【奥穂高岳】日帰り 上高地(重太郎新道)から新穂高へと抜ける(8月)

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奥穂高岳

岳沢 重太郎新道 2018年8月18日

奥穂高岳日帰り登山

北アルプスの最高峰で、日本第3位の高峰でもある穂高岳連峰。
3190mの奥穂高岳を筆頭に、前穂高岳、北穂高岳、西穂高岳、涸沢岳と2500mを越える峰で構成されている。
いずれも険しい岩稜の山で、北穂高岳から涸沢岳への縦走ルートや、ジャンダルムや逆層スラブなどで知られる西穂高岳から奥穂高岳への縦走ルートなど、上級者向けの難コースも存在している。

一般的に奥穂高岳へは1泊から2泊程度の行程で、ルート途中に点在している山小屋へ宿泊しながら山頂へと向かう。
数あるルートの中で比較的短時間で登ることができる重太郎新道から山頂を目指し、奥穂高岳を跨ぐようにして新穂高へと下りるルートを日帰りの行程として計画した。
ゆっくりと向かう奥穂高岳も魅力的で、3000mを越える景色をゆっくりと堪能したい一方で、登ることができるのなら短い時間で行こうとも考えていた。

奥穂高岳への計画

平湯あかんだな駐車場駐車(開場時間:3:30〜19:00)
バスで上高地へ
6:00 河童橋出発(0:00)
7:30 岳沢小屋(2:30)
10:30 紀美子平(4:30)
12:20 奥穂高岳(6:20)
12:50 下山開始(6:20)
13:30 穂高岳山荘(7:00)
17:00 白出沢分岐(10:30)
18:00 新穂高ロープウェイ到着(11:30)
18:35 バス乗車 平湯バスターミナルへ

平湯にある「あかんだな駐車場」は3時半から19時までの開場。
車を停め4時50分のバスで向かう。
約30分で小梨平へと到着。
河童橋から岳沢へ向かい、白出沢から新穂高への下山後に、ロープウェイ駅から濃飛バスで平湯バスターミナルへと戻る予定。

  • 【奥穂高岳】登山百景-あかんだな駐車場でバスを待つ

    あかんだな駐車場でバスを待つ

  • 【奥穂高岳】登山百景-上高地到着

    上高地到着

  • 【奥穂高岳】登山百景-河童橋を渡る

    河童橋を渡る

あかんだな駐車場からバスで上高地へ

まだ日が上がらない朝4時前に、平湯にあるあかんだな駐車場に着いた。
盆近い好天の日ということもあり、陽が昇る前から駐車場には車が多く、すでに始発のバスを待つ列ができていた。
あかんだな駐車場から上高地へのバス運賃は1160円。
始発から2台のバスが出発していた。

みんな朝早い

30分ほどのバスはちょうど空が赤らんでくる時間帯で、山間から朝陽に染まる雲が見える。
大正池付近を通るときには、池から見える穂高岳が染まっているのではないかと期待したが、朝陽が照らす角度が違っているのか暗く影になっているだけだった。

バスターミナルから河童橋へと移動し、白樺荘の横で荷物を整える。
ちょうど梓川越しに穂高岳連峰が眺められる展望台のようになっており、そこで朝の風景を楽しむ人も見られた。

  • 【奥穂高岳】登山百景-梓川越しに穂高岳を見る

    梓川越しに穂高岳を見る

  • 【奥穂高岳】登山百景-ここからスタート

    ここからスタート

上高地から岳沢へ

白樺荘の横で梓川と穂高岳の景色を見たあと、岳沢の登山口へ向かって林道を歩いて行く。
右側に沢の流れる音を聞きながら5分ほど歩くと木道へと変わり、木々の向こうに六百山が朝陽に照らされて見えた。
明神池との分岐を岳沢へと方向を変え、本格的な登山道へと入っていく。

この時間にここを過ぎてく人はみんな早い

厚い木々に囲まれ、大きな石が高い段差を作っている。
急な登り坂と平坦な道を繰り返しながら、岳沢へと近づいていく。
岳沢の登山口から30分ほど歩いたところで、木々が晴れたところから目指す奥穂高岳の山頂が見えた。
ほんの少し歩いて角度を変えると西穂高岳の稜線が見える。
まるで石畳のように、くまなく岩が敷き詰められた登山道で歩きやすい。

