乗る。
ゴンドラは季節によって始業時間が違い、また駐車場も季節によって混み具合が変わるので注意。
駐車料金は一日600円。
始業が近くなるとチケットが販売される。
JAFカードかモンベルカードがあると1割引になり、15キロ以上の荷物の場合は別料金が加算される。
ゴンドラの次は2本のリフトに乗る。
リフトに乗る時点で標高の高いところに到達しているため眺めも良い。
足元にはたくさんの花も。
八方山荘からの登山道
八方山荘から唐松岳への登山道が始まる。
白馬三山を眺めながら登ることのできる岩の多いルートと、五竜岳や鹿島槍ヶ岳を眺めながら歩く木道で整備されたルート。
どちらかのルートを上ることができる。
100mあまりで合流するので、どちらを歩いても時間も距離も大きく変わらない。
20分ほどで最初のケルンに到着。
雲が低く天候が悪いので眺望には恵まれなかったものの、すぐ近いところに不帰の険が見える。
八方池を過ぎていく
さらに5分ほど登ったところで2つ目のケルン。
木道は石と土のルートに変わり、整備された遊歩道からだんだんと登山道という雰囲気に変わっていく。
頭上の雲は近くなって眼下の景色は白くぼやけきた。
ケルンをふたつ通り、登山口から30分ほどで八方池に到着。
白馬村を代表する景色のひとつとも言える八方池からの白馬三山はこの日は眺めることができなかった。
どの山も山頂は雲に隠れ、池に映るのは白い空だけ。
八方ケルンを過ぎると背の高い木に囲まれるルートに変わる。
勾配は少しきつくなり、登山道も並んで歩くことのできない幅に変わった。
急になった登山道を折り返しながら登り、斜面をトラバースするルートを過ぎ雲に近づいて行く。
標高の低いところでは晴れ間が出ているようで、見下ろせば白馬から安曇野方面、八ヶ岳まで眺めることができる。
八方池から30分ほど登ったところには雪渓が残って涼しげな雰囲気が漂っていた。
雪渓を過ぎると緑が低くなり森林限界へ。
足元も土から石がゴロゴロと転がるガレ場に変わった。
3つ目のケルンは丸山ケルン。
登山口からは1時間半ほど。
八方池から1時間登ったところにある。
周りには大きな物は何も無くとても眺望が良い。
晴れていれば白馬三山と五竜岳がよく見える場所。
この先には斜面を巻くように続くルートが見える。
丸山ケルンから唐松頂上山荘へ
八方ケルンから続く尾根歩き。
周りには低い草木だけ。
雲が厚くなっていく一方で、白馬三山へと続く山の斜面の険しい山容が近づいてくる。
ガレ場だった足元は砂地に変わりルートも狭い。
左側は下まで切れ落ちた斜面で、右側には落石を防止するためのネットが張られている。
足元に気をつけながら雲の中に入ってしまった登山道を進み、唐松岳直下の山小屋を目指す。
何度か斜面を巻き丸山ケルンから30分足らずで唐松頂上山荘に到着した。
山小屋から右へ進むと唐松岳山頂と、白馬三山へと続く不帰のキレット。
左へは牛首岳の鎖場を経由して五竜岳へ。
唐松岳山頂へ
登山口からは2時間足らずで唐松岳頂上山荘に到着。
ここから10分ほどの山頂へ準備を整えて再出発。
山小屋付近はコマクサが群生しており、保護のためのロープが張ってある。
小屋と唐松岳の間の小さな鞍部は狭く、右側には雪渓の残る斜面。
左側からは風が吹き上げてくる。
唐松岳の山頂に到着した。
登山口の八方山荘から山頂へは2時間ほど。
通常は3時間〜3時間半ほどのルートなのでハイペースで到着した。
天候が悪いため雨と風が強く景色を楽しむことはできないものの、眼下に続く急峻なキレットと、遠く影だけを見せる五竜岳は迫力があった。
五竜岳へと続く牛首の尾根は濡れて険しさを増しているようだった。
唐松岳山頂は広く、混んでいなければ腰を下ろして景色を楽しむことができる。
頂上山荘も近いので、そこでも景色を楽しむことができる。