冬季だけの山頂へ

佐渡山冬季

1828m

大橋登山口 2013年2月12日

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佐渡山は山スキーのメッカと呼ばれる山。
登山道が無いために夏はほとんど登る人はおらず、冬になり雪が積もるとスキーを履いた登山者が多く見られる。

尾根に出てからの長く続く雪庇と、大きく存在感を示す高妻山。
名山ばかりが周辺に聳える景色は、登りながら眺めるには贅沢なもの。
晴れた日に青空とのコントラストを楽しみたい。

数日前、快晴の霧氷の中で道に迷い、途中で引き返していた。
その後は雪の天気が続き、ようやく晴れる予報が出ていた。
晴れていた登山口の様子から、山頂を目指すにつれて空は白く灰色へと変わっていく。
雪の予報ではなかったものの、みるみるうちに曇っていく空には不安を覚える。
山頂付近では風が冷たく、止まっていると体温を奪われていくようだった。

歩いたコース

登り
大橋
下り
大橋
最高標高
1828m
登山口標高
1145m
距離
9.31km
累積標高
689m
688m
平均斜度
8.4度
時季
2013年2月
天気
曇り
日程
日帰り
歩いた時間
登り2:40/下り1:20/合計4:00
平均した歩行速度
2.32km/h

この日のペース

  1. 大橋登山口
  2. 黒姫山分岐(0:29)
  3. 佐渡山山頂(2:40)
  4. 黒姫山分岐
  5. 大橋登山口(4:00)

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重複 山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山
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雪のある時季しか登れない山なので、登山道はもちろん雪がいっぱいなのですが、それだけに体力の消耗も激しいルートでした。その代わりに、どこでも歩き放題的なルートでもあります。山スキーを楽しむところだけあって、あちこち滑った跡だらけ。
途中、黒姫山との分岐に注意。右にも左にも滑った跡があるので間違いやすいです。

持って行った水の量

雪の佐渡山を大橋登山口からのピストン

登山口は、黒姫山と同じ戸隠の大橋水門。
長野市街から戸隠へ向かって県道506号線を登る。
戸隠神社や宿坊が並ぶ中を過ぎて、戸隠キャンプ場を過ぎると大橋登山口が見える。
左側に10台ほどが停められるスペースがある。

今回は積雪のある冬山ということでスノーシューを装備。
駐車場から雪の登山道が続くので、早々に履く準備をする。

駐車場からすぐの登山道は、右側には黒姫山、左側には高妻山へと続く五地蔵山が見える。
落葉松が脇に立ち並ぶなだらかな登山道は気持ちが良い。
道幅も広く、歩いた跡も多くみられるため、雪が締まっていて歩きやすい。

迷う佐渡山と黒姫山の分岐点

駐車場から30分ほど。
黒姫山との分岐点に到着した。
右でも左でもどちらに進んでも佐渡山には到着できる。
とはいっても、登りやすいのは左側のルート。
右側は主にスキーでの下りに使われるようだ。
この辺りまでくるとスキーで滑った跡もたくさんあり、正しいルートの判断にも困る。

佐渡山登山

前回、迷った場所でちょっと不安。

分岐から左側のルートは、だんだんと狭くなりながらの林道が続く。
20分ほどでいよいよ急な坂道に入った。
それまで一直線だったスキーの跡は、この辺りからあちこちと歩き回った跡に変わるので、一番、歩きやすそうな跡をたどって登る。
スノーシューで足が埋まりづらいとはいってもやはり雪道は大変で、すぐに息が上がるので頻繁に足を停めながら登っていく。

スノーシューを装着しての急な坂道

急な坂道がひと段落して、右を見ると黒姫へと続く尾根が見えた。
そして先にはもっと急な坂道が見える。
スキーで歩いたあともシッカリ付いている。

前には学生らしきスキーを履いた一団がいた。
彼らはスノーシューは履いたことが無いそうで、今日で3テントだと言っていた。
スキーでの登り坂には苦労しているようだったが、その体力は凄い。

とっても苦労したこの坂道を登り切ると前には大きな山が見える。

佐渡山登山

あの大きな山は高妻山か!?

この先のルートになっているはずの尾根を目指して、踏み跡のない斜面のラッセルを開始。
足跡が消えているので、確かなルートでは無いのだろうけれど、この先に目指す尾根がある。
案の定、少し登ると林の先が明るくなって尾根に出た。

雪庇の育った稜線歩き

目の前には大きな黒姫山。
尾根ルートが続く山頂への道を見渡すと、5mほどに育った雪庇が続いていた。
すっかり雪が積もっているので、尾根もラッセル。
風が強いから雪が締まっているだろうと期待していたのだけれど、実際はそんなことも無くスネまで埋まる。

雪庇に近づかないように林の方へ寄って山頂を目指す。すぐそこに見える山頂も、ラッセルではなかなか近づかず。
尾根に出てから40分、ようやく山頂に到着した。
駐車場からココまで2時間40分。

佐渡山からの眺望

すぐ近くのようで険しさが伝わってくる高妻山。
その先にある乙妻山までも見える。
北に見える妙高山をこの角度で見たのは初めて。野尻湖から見えていた台形ではなく険しさが際立った。
近くには黒姫と飯縄、その向こうに浅間山が見え、北八ヶ岳と富士山がうっすらと見えた。

佐渡山登山

手や耳が冷たい冷たい

遮るものの無い山頂は風が吹き、耳や手先は冷たかった。
新雪の中に飛び込むように下り、登りの半分ほどの時間で下山することができた。

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使った登山道具

下山後に立ち寄った温泉

アゼィリア飯綱

飯縄高原台座法師池近くにある公共の宿。日帰り入浴の他に宿泊もできる。大浴場にサウナ、湯上がりには休憩所がある。
浴室は、夏なら飯綱の鮮やかな緑を眺めながら、冬は雪景色を眺めながら入浴ができる。

登山口から少し離れているので、どちらかといえばキャンプや行楽客向けの温泉です。
宿泊ができるので、戸隠山や高妻山などへの登山に使えると思います。

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