冬季だけの眺望を楽しむ山

佐渡山

1828m

大橋登山口 2014年1月24日

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佐渡山は山スキーのメッカと呼ばれる山。
登山道が無いため、夏はほとんど登る人はいない代わりに冬はスキーを履いた登山者が多く訪れる。
メインの登山口は黒姫山と同じ大橋水門。
冬は天候に恵まれる日も限られているので、天気予報で良い予報が出ているときなどは朝早くから駐車場も混み合う。

歩いたコース

登り
大橋
下り
大橋
最高標高
1828m
登山口標高
1145m
距離
9.01km
累積標高
683m
693m
平均斜度
8.7度
時季
2014年1月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り3:26/下り1:59/合計5:27
平均した歩行速度
1.68km/h

この日のペース

  1. 大橋登山口
  2. 黒姫山分岐
  3. 佐渡山(3:26)
  4. 黒姫山分岐
  5. 大橋登山口(5:27)

歩いたコース

雪のある時季しか登れない山なので、登山道はもちろん雪がいっぱいなのですが、それだけに体力の消耗も激しいルートでした。
雪が多いので、新雪やトレースの後などなど、どこでも歩き放題なルートでもあります。山スキーを楽しむところだけあり、滑った跡が多く見られます。
途中、黒姫山との分岐に注意。右にも左にも滑った跡があるので間違いやすいです。

持って行った水の量

  • 水2l
  • 水900ml

雪の佐渡山を大橋登山口から

5台ほどが停まれそうな駐車場に車を停めて佐渡山へスタート。深い積雪のある山なので、スノーシューを準備。駐車場から雪の登山道が続く。

登山道に入ってから、すぐ右に黒姫山、左には高妻山へと続く五地蔵山が見える。
落葉松が脇に立ち並ぶなだらかな登山道は気持ちが良い。

ちょうど朝焼けの時間と重なったため、山に映るモルゲンロートのピンク色がきれい。
道幅も広いので、晴れた日が続いていれば歩いた跡も多く雪が締まっていて歩きやすいが、今回は雪が降り続いた後なのでサラサラとして足元は滑りやすい。

迷いやすい佐渡山と黒姫山の分岐点

駐車場から40分ほど。緩やかな登りを歩くと黒姫山との分岐点に到着した。
左右のどちらに進んでも佐渡山の山頂へは到達できる。
積雪期らしくルートが定まっているような定まっていないような山で、3本ほどの尾根があり、その中でも分かりやすく登りやすいのは左側のルートか中央のルート。
右側は主にスキーでの下りに使われるようだ。
スキーで滑った跡もたくさんあり、正しいルートの判断にも迷う。

佐渡山と黒姫山の分岐から左側のルートは、だんだんと狭くなりながらの林道が続く。
この日は先を歩く人がいなかったようで、膝下ほどの新雪を踏みしめて進んでいく。
小動物の足跡が先を行くようにピョコピョコと付いているのが、トレースのようで楽しい。
20分ほどでいよいよ急な坂道に入った。

以前に歩いた足跡の窪みなのか、積雪や落雪で自然にできたものなのか、斜面にはいくつものスジが見られた。
ひとまず上へ向かって登ることで目的の尾根に出るのだけれど、滑らずに安定して登ることのできるルートを見極めながら進む。
スノーシューで足が埋まりづらいとはいえ、やはり深い雪道は大変で、すぐに息が上がるので頻繁に足を停めながらペースに気をつけて進む。

佐渡山へ尾根の斜面を登っていく

急な斜面がひと段落すると右に黒姫山が大きく見える。
そして先にはさらに急な斜面が続く。雪が深いと足を取られやすいので、尾根から外れないように蛇行をしながら登る。
前方にはだんだんと木の間から青空が見え始め、目指す佐渡山の尾根が近く見える。
ある程度、登ったところで斜面はいったん緩み、さらに急な斜面に突入する。
1時間ほどの時間を掛けて中盤の難所の急斜面を登ると、左側には高妻山が見え始めた。

高妻山の方へ方向を変え、鞍部にさしかかったところで右側の斜面を登る。
徐々に高度が上がって行くに従って、高妻山の山容が木の間からよく見えるようになっていく。
さきほどの急斜面の疲労がピークになってくる。
20分ほど雪をかき分けて登っていくと、ようやく佐渡山の山頂を見ることができた。

佐渡山の山頂へ。雪庇の育った稜線歩き

目の前には大きな黒姫山。尾根ルートが続く山頂への道を見渡すと、5mほどに育った雪庇が続いている。
先端部分は踏み抜いて滑落する恐れがあるので、木に囲まれた方を選んで登る。

尾根ではシュカブラの模様が印象的で、動物の足跡もあちらこちらに見られた。
尾根に出てから40分、ようやく山頂に到着。
登山口から佐渡山山頂までは3時間20分だった。

佐渡山からの眺望

すぐ近くに聳える高妻山は真っ白な斜面から、その険しさが伝わってくる。
その先にある乙妻山まで繋がる尾根が大きく迫力があった。
北に見える妙高山と、その先にはうっすらながらも日本海らしき色。
近くには黒姫山と飯縄山、その向こうに浅間山が見え、北八ヶ岳と富士山がうっすらと見えた。

遮るものの無い山頂は風が吹き、耳や手先は冷たかった。
新雪の中に飛び込むように下り、登りの半分ほどの時間で下山することができた。

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下山後に立ち寄った温泉

戸隠神告げ温泉 湯行館

休憩所では手打ち蕎麦や郷土料理が楽しめる温泉施設。
浴槽に浸かりながら大きな窓から緑を眺めることができる。
近くには戸隠神社駐車やチビッ子忍者村がある、

戸隠周辺の山からの帰りには、駐車場の広い神告げ温泉が便利です。
館内の温泉は内湯のみで大きな浴室とはいえないですが、落ち着いた雰囲気で温泉に浸かれました。
湯温計が壊れていたので温度は分からないのですが、山で冷えた体にも浸かりやすい温度でちょうど良かったです。
建っているところは駐車から奥へ入った場所で、ちょっと奥にあるので分かりづらいです。

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