  • 【奥穂高岳】登山百景-木道を歩く

    木道を歩く

  • 【奥穂高岳】登山百景-六百山が朝陽に照らされてる

    六百山が朝陽に照らされてる

  • 【奥穂高岳】登山百景-この沢が好き

    この沢が好き

  • 【奥穂高岳】登山百景-分岐を岳沢へ

    分岐を岳沢へ

  • 【奥穂高岳】登山百景-ここから岳沢へ入る

    ここから岳沢へ入る

  • 【奥穂高岳】登山百景-樹林帯の中を歩く

    樹林帯の中を歩く

  • 【奥穂高岳】登山百景-岩が敷かれて歩きやすい

    岩が敷かれて歩きやすい

  • 【奥穂高岳】登山百景-奥穂が見える

    奥穂が見える

  • 【奥穂高岳】登山百景-左には西穂

    左には西穂

風穴を過ぎて5分ほど歩くと岳沢から続く涸れ沢に出た。
河童橋からもよく見えるガレた涸れ沢で、よく知られた景色を形作るひとつ。
西穂高岳から奥穂高岳へと続く稜線がよく見える場所で、大きな石が延々と続く。

登山道に迫り出すように草木が茂り、トンネルのように周りを覆っている。
石段のような大きな石が続く登山道で、振り返るとバスを降りたバスターミナル周辺や河童橋のある小梨平の一帯がよく見える。
その先には乗鞍岳が大きく、存在感があった。

  • 【奥穂高岳】登山百景-風穴を通り過ぎる

    風穴を通り過ぎる

  • 【奥穂高岳】登山百景-枯れた沢を通る

    枯れた沢を通る

  • 【奥穂高岳】登山百景-緑が深い

    緑が深い

  • 【奥穂高岳】登山百景-先に奥穂山頂

    先に奥穂山頂

  • 【奥穂高岳】登山百景-西穂の稜線が左に

    西穂の稜線が左に

  • 【奥穂高岳】登山百景-上高地を振り返る

    上高地を振り返る

  • 【奥穂高岳】登山百景-小屋見峠に着いた

    小屋見峠に着いた

お腹が空いたのでチョットひと息付いてるとガンガン抜かれてく

まだ陽が射さず薄暗い樹林帯の中を岳沢へ。
石の段差を、なかなか近づいてこない岳沢小屋を目安に登っていく。
ようやく岳沢小屋が見える小屋見峠を過ぎ、涸れ沢を渡ると岳沢小屋に到着した。
登山開始から1時間半ほど。
登山道は岳沢小屋のテラスの横に出たため、足を止めて眺めを楽しむ。

岳沢小屋は前穂高岳へと続く重太郎新道の起点で、西穂高岳・奥穂高岳縦走のエスケープルートの終点にもなっている。
エスケープルートは天狗のコルへと続く浮き石の多いガレ場で、一般登山道ではなくバリエーションルートとして印が付けられている。
岳沢から重太郎新道を見上げると、前穂高岳と奥穂高岳を繋ぐ吊り尾根が見える。
雪が解けるのが早かったせいか、万年雪は岳沢の上部に少し残っているだけだった。

  • 【奥穂高岳】登山百景-岳沢小屋がそこに

    岳沢小屋がそこに

  • 【奥穂高岳】登山百景-着いた

    着いた

  • 【奥穂高岳】登山百景-乗鞍岳を見る

    乗鞍岳を見る

  • 【奥穂高岳】登山百景-西穂高岳の方

    西穂高岳の方

  • 【奥穂高岳】登山百景-また渡る

    また渡る

  • 【奥穂高岳】登山百景-吊り尾根を見上げる

    吊り尾根を見上げる

重太郎新道を紀美子平へ

以前にも来たけど懐かしい

岳沢小屋から沢を渡り、テント場を抜けて重太郎新道へと入っていく。
序盤は九十九折りに登る緩斜面で、トリカブトなどの花が多く咲く華やかな登山道が続く。
西穂高岳や、奥穂高岳の眺望が良く、景色や花を見ながら歩いていると、いつの間にか岳沢が下へ遠ざかっていた。
花畑を登って15分ほど、段差の高い岩の登山道へ変わった。
大きく尖った岩を踏みながら、ゆっくりと高度を上げ、見上げていた稜線の景色はみるみると角度を変えていく。

