雪の飯縄山を一の鳥居から南登山道へ
飯縄山への登山口は戸隠バードライン沿いの長野カントリークラブの向かい側に駐車場がある。
長野市街から車で30分ほど。
善光寺の北側から狭く急カーブが連続する登り坂を進み、バードラインから大座法師池を戸隠方面へと向かう。
朝7時40分ごろ
トレースがついて登りやすい南登山道からスタートした。
南登山道の駐車場は飯綱カントリークラブの向かい側。
登山口の脇にも2・3台の車が停められるスペースがあるが、積雪でスペースが限られていることもあり、広い駐車場の方が安心して停めておける。
天気予報通り、とっても良い天気
駐車場から10〜15分
駐車場から凍った車道を歩いて10〜15分、鳥居の建つ登山口に到着。
ここから雪の登山道が始まる。
登山者の多い山だけに足元は踏まれているのでよく固まって歩きやすい。
とはいえ、温まってくると雪がしゃりしゃりと崩れやすくなるのでアイゼン装備が良い。
登山道から20mほどで一の鳥居を潜る。
もともとはもっと上に一の鳥居があったそうだ。
冬は雪の下になってしまっているため、その跡も石仏も見えない。
積雪量の想像が付かなかったため、いちおう持ってきたスノーシューを手元でブラブラとさせていく。
雪は締まっているため埋まることもなく、スノーシューの必要が無いことが分かり、途中でザックに括り付けストックに持ち替えて登る。
雪のある時季だけの急登
1時間
歩き始めて1時間ほど。
ロープの張られた急登に着き、登山靴の爪先を雪に突き刺して登る。
気温が上がってきたせいか、場所によっては爪先を挿しても崩れてしまい思ったように登ることができない。
ザックに括り付けたスノーシューを取り出し、滑り止めにして登っていく。
約150mほどだというこの坂が、飯縄山南登山道の最大の難所。
すれ違う人から話を聞くと、夏はこの坂が無いという。
冬だけの急登のためにロープが張ってあるようだ。
苦労しながら急な坂を登り切ると、すぐ目の前に南峰が見えた。
いつの間にか左側に見えていた瑪瑙山よりも高く登っていることに気が付き、スキー場のアナウンスも聞こえなくなっていた。
ここから上は木々が減って眺めも良くなる。
後ろには北アルプスが一望でき、天気が良ければ長野市街もよく見える。さらに戸隠連峰や高妻山や妙高山、火打山など近隣の名山への眺望も良い。
この辺で擦れ違った人に、スノーシューは邪魔でしょと笑われる始末
登山道から眺める長野市街はガスに覆われて、ほとんど何も見ることができない。
反対側にある戸隠連峰は、高妻山までもが綺麗に見え、その奥に並ぶ北アルプスもよく見える。
まるで戸隠と繋がったように見える北アルプスは新鮮だった。
飯縄山の2つの峰
登山口から2時間
登山口から2時間ほどで南峰に到着した。
南峰はなだらかな丘のようになっていてとくに何もないけれど、とても眺めが良いので立ち止まって周囲を見渡す。
高妻山の険しさを見るにはこちらの方が良いのだろうと思う。
頂上の北峰はゆるい鞍部の先。
快晴の予報だった空模様は雲が多く、高妻山は見え隠れを繰り返し、北に見えるはずの妙高山は山頂も見えない。
頂上では標が埋まり、風に煽られた雪が盛り上がって、さらに頂上を高くしていた。
木の葉も無いので、さらに眺めが良い。
この日は快晴の天気なのだけれど雲が多く、くわえて天気の良さからか霞がかっていたので、絶好の眺めとはいかなかった。とはいっても眺望が良いことは伺える。
登山口から約2時間半
しゃりしゃりとした雪だった登山道は、ここまで来るとさすがにサラサラで、風と冷たさで締まった雪の上を歩くことができた。
登りまでに掛かった時間は約2時間半。
下りはその半分ほどの時間。
頂上を経由して霊泉寺までというルートを選ぶ登山者もいるようだ。