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破線ルートまとめ

破線ルートまとめ5選

スリルも良いけど安全第一

登山地図を見ていると、実線で書かれているルートと、破線(点線)で書かれているルートとあることに気が付きます。

実線は遊歩道や登山道が整備された一般ルート、破線は一般的ではないルートになります。
一般的ではないといってもその幅は広く、危険性が高く難易度も高い場合や、廃道のように整備されていない場合など、状況にバラツキがあり一概に状態を想定するのは難しいものです。

今回は、歩いた登山道の中から、破線で示されていたものを5つ選んでみました。

今まで歩いた破線ルート

戸隠西岳

戸隠西岳

戸隠連峰は蟻の塔渡りに代表されるように、険しい岩場のある山です。
北側には2300mあまりの百名山の高妻山が聳え、戸隠山から南方には本院岳や西岳といった破線ルートが続きます。
この西岳へと至る細尾根と岩のルートは、蟻の塔渡りとは比べものにならないほどの高度感と狭い稜線が延々と続きます。

荒倉山

荒倉山

戸隠連峰と谷を挟んで向かい合うように聳える大きな山が荒倉山です。
標高は1415mで麓にはキャンプ場があり、登山道も続いているのですが、戸隠エリアというだけあって細い稜線が続きます。
広い山の総称が荒倉山で、最高点は砂鉢山。
眺望の良い霧見岳からは戸隠連峰を一望できます。

独鈷山

独鈷山 雨首

独鈷山は「信州の妙義山」とも呼ばれる岩峰です。
市街地から近く一般ルートではそういった雰囲気も感じられないのですが、岩峰が立ち並ぶ山だけに一般ルート以外にも様々なルートがあり、そのひとつが竜ノ峰とも呼ばれる雨首へ向かう登山道です。
市街地が一望できるような岩峰の上へと通じるルートで、柔らかな土の急登を登っていきます。
雨首の上だけが景色が開けているので、ほぼ眺望が得られません。
さらに独鈷山の山頂へ向かうにはロープワークが必要です。

万仏山

万仏山

奥信濃の1200mほどの山で、まわりには更に高い山が囲んでいるので、麓からの見上げても分かりづらく、位置を把握しづらい地味な山です。
この山の特徴は麓の集落から石仏が立ち並び、その信仰の跡を追うようにして登山道へと入っていくところです。
そしてお堂から先は崩れやすく狭く高い細尾根を登っていきます。
鎖ではなく柔らかなロープが張られた程度で、バランスを崩しても体を預けることのできない緊張感のある山です。

五郎山

五郎山

秩父の北側にある長野県川上村の岩峰です。
金峰山や甲武信ヶ岳が南側にあり、川上村自体も標高が高いため、とても存在感が薄いのですが、標高2000mを越えます。
町田市自然休暇村から林道を上り、登山道に入ったら落葉松の落ち葉が積もった柔らかい斜面を直登します。
稜線上からは岩の細尾根を登り下りしながら山頂へと向かいます。

破線ルートの難易度はさまざま

一般ルートに比べて、立ち入ることが少ない破線ルートですが、決して気軽に立ち入るような場所ではなく、事前の下調べと十分な準備をして向かいたいところです。
難易度が高そうだからというイメージも、ルートによっても様々で、中には遊歩道のように歩ける場所もあれば、ロープがなければ登ることもできないようなところもあります。
山へ向かうときには安全第一で、自分のレベルに合わせて楽しみたいところです。