  • 【奥穂高岳】登山百景-テント場を抜ける

    テント場を抜ける

  • 【奥穂高岳】登山百景-岳沢の上は花畑

    岳沢の上は花畑

  • 【奥穂高岳】登山百景-アザミが咲いてる

    アザミが咲いてる

  • 【奥穂高岳】登山百景-この白いのも多い

    この白いのも多い

  • 【奥穂高岳】登山百景-トリカブトもいっぱい

    トリカブトもいっぱい

  • 【奥穂高岳】登山百景-花畑から奥穂を見上げる

    花畑から奥穂を見上げる

  • 【奥穂高岳】登山百景-気が付けば岳沢は下に

    気が付けば岳沢は下に

  • 【奥穂高岳】登山百景-花畑を登り切った

    花畑を登り切った

岳沢から25分ほど経ったところで、岩の間に挟み込まれるような登山道に差し掛かった。
岩の段差に手を突き、頭上の岩の突起に頭を打たないように注意。
ザックを岩に擦りつけながら登り切ると、最初のハシゴが目の前に見えた。
草の茂る高い岩の上、木々に覆われて高度感は無いものの、間違いなく足場の不安な場所。
ハシゴの長さは10mを超えるように見える。

そうそう、こんな場所だった

ヘルメットをかぶりハシゴに取り付く。
重太郎新道は今回で3回目。
初めて登ったときも2度目のときも、ハシゴの手前でヘルメットを整えて気持ちを切り替えた。

その角度と高さから振り返って下を見ることもできず、注意深くハシゴを登り切る。
ハシゴを過ぎてからも岩場が続く。
岩の突起に足を掛け、段差の高いところを踏みながら急登を過ぎていく。
木製の2つ目のハシゴを登り、岩場の登山道を九十九折りに登っていく。

  • 【奥穂高岳】登山百景-岩が多くなった

    岩が多くなった

  • 【奥穂高岳】登山百景-岩の間を登っていく

    岩の間を登っていく

  • 【奥穂高岳】登山百景-最初のハシゴ

    最初のハシゴ

  • 【奥穂高岳】登山百景-ハシゴの後も岩場

    ハシゴの後も岩場

  • 【奥穂高岳】登山百景-ふたつめのハシゴ

    ふたつめのハシゴ

  • 【奥穂高岳】登山百景-朝陽が射してきた

    朝陽が射してきた

すぐ近くに聳える明神岳の岩壁は、朝陽が差し始め、登山道上も徐々に明るく陽が射し始めた。
岳沢から40分ほどでカモシカの立場と呼ばれる岩場に到着。
木々が開け、穂高岳の険しい岩壁が視界に入ってくる。
振り返ると焼岳や霞沢岳、遠く乗鞍岳と御嶽山がすっきりと見える。
岳沢は遥か下で、その角度の急峻ぶりは凄い。

カモシカの立場を過ぎると、ふたつの連続したハシゴに差し掛かる。
ひとつめのハシゴ、ふたつめのハシゴと登るとすぐに鎖場の下がった岩場が続く。
高く見えていた明神岳は、だんだんと山頂が視線の高さに近づいてくるようだった。

  • 【奥穂高岳】登山百景-カモシカの立場に着いた

    カモシカの立場に着いた

  • 【奥穂高岳】登山百景-振り返って下の方を見る

    振り返って下の方を見る

  • 【奥穂高岳】登山百景-ハシゴは続く

    ハシゴは続く

カモシカの立場から20分を経過したあたりで、森林限界に達したようで背の高い木々はなくなった。
岳沢パノラマと書かれた岩場はこれまで以上に眺めが良く、カモシカの立場と同じ景色がさらに鮮明に見えた。
岳沢の右側に見える西穂高岳は鋭く尖り、さらに続く岩の登山道は険しい。
その登山道の先にはたくさんの人が動いているのが見え、その場所が紀美子平のようだった。
紀美子平の右奥に見える尖塔系の岩峰は前穂高岳、奥穂高岳の方向へ視線を戻すと前衛のジャンダルムから山頂を目指す人もハッキリと見えた。

