雪の佐渡山を大橋登山口からのピストン
登山口は、黒姫山と同じ戸隠の大橋水門。
長野市街から戸隠へ向かって県道506号線を登る。
戸隠神社や宿坊が並ぶ中を過ぎて、戸隠キャンプ場を過ぎると大橋登山口が見える。
左側に10台ほどが停められるスペースがある。
今回は積雪のある冬山ということでスノーシューを装備。
駐車場から雪の登山道が続くので、早々に履く準備をする。
駐車場からすぐの登山道は、右側には黒姫山、左側には高妻山へと続く五地蔵山が見える。
落葉松が脇に立ち並ぶなだらかな登山道は気持ちが良い。
道幅も広く、歩いた跡も多くみられるため、雪が締まっていて歩きやすい。
迷う佐渡山と黒姫山の分岐点
駐車場から30分ほど。
黒姫山との分岐点に到着した。
右でも左でもどちらに進んでも佐渡山には到着できる。
とはいっても、登りやすいのは左側のルート。
右側は主にスキーでの下りに使われるようだ。
この辺りまでくるとスキーで滑った跡もたくさんあり、正しいルートの判断にも困る。
前回、迷った場所でちょっと不安。
分岐から左側のルートは、だんだんと狭くなりながらの林道が続く。
20分ほどでいよいよ急な坂道に入った。
それまで一直線だったスキーの跡は、この辺りからあちこちと歩き回った跡に変わるので、一番、歩きやすそうな跡をたどって登る。
スノーシューで足が埋まりづらいとはいってもやはり雪道は大変で、すぐに息が上がるので頻繁に足を停めながら登っていく。
スノーシューを装着しての急な坂道
急な坂道がひと段落して、右を見ると黒姫へと続く尾根が見えた。
そして先にはもっと急な坂道が見える。
スキーで歩いたあともシッカリ付いている。
前には学生らしきスキーを履いた一団がいた。
彼らはスノーシューは履いたことが無いそうで、今日で3テントだと言っていた。
スキーでの登り坂には苦労しているようだったが、その体力は凄い。
とっても苦労したこの坂道を登り切ると前には大きな山が見える。
あの大きな山は高妻山か!?
この先のルートになっているはずの尾根を目指して、踏み跡のない斜面のラッセルを開始。
足跡が消えているので、確かなルートでは無いのだろうけれど、この先に目指す尾根がある。
案の定、少し登ると林の先が明るくなって尾根に出た。
雪庇の育った稜線歩き
目の前には大きな黒姫山。
尾根ルートが続く山頂への道を見渡すと、5mほどに育った雪庇が続いていた。
すっかり雪が積もっているので、尾根もラッセル。
風が強いから雪が締まっているだろうと期待していたのだけれど、実際はそんなことも無くスネまで埋まる。
雪庇に近づかないように林の方へ寄って山頂を目指す。すぐそこに見える山頂も、ラッセルではなかなか近づかず。
尾根に出てから40分、ようやく山頂に到着した。
駐車場からココまで2時間40分。
佐渡山からの眺望
すぐ近くのようで険しさが伝わってくる高妻山。
その先にある乙妻山までも見える。
北に見える妙高山をこの角度で見たのは初めて。野尻湖から見えていた台形ではなく険しさが際立った。
近くには黒姫と飯縄、その向こうに浅間山が見え、北八ヶ岳と富士山がうっすらと見えた。
手や耳が冷たい冷たい
遮るものの無い山頂は風が吹き、耳や手先は冷たかった。
新雪の中に飛び込むように下り、登りの半分ほどの時間で下山することができた。