鎖場のある山と鎖場の登り方
登山といえば、眺めの良い山頂や稜線歩きが魅力的ですが、その他にもスリリングな岩場や鎖場も魅力的です。
「苦労して登る」というのは何も登り坂だけではなく、「難しい」ということも含まれると思います。鎖場には危険というイメージがありますが、それを楽しみに登る山もあり、様々な山に登ろうと考えていると危険を回避する経験や知識を身につけてることも大切になります。
100記事あまりの決して記事数が多くないウェブサイトですが、掲載している中にはこんな鎖場・岩場もありました。
そして「登山百景」内で掲載している鎖場の山といえば、こちらの三山が代表的だと思います。
魅力的な景色、晴れやかな気分になることももちろん山の魅力。その中でも、鎖場でのスリルも惹きつけられるポイントの一つ。
鎖場での緊張感と、絶景を眺めたときの安らぎとのギャップは、登山ルートには欠かせない魅力です。
そんな鎖場のあったルートをまとめてみました。
「鎖場がある=危険」という印象を持たれる方もいると思いますが、だからこそ安全に歩くための知恵や工夫が必要で、安全な手段を覚える必要があると思います。
危ないから避けるのも一つの手段ですが、折角の登山なので危険な場所をできるだけ安全に歩けるように準備をしてもらいたいと思います。
高い段差や斜度が高い鎖場では、登り下りに注意するポイントがあります。
登りでも下りでも、自分の進行方向にすでに鎖に手を掛けている人がいる場合は、そこに連なって進もうとするのはキケンです。
必ず鎖はひとりずつ、連なって鎖を掴まないように注意しましょう。
鎖場でよく見かける状態として、掛けられた鎖に全体重を預けていることがありますが、これは危険です。
両手で鎖を握りしめ、岩壁に対して体を垂直にして登っていく人を見かけますが、基本は三点支持です。
しっかりと地面を掴み、鎖はあくまで補助のつもりで。
足元を確認しながら、片手を突いて、もう片手で鎖を握る。
鎖で体重を支えないように気をつけて下さい。
もし鎖が外れてしまったら・・・手が滑ったら・・・そんなことが起こらないように、体重を分散して支えられるように歩くことが必要です。