撮る写真が全部同じような景色

鋭い岩がいくつも連なった登山道で、鎖場がところどころに点在する。
明神岳の三つ並んだ岩峰には登山道も見える。
高かった穂高の稜線が徐々に視線の高さに迫ってきた。

  • 【奥穂高岳】登山百景-岩を登っていく

    岩を登っていく

  • 【奥穂高岳】登山百景-岳沢パノラマから見下ろす

    岳沢パノラマから見下ろす

  • 【奥穂高岳】登山百景-奥穂から西穂の稜線

    奥穂から西穂の稜線

岳沢から1時間半ほどで雷鳥広場と書かれた岩場に到着。
薄い板状の岩がいくつも重なった場所で、とても眺望が良い。
登山道は岩尾根のような状態で、覗き込むと崖のように岩壁が下へと落ちている。
乗鞍岳方面を見ると、高山市の方から雲が迫ってきているようで雲海が広がり、御嶽山が雲の上に顔を出していた。

岩場の続く登山道を登り、いったんハシゴを下りて再び登り返す。
紀美子平まで目と鼻の先ともいえる場所まで来たところで、重太郎新道でよく見られるツアー渋滞に突入した。
多人数での鎖場通過のため、下から見上げながら先が空くのを待つ。
渋滞待ちで足を止める時間も多いため、明神岳や霞沢岳などの景色を楽しむ。

  • 【奥穂高岳】登山百景-勾配もキツい

    勾配もキツい

  • 【奥穂高岳】登山百景-前穂高岳も近づいてきた

    前穂高岳も近づいてきた

  • 【奥穂高岳】登山百景-ガレ場の丸太を足がかりに

    ガレ場の丸太を足がかりに

  • 【奥穂高岳】登山百景-明神岳

    明神岳

  • 【奥穂高岳】登山百景-雷鳥広場に着いた

    雷鳥広場に着いた

  • 【奥穂高岳】登山百景-何度も奥穂を見る

    何度も奥穂を見る

  • 【奥穂高岳】登山百景-上高地はあんなに低く

    上高地はあんなに低く

  • 【奥穂高岳】登山百景-紀美子平はもうじき

    紀美子平はもうじき

  • 【奥穂高岳】登山百景-鎖場通過待ち

    鎖場通過待ち

  • 【奥穂高岳】登山百景-明神岳と同じくらいの高さになった

    明神岳と同じくらいの高さになった

高い段差と下向きに傾いた板状の岩が紀美子平への鎖場は続く。
登山を始めてから3時間14分、紀美子平へと到着した。

長い岩の急斜面がひと段落する紀美子平は、たくさんの人でごった返していた。
眺めが良く休憩のポイントでもあるため、座り込んで時間を過ごしている人が多い。
まさかこの標高で足の踏み場も無い状況になるとは思いもしなかった。

  • 【奥穂高岳】登山百景-紀美子平に着いた

    紀美子平に着いた

  • 【奥穂高岳】登山百景-奥穂への眺めが良い

    奥穂への眺めが良い

それにしたって人が多すぎる

  • 【奥穂高岳】登山百景-吊り尾根を一望する

    吊り尾根を一望する

  • 【奥穂高岳】登山百景-矢印に沿って奥穂へ

    矢印に沿って奥穂へ

  • 【奥穂高岳】登山百景-少し紀美子平を離れる

    少し紀美子平を離れる

紀美子平から吊り尾根を通過して奥穂高岳へ

紀美子平は前穂高岳への分岐のため、そこでひと息入れて岩場へと取り付いていく人も多い。
奥穂高岳へと向かうと、そこまでの重太郎新道の混み具合が一変して人が少なくなった。
吊り尾根と呼ばれる岳沢から見上げた稜線で、奥穂高岳山頂まで300mほどの標高差を登る。

  • 【奥穂高岳】登山百景-印は岩の方へ続く

    印は岩の方へ続く

  • 【奥穂高岳】登山百景-高い段差を登る

    高い段差を登る

紀美子平から前穂高岳の斜面をトラバースするように、人ひとり分ほどの登山道を進む。
すぐに手を使って登る急な岩壁に着いた。
先に下りてくる人、進む人を待ってから岩場に取り付く。
浮き石などは無く足元は安定しているものの、斜面は高く真下まで落ちている。
その高度感は足がすくむようで、登ることよりもバランスを取ることに注意が向く。

山頂手前が壁のように高く見える

岩を登ると吊り尾根を一望した。
細く狭い登山道が緩やかに登り、山頂手前で一気に標高を上げて見える。
右手の山側に意識を置きながら、登山道に沿って吊り尾根を過ぎていく。

最低鞍部と書かれた前穂高岳と奥穂高岳の間の最も低い場所を過ぎる。
最も低い場所とはいえ、登山道は登ったまま。
谷側はなんの障害物も無く岳沢が見下ろせる。
上高地が霞沢岳や焼岳に挟まれた平坦な場所に見え、遠くに乗鞍岳が見える。

  • 【奥穂高岳】登山百景-緩く登っていく

    緩く登っていく

  • 【奥穂高岳】登山百景-西穂の尖り具合が際立つ

    西穂の尖り具合が際立つ

  • 【奥穂高岳】登山百景-最低鞍部

    最低鞍部

  • 【奥穂高岳】登山百景-あの岩を回り込む

    あの岩を回り込む

  • 【奥穂高岳】登山百景-上高地を見下ろす

    上高地を見下ろす

  • 【奥穂高岳】登山百景-歩いてきた方を振り返る

    歩いてきた方を振り返る

  • 【奥穂高岳】登山百景-吊り尾根の向こう側が見えた

    吊り尾根の向こう側が見えた

  • 【奥穂高岳】登山百景-稜線から前穂高岳

    稜線から前穂高岳

稜線上に出ると、振り返って見える前穂高岳の岩峰の存在感が大きく、それまで見えていなかった常念岳や蝶ヶ岳が見えた。
奥穂高岳の方向は、さらに狭く険しい急坂が続いて見える。
涸沢カールが見える地点まで来ると雪の残るカールの様子と、その先に常念山脈が取り囲むように聳えているのが見えた。
西穂高岳の連続する岩峰や、焼岳とその先に見える雲海と、どこを見ても楽しめる景色が広がり、ゆっくりとした気持ちで楽しむことができた。

数年前に岳沢から吊り尾根を見上げた記憶と、実際に吊り尾根にきたときの気持ちを思い出す。
穂高岳連峰は思い入れのある山だけに、そのときの思いも蘇るようで、見覚えるのあるひとつひとつの段差が懐かしい。

とにかくあちこち懐かしい

上から向かってくる人との登山道を譲り合い、徐々に山頂へと近づく。
紀美子平から1時間ほど経つと、岩の影から槍ヶ岳が見えた。
その手前に北穂高岳、涸沢カールを見下ろし、北側にある山々が一望できるようだった。
急な鎖場を登り高い段差を越えると、ようやく吊り尾根が終わり、南陵の頭に到着した。

  • 【奥穂高岳】登山百景-細く険しい

    細く険しい

  • 【奥穂高岳】登山百景-涸沢カールが下に

    涸沢カールが下に

  • 【奥穂高岳】登山百景-前穂高岳からの稜線上

    前穂高岳からの稜線上

  • 【奥穂高岳】登山百景-一気に登る

    一気に登る

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂はあの向こう

    山頂はあの向こう

  • 【奥穂高岳】登山百景-西穂の向こうに雲海

    西穂の向こうに雲海

  • 【奥穂高岳】登山百景-階段のように登っていく

    階段のように登っていく

  • 【奥穂高岳】登山百景-岳沢の真上にいる

    岳沢の真上にいる

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂へ向かって登る

    山頂へ向かって登る

  • 【奥穂高岳】登山百景-前穂高岳も遠のいた

    前穂高岳も遠のいた

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂への鎖場

    山頂への鎖場

  • 【奥穂高岳】登山百景-あれを登ると山頂が見える

    あれを登ると山頂が見える

  • 【奥穂高岳】登山百景-意外と草がある

    意外と草がある

  • 【奥穂高岳】登山百景-前穂の奥には富士山も見える

    前穂の奥には富士山も見える

  • 【奥穂高岳】登山百景-槍ヶ岳が見えた

    槍ヶ岳が見えた

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂らしきところに人が

    山頂らしきところに人が

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂がそこに

    山頂がそこに

  • 【奥穂高岳】登山百景-登り切ったところは南陵の頭

    登り切ったところは南陵の頭

南陵の頭は山頂の目と鼻の先。
すぐそこに奥穂高岳山頂があり、周囲を見回すことができる。
西穂高岳からの縦走路と、そのルート上にあるジャンダルム。

山頂部にはたくさんの人が集まり、紀美子平ほどではないものの、ごった返しているように見えた。

  • 【奥穂高岳】登山百景-人がたくさんいる・・・

    人がたくさんいる・・・

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂着いた

    山頂着いた

こんなに人がいるのか・・・

奥穂高岳山頂

登山開始から4時間22分での奥穂高岳到着。
思っていた以上の人に驚きながら、山頂へと辿り着いた。
山頂には穂高神社嶺社が建ち、それをバックに記念写真を撮る人が次々と順番待ちをしている。

周りを見渡すと、奥穂高岳から北側に稜線を繋いで涸沢岳、北穂高岳。
その先に槍ヶ岳の尖った山頂部、北アルプス深部の山並が続き、遠く白馬岳まで見え、まるで北アルプスの全ての山が一望できるようだった。
南側には西穂高岳、ジャンダルムの上に代わる代わる登る人が見え、そこからの細い岩稜を渡ってくる人も多かった。
ジャンダルムの右側には笠ヶ岳、多めの雲の上に見える独特の稜線が美しかった。

登ってきた吊り尾根を振り返ると、前穂高岳からの岩稜が真っ黒に見え、前穂高岳の左側には常念岳が大きく裾野を広げていた。

乾いた風が気持ち良く、しばらく山頂で時間を過ごしながら景色を楽しんだ。

山頂は気持ちが良いけどやることが無い

  • 【奥穂高岳】登山百景-穂高神社嶺宮

    穂高神社嶺宮

  • 【奥穂高岳】登山百景-山頂からの槍ヶ岳

    山頂からの槍ヶ岳

  • 【奥穂高岳】登山百景-歩いてきた方

    歩いてきた方

  • 【奥穂高岳】登山百景-笠ヶ岳の方は雲が多め

    笠ヶ岳の方は雲が多め

  • 【奥穂高岳】登山百景-ジャンダルムにも人が見える

    ジャンダルムにも人が見える

  • 【奥穂高岳】登山百景-上高地は遥か下に

    上高地は遥か下に

奥穂高岳からの下山

上高地から岳沢、重太郎新道を登り、下山は白出乗越から新穂高へ。
山頂から西側へ向かって下山を始める。

山頂から下りるとはいえ、穂高岳山荘のある白出乗越へ向かって岩場は続く。
穂高岳山荘の真っ赤な屋根が見えると、乗越の深さが感じられた。
足元に注意をしながらガレ場を下りていくと、あっという間に槍ヶ岳が涸沢岳の影に隠れた。
穂高岳山荘の建物が見えるようになってくるほど、下りのルートは険しくなり、鎖場とハシゴの続く緊張感の高い登山道になった。
登ってくる人と狭いスペースを譲り合いながらゆっくりと下りる。
山頂から25分ほど下り、穂高岳山荘に到着した。

  • 【奥穂高岳】登山百景-白出沢へ下山

    白出沢へ下山

  • 【奥穂高岳】登山百景-前にもコレを見た

    前にもコレを見た

  • 【奥穂高岳】登山百景-穂高岳山荘の屋根が見えた

    穂高岳山荘の屋根が見えた

  • 【奥穂高岳】登山百景-けっこう真下

    けっこう真下

この下りは苦手

  • 【奥穂高岳】登山百景-鎖とハシゴを下りる

    鎖とハシゴを下りる

  • 【奥穂高岳】登山百景-穂高岳山荘に到着

    穂高岳山荘に到着

  • 【奥穂高岳】登山百景-涸沢カールと常念岳

    涸沢カールと常念岳

穂高岳山荘

穂高岳山荘ではたくさんの人が腰を下ろしていた。
時間帯が昼近かったこともあり、穂高岳山荘の中も休憩の人が連なっていた。
たくさんの人に混じって穂高岳山荘で昼食をとり、建物の前のテラスで景色を楽しむ。
下りてきたばかりの山頂への取り付きを見ると、ハシゴや鎖場を登る人が切れないほど。
眼下の涸沢カールにもテントが見え、たくさんの人がいる様子だった。

どこにでも人がいる感じ

  • 【奥穂高岳】登山百景-カレーを戴く

    カレーを戴く

  • 【奥穂高岳】登山百景-山荘前から穂高岳方向

    山荘前から穂高岳方向

  • 【奥穂高岳】登山百景-下山はトイレの方へ行く

    下山はトイレの方へ行く

白出沢

新穂高への下山は白出沢を下りる。
穂高岳山荘の裏側へ周り、長い長いガレ場を下りていく。
岩壁に囲まれた深い谷の登山道で、大きな石が延々と続く。
深く続く石のガレ場は終わりが見えず、浮き石も多いために下りるのにも気を遣う。
ペンキの印は場所によっては分かりづらいところもあり、中盤あたりでは気が付かないうちに登山道を外れてしまっていることもあった。

  • 【奥穂高岳】登山百景-ずっと下まで続く

    ずっと下まで続く

  • 【奥穂高岳】登山百景-穂高岳山荘裏から下りる

    穂高岳山荘裏から下りる

  • 【奥穂高岳】登山百景-途中から見上げると建物が小さい

    途中から見上げると建物が小さい

  • 【奥穂高岳】登山百景-ようやくガレ場が終わり

    ようやくガレ場が終わり

下りはペンキが見えづらいし難しい

荷継沢の標が建つガレ場の終わりまで約1時間。
延々と下りたガレ場から穂高岳山荘を見上げると、すでに雲に覆われていてよく見る穂高岳らしい景色は見えなくなっていた。
荷継沢からは樹林帯の急な下り坂が続く。
丸太のハシゴや高い段差が多く、何度も折り返しながらの登山道。
荷継沢から15分ほどのところで鎖場を下り鉱石沢を渡渉する。
高い岩壁の真下にひとり分ほどの幅の登山道が続く。
大きく崩れた山肌と、岩の間を流れる沢、高く迫る岩壁の迫力がある場所で、ところによっては落石が多いと注意書きも見られた。

  • 【奥穂高岳】登山百景-わりと急な下り坂

    わりと急な下り坂

  • 【奥穂高岳】登山百景-沢を渡る

    沢を渡る

なかなか大変だ

  • 【奥穂高岳】登山百景-狭い下りが続く

    狭い下りが続く

  • 【奥穂高岳】登山百景-高い岩壁に囲まれる

    高い岩壁に囲まれる

  • 【奥穂高岳】登山百景-右は壁で左は崖

    右は壁で左は崖

岩壁の真下を歩くような登山道が続く。
右側に鎖が張られ、左側には崖が切れ落ちている。
岩壁を渡るような狭い登山道は5分ほど。

この登山道の名物のようなハシゴを下りる。
重太郎橋と呼ばれる橋から沢の反対側へと渡ると、岩壁の下を歩く登山道から樹林帯へと変わった。

重太郎橋を渡ってからは勾配も緩く、歩きやすい登山道が続く。
右側に流れる白出沢を見下ろし音を聞きながら登山道を下る。
特に眺望も無く緑に囲まれた中を延々と下り、30分ほどで白出沢の林道に到着した。

滝も見えたし岩壁は迫力あるし写真を撮るのなら良いのかも

  • 【奥穂高岳】登山百景-ハシゴを下りる

    ハシゴを下りる

  • 【奥穂高岳】登山百景-ハシゴを振り返る

    ハシゴを振り返る

  • 【奥穂高岳】登山百景-重太郎橋を渡る

    重太郎橋を渡る

  • 【奥穂高岳】登山百景-橋を渡ってからは穏やか

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  • 【奥穂高岳】登山百景-ずっと樹林帯を下る

    ずっと樹林帯を下る

林道を新穂高へ

林道は新穂高から槍ヶ岳へと向かうルートになっている。
白出沢で穂高岳への分岐があり、ここから登山道と車道と分かれいる。
舗装はされていないものの車が通れるほどの林道は歩きやすく、なだらかに下っていく。
20分ほどで穂高平山荘を過ぎ、そこから近道へと入って再び林道へ出る。
この近道は林道に比べて距離は縮められるものの、歩きやすさを考えると決して負荷を軽減できるわけではないため、林道をそのまま下りるのも良い。

林道を下ること50分ほどで新穂高へ到着。
ロープウェイのある新穂高温泉駅に出た。

  • 【奥穂高岳】登山百景-白出沢の分岐に着いた

    白出沢の分岐に着いた

  • 【奥穂高岳】登山百景-左が奥穂高、右が新穂高

    左が奥穂高、右が新穂高

  • 【奥穂高岳】登山百景-穂高平山荘を過ぎる

    穂高平山荘を過ぎる

  • 【奥穂高岳】登山百景-ここから近道へ

    ここから近道へ

林道が長かった・・・

平湯へ戻る

新穂高から車の停めてある平湯へは濃飛バスで戻る。
ロープウェイ駅から30分ほどバスに乗って890円ほど。
平湯バスターミナルで下車し、そこからあかんだな駐車場へは15分ほど歩く。
バスやタクシーでも戻ることができるので、時間が合えば便利に戻ることができる。

  • 【奥穂高岳】登山百景-近道は歩きづらい

    近道は歩きづらい

  • 【奥穂高岳】登山百景-新穂高に到着

    新穂高に到着

バスターミナルからもできるだけ交通機関を使いたい

下山後に立ち寄った温泉

平湯温泉 ひらゆの森

上高地や高山周辺での日帰り温泉といえば、まっ先にここを思い浮かべてしまうほど定番にしています。駐車場も停めやすいですし温泉も快適です。

お世話になった山小屋

穂高岳山荘

広くキレイな設備が整っている印象です。建物の前から見下ろす涸沢カールや、白出沢越しに見る夕陽など、美しい景色がたくさん楽しめました。

持っていった道具

奥穂高岳 岳沢 登山レビュー

この日のコースタイム

  1. 河童橋
  2. 岳沢登山口(0:10)
  3. 岳沢小屋(1:31)
  4. カモシカの立場(2:14)
  5. 雷鳥広場(2:59)
  6. 紀美子平(3:14)
  7. 奥穂高岳 山頂(4:22)
  8. 奥穂高岳山荘(4:48)
  9. 荷継沢(5:52)
  10. 鉱石沢(6:07)
  11. 重太郎橋(6:24)
  12. 白出沢分岐(6:57)
  13. 新穂高(7:49)
最高標高
3190m
登山口標高
1512m
距離
15.77km
登り
重太郎新道
下り
白出沢
行動時間
登り4:22・下り3:27・合計7:49
累積標高
1680m
2036m
平均斜度
13.26度
歩行速度
2.02km/h
時季
2018年8月
天気
晴れ

穂高岳は登山を始めたころから思い入れがある山で、できれば1年に1度は穂高岳連峰のどこかを訪れたいと思っています。
4つの峰がある中で、最も高い奥穂高岳は象徴的で、どこに登るかと考えたらやはり真っ先に連想をするのですが、上高地から登る周回ルートではなく、上高地から新穂高へと越える行程を組もうと考えていました。
平湯の駐車場を起点にすれば、バスで上高地へ行き、下山後もバスで平湯へ戻ることができるため、1年前の西穂独標から思い描いていたこともありました。

上高地から岳沢への樹林帯は、序盤で早朝ということもあり体も足腰も慣らしながら歩きました。
岳沢からの重太郎新道は、相変わらずのハシゴと鎖、渋滞で「穂高岳」といえばという雰囲気がアリアリとしていました。
数年前にも登っている重太郎新道は懐かしさもあり、また日帰りという行程でも先のことが分かっているため、安心感や体力の配分もしやすかったです。

日帰りルートとして知られる白出沢を下山ルートに選びましたが、こちらの浮き石や急勾配はとても大変で、どちらかといえば登りに使いたいと思いました。
ただ滝や迫力のある岩壁が見られるので、こういった穂高岳の姿を見るのも楽しめそうなルートでした。

穂高岳周辺の山

同じ時季に登った山

穂高岳立ち寄り情報